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寝台特急「北斗星」:モノクラス編成

2015-03-02 00:42:00 | 国鉄・JR特急列車
寝台特急「北斗星」:モノクラス編成


上野~札幌を結ぶ寝台特急「北斗星」。
昭和63年3月の青函トンネル開業と同時に走り出した「北斗星」は、運転開始当初、3往復の設定でありながら、3・4号は不定期列車となっていました。これは、車両の改造が追い付かなかったことが主たる要因のようでした。
車両の改造は、ドアと内装のみの軽度のものから、ロイヤルなど個室寝台設備を伴う大改造まで様々であり、先行して工事が終わった車両は青函トンネル開業前まで走っていた寝台特急「ゆうづる」にも使用され、晩年はシングルデラックス車を連結していたこともあります。

「北斗星」は運転開始当初から連日盛況のプラチナチケットとなっており、「北斗星3・4号」も不定期と言いながら殆ど運転されていました。しかし、車両改造が追い付いていなったため、ロイヤル・シングルデラックスはおろか、食堂車も連結されていない状況であったようです。
「ようです」というのは、当時そんなことを気にしていなかったため、自分で撮った写真にそんな編成の列車が写っていたことすら知らなかったのです。
モノクラスと言えば、追加設定されたオールモノクラスの「エルム」という印象が強かったことは、同年代の方ならご理解いただけると思います。



昭和63年6月24日 室蘭本線 有珠~長和間にて 「北斗星3号」

先日ご紹介いたしました写真からアップで切り抜いてみました。スキャンが小さめだったので画像が荒いですが、編成を良く見ると電源車+客車8両しか無く、食堂車、ロイヤル、個室寝台が連結されている様子が見られません。まるで臨時列車のようですが、将来に備えてか、DD51は重連運用を組んでいます。



昭和63年11月14日 栗橋~東鷲宮間にて EF8194牽引 「北斗星4号」

ローズピンク時代のEF8194が牽引する「北斗星4号」です。
こちらは通路側なので個室の有無は判りませんが、あるべき位置に食堂車が連結されていないのは明らかです。

翌平成元年3月、1年後には追加の改造が完了したようで、晴れて定期列車となった「北斗星3・4号」は、他の「北斗星」と同様にロイヤル・シングルデラックス・食堂車などを携え、「北斗星」の最盛期の輸送を担うこととなりました。

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