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485系:特急「白鳥」(大阪~青森時代)

2011-09-01 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
485系:特急「白鳥」(大阪~青森時代)


「白鳥」は、言わずと知れた大阪~青森を結ぶ日本海縦貫特急です
キハ82系で誕生し、当初は信越本線経由の上野行きを併結していましたが、「はくたか」として分離後は、全ての編成が大阪~青森間を走破しました。
羽越本線・奥羽本線の全線電化に合わせ、電車特急となっています。
暫くは単独の「白鳥」でしたが、福井~青森間のDC急行「しらゆき」を特急に格上げした際、2往復運転されていたこともあります。



昭和49年8月 大阪駅にて 485系1500番代「白鳥」

初めて逢った「白鳥」は小学校5年生のとき。北海道初の電車特急「いしかり」用として製作された1500番代を使用した「白鳥」。北海道の電化が諸事情により遅れたため、2年間くらい「白鳥」に暫定運用していました。
なお、青森運転所開設当初は、ボンネット型(文字マーク)により運行された記録も残っているようです。
また、当時の青森運転所の運用として、唯一クハ+サロ+サロの13両編成となっていました。



昭和51年 上野駅にて クハ481300番代「白鳥」

上野駅に「白鳥」現る?!
ウソです。確か、「いなほ」から「やまびこ」だかに折り返す運用があって、サボを回転させると必ず「白鳥」のヘッドマークが出たんです。上野駅に写真を撮りに行くと、このシーンを良く見に行きました。



昭和55年8月 京都駅にて クハ481200番代「白鳥」

この頃はまだ青森運転所の485系が使用されており、貫通型・非貫通型が存在しました。
53・10改正以後のため、イラストマークに変わっています。



昭和55年8月 東海道本線 神足~山崎間にて クハ481300番代「白鳥」

こちらは非貫通型の「白鳥」。関西のイメージの強い「白鳥」ですが、運用を考えると東北特急に分類される特急でした。
53・10改正からはサロが1両減車となり、「はつかり」「やまびこ」「いなほ」「ひばり」などと完全な共通運用となっていました。





昭和61年9月8日 下浜~道川間にて ボンネット型「白鳥」

上越新幹線の開業による影響でしょうか、「白鳥」が京都車で運用されるようになり、ボンネット車が復活しました古き時代の再来となったわけですが、ヘッドマークがイラスト化されてしまったため、地味な車体に大変目立ってしまいました。



平成4年8月18日 八郎潟~鯉川間にて クハ481-29「白鳥」



平成4年8月18日 八郎潟~鯉川間にて クハ4811500番代「白鳥」

一時期、新潟「雷鳥」と共通運用となり、新潟色の「白鳥」が存在しました。
新潟色もボンネット型、貫通型、非貫通型、1500番代が揃っており、バラエティー豊かでした。また、青森運転所時代を通して、「白鳥」でデビューした1500番代も返り咲くことになっています。
485系の塗装変更車は余りいただけないと思いますが、個人的にはこの新潟色だけはお気に入りです。ただボンネット型にだけは似合いませんでしたね。

最終的には京都車のボンネット編成が使われるようになり、「ゆうとびあ和倉」を連結するためスカートが欠き取りされるなど悲惨な状態になってしまった「白鳥」。
伝統ある日本海縦貫の女王も時代の流れに逆らえず、惜しまれつつ廃止されてしまいました。

現在は北海道連絡特急としてその名が返り咲きましたが、やはり「白鳥」と言えば、電車特急の最長距離ランナーとしての名が相応しいと思います。

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