マル鉄・鉄道写真館

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オハネ24551:寝台特急「あけぼの」(乗車記)

2015-10-03 23:52:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
オハネ24551:寝台特急「あけぼの」(乗車記)


平成27年9月30日、寝台特急「あけぼの」に専用で使用されていたオハネ25550番代個室寝台車両(ソロ)のうちの3両である、オハネ24551、552、554の3両が長野工場へ配給回送されました。

小学生の頃から最も身近で付き合いの長かった寝台特急「あけぼの」。その付き合いも40年に及びましたが、まったく乗る機会は無く、初めて乗車することが出来たのは、勤続25年の記念で青森に行った際、その帰路でした。その車両が今回廃車回送されたオハネ24551でした。

親ブログで一度ご紹介済みですが、私的には乗車記録を撮ることは少ないため、こちらにも記録として残しておこうと思います。

※乗車日は、平成24年3月13日です。



平成24年3月11日 青森駅にて 上り「あけぼの」

青森に到着した日、夜間撮影を行い、もちろん、上りの「あけぼの」も見送りました。
「日本海」の廃止が間近になり、大勢のファンが青森駅へ詰め掛け、「あけぼの」のバルブに興じているファンも多く見られました。




旅情を誘う電光案内掲示板。「あけぼの」は30分以上も前に入線し、これからの乗車に緊張感、期待感が高まります。




乗車日近くなってから手に入れたB寝台個室(ソロ)の寝台券。
最初は「空きが無い」と言われたのですが、何やら操作をした結果、確保できたような素振りでした。




乗車したのはB寝台個室のオハネ24551。「北斗星」や「北陸」とは違い、ベッドが線路方向を見ています。

荷物置き場が無く、かなり狭い空間ですので、自分の居場所を確保するために乗り込むと同時に荷物と空間との格闘が始まります。
落ち着いて夕食を食べるまで1時間以上の時間を要しました。




とにかく車内が混まないうちにと車内の様子を撮影。

通路を挟んで両側に個室が並びます。
喫煙車ですが、こんな状態ですから喫煙スペースはありません。
青森発車からしばらくの間は、殆どの個室寝台は空いていました。




下段も参考までに撮らせてもらいました。
上段よりもさらに空間が狭い感じですが、室内に階段がない分、荷物を置くスペースがあるように思います。




あまり車内写真も撮ったことがないので、トイレ付近も。こんな光景も、最後の急行「はまなす」の廃止で、いよいよ定期列車で見ることはできなくなってしまいます。
昔よりはキレイになりましたが、冷水器や和式トイレなど、雰囲気は昭和のままです。

室内で荷物と格闘の末、何とか食事を終えてやっと落ち着きました。
羽後本荘辺りまでは起きていました。各停車駅では、「あけぼの」や「日本海」を撮ろうとするファンが必ずいました。
就寝前にトイレに立つと、がら空きだったソロの車内は、秋田を過ぎて全てが埋まっていました。

発進時の揺れに起こされながらも疲れて就寝、目が覚めたのは未明の水上駅でした。
12時間も乗った割には、あまりゆっくり休めた感じがなく、やはり気怠い雰囲気の中コーヒーでもすすりながら余韻を楽しむくらいの到着時間が理想ですね。



平成26年5月4日 上野駅にて 下り「あけぼの オハネ24552

定期「あけぼの」が廃止になった後も引き続きソロが連結された臨時「あけぼの」。「北斗星」のような廃止後の暫定運行を除けば、臨時列車では極めて珍しい例でした。

最初で最後となってしまった「あけぼの」の乗車。そして、初めて乗車したオハネ24551も帰らぬ路へと旅立ちました。


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