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国鉄旧型電機 EF15(高崎第二機関区)

2015-04-26 03:30:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄旧型電機 EF15(高崎第二機関区)


国鉄における貨物用電気機関車で、旧型電機の決定版として製造されたEF15型電気機関車。貨物用デッキ付き機関車としても最終形式となり、202両が製造されています。
一部は勾配線区用としてEF16型になっており、202両のEF15が揃ったことはありませんが、比較的に少数製造が多かった旧型電機の中でも、最大両数を誇っていました。

ほぼ全国の直流線区で活躍しましたが、今回は高崎第二機関区所属のEF15を集めてみました。



昭和54年3月頃 川口駅付近にて EF1564単機回送

高崎第二機関区の初期型車両です。
今はマンションだらけになってしまった背景も、殆どが鋳物工場で埋め尽くされている感じですね。

昭和28年10月 1日 日立製 新製配置 浜松機関区
昭和33年 4月 3日 高崎第二機関区へ異動
昭和54年11月12日 廃車

ご覧のとおり、EF15の中でも異動経歴の少ないカマでした。



昭和56年 蕨駅にて EF1565

かなり窮屈な写真になってしまったのですが、今まさに115系電車にカブられようとしている瞬間です。

65号機
昭和28年 9月29日 落成 日立製 新鶴見機関区新製配置
昭和31年 8月28日 高崎第二機関区へ異動
昭和56年 5月 8日 廃車

新鶴見区への新製配置ですが、正味2年強しかおらず、殆どを高崎二区で過ごしました。



昭和52年頃 大宮駅にて タキ1900を連ねて通過中のEF1588

ホームが日に翳ってしまい非常に見づらいのですが、当時はセメント輸送が本当に盛んな頃で、秩父セメントのタキ1900やホキ5700ばかりをつなげた列車は定番のように走っていました。

88号機

昭和29年 3月15日 落成 日立製 新鶴見区新製配置
   同年 6月16日 稲沢第二機関区へ移動
昭和31年11月19日 米原機関区へ移動
昭和38年 9月 1日 沼津機関区へ移動
昭和39年 5月26日 広島機関区へ移動
昭和44年10月 3日 新鶴見機関区へ移動
昭和47年 3月 2日 高崎第二機関区へ移動
昭和56年10月12日 廃車

88号機は、EF15の中でも最も移動の激しかった号機のうちの1台でした。



昭和54年 西川口~蕨間にて EF15121

何のことは無い、単機のブレた写真です。番号が判別できたのでアップしてみました。

121号機 
昭和29年12月10日 落成 東洋電機・汽車会社製 豊橋機関区新製配置
昭和31年11月11日 稲沢第二機関区へ異動
昭和38年12月12日 岡山機関区へ異動
昭和44年 7月12日 東新潟機関区へ異動
昭和54年12月12日 高崎第二機関区へ異動
昭和56年 8月27日 廃車



昭和57年7月 大宮機関区にて EF15148

一般の人では撮ることができない、大宮操車場の職員輸送列車から大宮機関区を撮った写真。この頃既にEF15が貴重になりつつあった時代ですので、確信犯的に狙っていたと思います。
EF15も然ることながら、EF62・EF651000・EF60初期車と、当時の貨物輸送を支えた千両役者たちが揃い踏みですね。

148号機
昭和32年 9月 6日 落成 東芝製 新鶴見機関区新製配置
昭和33年 4月26日 宇都宮機関区(当時)へ異動
昭和38年10月 1日 高崎第二機関区へ異動(貸出がS38.9.21~)
昭和58年 3月11日 廃車



昭和56年7月頃 品川駅にて EF15154牽引 貨物列車

154号機

昭和32年 9月11日 川崎製 新製配置 高崎第二機関区
昭和58年 1月24日 廃車

154号機を調べてみると、新製配置から廃車となるまで、貸し出しも含めて一切高崎を離れることがなかった生粋の高崎っ子だったようです。




昭和55年 蕨~西川口間にて EF15161

161号機
昭和33年 2月15日 落成 東芝製 新鶴見機関区新製配置
昭和37年11月20日 高崎第二機関区へ異動(貸出がS37.9.16~)
昭和57年12月23日 廃車



昭和57年1月5日 八木原~群馬総社間にて EF15200+EF641000

「とき」を撮影しに行った時にたまたま捉えた200号機です。
次位にEF641000番代を従えた重連仕業となっており、EF15の終焉が近いことを表わす絵面になってしまいました。
逆光だったので表情が見づらいですが、200号機は高二では珍しくシールドビーム2灯化されています。この高二でも最後まで活躍した2両のうちの1両です。



昭和60年2月9日 小野上~祖母島間にて EF15200牽引 工臨

200号機
昭和33年 9月17日 落成 日本車両・富士重工製 稲沢第二機関区新製配置
昭和38年 8月20日 米原機関区へ異動
昭和39年 3月12日 岡山機関区へ異動
昭和44年 9月25日 高崎第二機関区へ異動
昭和61年 1月18日 廃車


この記事以外にも、過去ログ

国鉄型電気機関車 EF15+レサ5000

EF15165牽引:サロンエクスプレス東京

で、既にアップしています。

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