NHKBSの「ヒューマニエンス」シリーズ、司会の織田裕二じゃないけど、毎回目からうろこなんだ。身体の各部分について斬新な視点から、先端の知識を伝えてくれている。忘れずに録画しじっくり楽しんでいる。今回見たのは、「筋肉」の特集。なんとアドバイザーの教授、かつてボディービルの日本一、世界3位に輝いた人だって、珍しいなぁ。スポーツ科学以外の研究者てのは、フツウ、その道とは縁遠い実人生送ってる人が多いんだけど。筋肉マンが筋肉の研究してるなんて、なんか楽しくなるよな。お客さんは柔道オリンピック3大会金メダルの野村忠宏、こっちは筋トレ無縁、なのにスマートマッチョ!?これもなかなか良い人選だ。
いろいろとへぇーな事実も教えてもらった。ヒトは頭蓋骨周りの筋肉を失うことで頭脳の進化を成し遂げたとか、筋肉から様々な有用ホルモンが分泌されているとかね。そうそう、イントロはコロナ在宅ウツの話題だった。運動不足がウツを引き起こすって話しね。うん、たしかに、走った後は、気分爽快でテンションも上がり気味になる。もちろん、体の各部も快調に働いてるのが感じられる。
なぁんて、番組見終わって、そうだ、このお盆期間、運動してないじゃねえか、ほら、ジムはお盆休業中だし。予定は1日おきに外走り!だったんだけど、この雨だしなぁ。農作業もお休み、すっかり怠け癖ついちまった。
おっ、見ろよ、朝からの小雨上がったぜ。ちょい風は強いが、走れる条件整ったんじゃないか?前線の停滞で雲が垂れこめ、気温は適度だ。走れよ、走れ !筋肉からの快適ホルモンドバっと発散させようぜ。だがなぁ、走るのはちょっと、お盆だしぃぃぃ・・・って、全然関係ねえだろ。
そうか、わかった!バイクだ自転車だ。2年以上放ったらかしにしてあったマイバイク、今年こそは再開しようって知り合いの自転車屋さんでオーパホールしてもらってたんだ。いい機会じゃないか、お盆にバイクツーリング再開!って、意味わからんけど。まっ、筋肉に適度に働いてもらうにゃ自転車漕ぎが最適だぜ。
ヘルメットの埃を払って、えーっと、こっち向きに被るんだよな。なんか、とても心もとない。うわっ、わっ、なんかすげぇ不安定!倒れそうだぜ。それにサドル高くて足、つま先しかつかない。買った当初は何度か乗ったものだが、体が覚えるほどのめり込んだわけじゃない。よろよろと揺れながら走り始める。
そうそう、ギアチェンジしなくっちゃ。常に一定のケイデンス?足の回転、で走れるように調節する、それがたしか基礎だったはず。前2段、後ろ10段の20段変速。ハンドルについたレバーを押してギアを変えて行くんだってことはわかる、が、右と左とそれぞれに2つのレバー、どっちがどっちなんだよ。お、おい、もう走ってんだぜ。それもぉぉ、下り坂だぜぇぇぇぇぇ!、うひょぉぉぉぉー、速ぇぇぇぇぇ。メーター見れば、なんと30キロ超え!超初心者にゃスピード出過ぎだって。とは思えど、ブレーキかけるのも癪だ。幸い、車の少ないご近所道だ。飛ばしながら、ギアチェンジをあれこれといじってみるが、分からない。あ、危ねぇ、道路標識にぶつかるぞ。わざわざ下見てギアの確認してんじゃねえよ。
ようやく下り終えて、交通量多い県道に入る。まっ、いいや、ペダル、軽すぎもせず重すぎもしない。このまま走るか。いやぁ、なんて楽なんだい!いつものランニングコース、すでに5キロは来てる。疲れなんてまったくなし。これならハーフ、21キロだってへいちゃらだぜ。尻の骨がちょっと痛いのと、首が疲れるのを我慢すれば、いたって快適。こんな軽運動じゃ筋肉の有用物資も出てこないんじゃないか。高畠中学過ぎてまほろばの緑道。おっと、記念写真。って言うより証拠写真かな?
高畠高校前を通過、ここで11キロのはず。ガーミンのGPS時計も不調、自転車についたメーターも速度以外は意味不明、ただ、いつも走る20キロコースだから、当りはつく。高速道路の下を左折して帰路に入る。おっと、風が向かい風に変わったぞ。これは少し骨がある。ここまで何度かギアチェンジの試しをしてきてどうにか、仕組みがわかった。軽いギアに変速して苦労することなく漕いで行く。
最後の2キロの上り坂も、なんのこれしき!で、わざわざ斜度のキツイ回り道を通ったりして、おお、やっと運動してる感じになってきたぜ。そう、これでなくっちゃ。家近くのマツタケ山のつづら折りに挑戦する坂バカライダーの気持ちがよくわかるよ。
走行距離も平均時速もわからぬまま、多分20キロ弱走ったはずで、1時間10分かかってゴール。ほとんど汗もかかず、筋肉疲労もなし。なんか物足りない気もするが、まっ、お盆だし、って意味わかんねぇって!軽く筋肉刺激ってことで、気分は晴れ晴れしてきたから、いいんじゃね?