マル鉄・鉄道写真館

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475系:急行「つくし」

2020-01-13 01:21:00 | 国鉄・JR急行列車
475系:急行「つくし」


山陽新幹線が博多まで開業する前、関西~九州間には夜行列車を中心にまだまだ急行列車が走っていました。
東海道新幹線が開業する前に東京~九州を結んでいた夜行急行列車は、殆どが新大阪~九州間に運転区間を縮小してしまいましたが、山陽新幹線岡山開業後も大阪発着の夜行列車はそのまま存続しました。しかし、昼行急行列車は岡山発着のみが存続し、京都や大阪発着の急行は山陰方面や宇野行の「鷲羽」の一部を残して廃止になってしまいます。

そんな中、九州行きの昼行急行列車として残ったのが急行「つくし」でした。

東京発着であった急行「筑紫」は、東海道新幹線の開業と同時に大阪~博多間を結ぶ「つくし」となり、客車急行として設定されます。
40・3改正時には2往復体制となり、475系電車による運転に改められます。さらに43・10改正時において、1往復が夜行列車化されています。特に、昼行電車急行の1往復については赤穂線経由となったのも特筆されます。



昭和49年8月 大阪駅にて 475系 急行「つくし1号」

小学生の時、フィルムに限りがあるため、撮りたい列車を考えて大阪へ行きました。
その中で、何故かこの急行「つくし」の名前が気にってしまい、実際にカメラに収めることができました。しかし、被写体は遠いわ、手ブレして列車番号すら判別できないわ、散々たる写真で終ってしまいました。

特に残念だったのは、既にヘッドマークを装着しなくなっていたことです。ヘッドマークが付いている急行「つくし」が撮りたかったな~、と思い出してしまう1枚です。

そんな思い出も、新幹線博多開業により急行「つくし」が廃止されたことにより、遠い彼方へと消えていきました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (金太郎)
2020-01-18 22:42:17
こんばんは。
475系「つくし」、日豊本線経由の「べっぷ」も併結でしたね。
どういう経緯で赤穂線経由になったのかはわかりません。
ヘッドマーク付きとなると、昭和47.3改正以前ぐらいじゃないでしょうか?
それと、60Hzを示す裾にクリーム帯もそのころまでのような気がします。
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Unknown (キハ181つばさ)
2020-01-19 11:31:24
金太郎様
「べっぷ」は見覚えが無いと思いましたが、日豊本線の宮崎電化でダイヤ改正があり、この年に「べっぷ」は臨時夜行化されてしまったようです。そのため、この昭和49年夏時点においては「つくし」の昼行・夜行とも単独編成になっていました。
岡山開業時において、急行列車も併結編成が多くなったようで、ヘッドマークの取付も難しくなり、廃止を促進したのかもしれませんね。
この写真時点で「あかつき」「彗星」はヘッドマーク付きでしたが、やはり併結編成には取り付けられていませんでした。
475系の裾帯ですが、検査ごとに消されたようで、北陸方面は若干残っていたかもしれません。
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