マル鉄・鉄道写真館

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485系3000番代:臨時特急「つがる53・54号」

2016-07-10 02:52:00 | 国鉄・JR特急列車
485系3000番代:臨時特急「つがる53・54号」


奥羽本線の秋田~青森間に運転された特急列車の歴史を見てみると、かつては「白鳥」と「いなほ」の各1往復くらいしか走っておらず、他には「日本海」「あけぼの」といったブルートレインのみであり、優等列車の少なかった時代はこれらの夜行列車もヒルネ利用として使われていました。

新幹線網の整備によりアクセス特急も充実することになり、「いなほ」「たざわ」といった外区間からの直通列車や、純粋に秋田~青森間に設定された「むつ」などもありました。

しかし、この区間の乗車率は決して良くは無く、運用の効率化により系統分割が図られ、短編成特急「かもしか」へと移行されることになります。この時期、この区間には撮影に訪れることが無かったため、その記録は残念ながらありません。

東北新幹線が八戸まで延伸された際、それまでの「はつかり」は北海道函館への直通列車が「白鳥」となり、青森までの列車が「つがる」に改名されることになります。その際、季節延長で弘前まで足を伸ばすこともあったようです。
さらに東北新幹線が青森へと到達すると、東北本線内でのアクセスが不要になってしまうことになり、青森~秋田間の特急列車が整理され、ここに現在の秋田~青森間の特急「つがる」に定着することになります。

それまで485系3000番代を中心に使用してきた「つがる」でしたが、E751系が余剰となったために運用が整理され、検査や故障時を除いてはE751によるを行っていました。
そんな中でも、臨時列車には予備車である485系3000番代が充当されることがあり、全国から485系が次々と姿を消していく中では貴重な存在となっていました。





平成24年3月11日 青森駅にて 特急「つがる53号」

「あけぼの」の撮影を邪魔するかの様に停車中の485系「つがる」でしたが、既に青森センターの485系は定期運用を持っていませんでしたので、大変貴重なシーンでした。485系3000番代を直に見たのも初めてだったと思います。





平成24年3月13日 青森駅にて 特急「つがる54号」

同じ回の撮影最終日、青森駅へ出向くと偶然にもまた遭遇しました。
たまたま遭遇した臨時特急「つがる」。目的には入れていなかったので、今になって思えばラッキーな出会いでした。

函館新幹線の開業により完全に行き場を失ってしまった青森センターの485系。
平成28年3月、青森センターは盛岡センターの派出に格下げされてしまったようです。485系も盛岡センターへの所属替えとなったようですが、とても復活利用されるとは思えません。



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