マル鉄・鉄道写真館

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根室本線 混合列車:混441レ&混444レ

2021-06-23 08:43:00 | 国鉄・JR普通列車
根室本線 混合列車:混441レ&混444レ


今回は写真ネタではないのですが、ちょっと身近で話題になっている時刻表ネタからご紹介します。


過去ログ『国鉄 釧網本線:混合列車&客車列車』において、北海道の混合列車をご紹介したことがありました。
資料によると、SL時代にはこの釧網本線だけではなく、石北本線や宗谷本線なども含め、北海道の幹線では至る所で設定されていたようです。
私が初めて北海道に行った昭和50年代半ばにおいても、根室本線では混合列車が走っていたようなんですが、当時はそのような情報を知る由もなく、非常に勿体ないことをしてしまいました。


今回話題になったのは、その根室本線の釧路~根室間に設定されていた客車列車。これがあまりにもすごい列車なので、写真が無いのが非常に心苦しいのですが、記事にしてみたいと思いました。



交通公社時刻表 昭和54年4月号より拝借

切り取りの関係で見えなくなっていますが、札幌~釧路間を走っていた夜行急行「狩勝」(のちの「まりも」)から、終点の釧路で接続するように、客車列車の441列車根室行きが設定されていました。
時刻表からはその接続を確認するだけに留まってしまわざる得ないのですが、実はこの列車が非常にクセものだったというお話。


この列車、他の方の記述によれば、旧型客車2両に郵便車1・荷物車1を合わせた4両編成が基本となっていたようです。しかも、その編成は、急行「狩勝」から寝台車をすべて外したものがそのまま根室に行くらしく、言い換えれば根室行きの急行「狩勝」と言ってもおかしくないわけです。ただ、旅行客はその1本前に急行「ノサップ」が接続していますので、旅行客は何もこの遅い列車を選択することはないでしょう。実際に、この列車は途中通学客でかなり乗車率が良かったようです。

そしてこの郵便車+荷物車ですが、隅田川から青函連絡船に乗り遥々とやって来た長距離ランナーで、急行「ニセコ」から引き続き「狩勝」となり、441レとなって根室まで来ていたというのだから凄いですね。

さらにもう一つ、最大のサプライズはこの列車に「北海ライナー」のコキ10000が2両連結されていたということ。ただし、441レの記録があるのか、上りの444レだけだったのか、この辺りは調べきれませんでした。


100km/hの高速で走ることのできるコキ10000が、最果ての地で混合列車となって根室までやって来ていたというのは想像できませんでした。北海道に何回も通っていながら実物を見ることができなかったのが非常に残念でなりません。


まあ、過去のことを今更悔やんでも仕方がないので、こんな良いネタをどうしたいか?と考えた時、真っ先に模型で再現できるじゃないか!となる訳ですね。
実編成の写真を色々と見てみたいと思うのですが、この根室本線の混合列車に関してはあまりHITしないんですね。コキ10000は連結されていても2両だそうですので、もうちょっと貨車を足しても有効長に収まりそうな感じです。
北海道らしさということであれば、レム5000やトラ、石油系のタキとかでも良いかもしれません。

なかなかレアモノだったんですね。


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