今から16年ほど前の話です。タイに赴任して生活にも慣れた頃、スーパーで買った果物を食べて、2~3時間経った頃、急に体がだるくなりました。下痢や嘔吐はなかったのですが、体を動かすのも面倒になりました。翌日、タイ在住歴が20年に近い知人にこのことを話すと、薬局で抗生物質を購入して服用してはどうかと言われました。ただ、薬局の薬は高いので、日本で海外傷害保険に加入していれば、病院に行ったほうがいいとアドバイスを受けました。
さらに、当時住んでいたサービスアパートから徒歩10分ほどのところにある病院ならば、日本人は大歓迎されるともいわれました。
早速、その病院に足を運ぶと、2階の入口に近い場所に日本人専用カウンターありました。でも、すべての日本人が利用できるというわけではありません。病院指定の損害保険会社で、駐在者向けの保険に加入している人だけです。私が加入していた保険会社は該当していたので、まずは一安心(ちなみに、海外旅行時に加入する保険と駐在者向けの保険では保険料に雲泥の差があります)。
手続きを済ませると、待合室に案内されました。そこにいたのは、欧米人、インド人、アラブ人など外国人ばかりでした。そこでは、ワゴンにドリンクを乗せて、サービスもしていました。
順番がきて呼ばれ病室に入ると、先生の問診がありました。言葉が通じるのか不安でいたら、ちゃんと通訳がついてくれました。
病状を話し、薬を処方してもらいました。その際、先生より赴任してから「健康診断をしているか」と、問われたので、「していません」と言うと、直ぐに終わるので診ましょうといわれ、診てもらいました。結果は、1週間後でした。
その時がきたので病院に行くと、先生は1時間ほど遅れるとのこと。それまで、1階にあるカフェで好きなものを飲んで待っていてくださいといわれ、無料チケットをくれました。
1階には、マクドナルド、Subwayなど数店ありました。日本でいくつかの病院に検診や見舞で行ったことがありますが、この病院のようなところはありませんでした。
バンコクには、このような病院がいくつかあります。患者はタイ人富裕層、外国政府や企業の駐在員でしょう。
このようなことを記事を書くことにしたのは下の新聞記事でした。
ここに載っている「サミティベート・スクンビット病院」で、私は診てもらいました。