マル鉄・鉄道写真館

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EF8181+EF5889牽引:団体列車「機関車撮影列車の旅」

2017-08-08 21:19:00 | 国鉄・JR団体・臨時列車
EF8181EF5889牽引:団体列車「機関車撮影列車の旅」


国鉄時代末期、増収策として様々なジョイフルトレインが誕生するとともに、旧型の世代交代に伴うイベントも結構実施されていたように思います。
基本的には有料イベントの参加を好みませんが、昭和60年、与野駅に勤務していた時に募集があり、増収策への寄与として友人と共に参加を申し込んだような記憶があります。




運転日は昭和60年7月7日、クーポンがあったかどうか全く記憶にないのですが、ワッペンを配布されています。裏側はシール式になっており、かなり大きめのものでした。

運転区間は上野~常磐線~武蔵野線を経由し、大宮駅~東大宮操車場へと向かう路線でした。当時は団体列車でもこのような経路を辿る列車は珍しく、鉄道ファンの心をくすぐる企画でした。

EF8181とEF5889の重連で、旧型客車7両を牽引しました。保存車として人気絶頂であったEF5889と、科学技術博覧会(つくば万博)で御召指定機として一躍ヒーローとなったEF8181、さらに、全国から淘汰され姿を消しつつあった旧型客車と、誰もが納得する組み合わせでした。




現地では、東京機関区から別に回送されてきたEF5861が参加し、人気の茶ガマ重連を連結した編成が仕立てられました。




返しの準備をしながらの段取りが見え見えなセッティング。EF5889に何故か「北陸」のヘッドマーク、EF8181にはお召列車を彷彿させる日章旗の掲出が行われました。
せめて幻の「北星」や「つばさ」のヘッドマークなんていう方が喜ばれたのでは?と思います。




そして前後は変わりますが、来た時と同様のシチュエーションが組まれました。

残念なのは、乗車したこの編成での撮影がメインであり、他にも583系などの車両も居た筈なのですが、それらは一切参加せず、近くに居た廃車待ちのような車両を自由に撮ってくださいみたいな感じで、殆どに参加者が消化不良であったと思います。

乗車距離も非常に短く、まだまだ企画としては十分なものではなかったと思いますが、今のように何かを売りつけて参加費を吊り上げるような悪どさはなく、ある意味まだ素朴な時代だったかもしれません。