ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

夢うつつのインスピレーション

2009-10-06 23:20:00 | 演劇

 演出プランが決まらない!舞台装置が思いつかない!!うーん、この八方塞がりの閉塞感。もう、嫌んだ!台本だって見たくない。と、言いつつも、頭の中には、あのシーン、このせりふが勝手に行き交ってる。公演まで2ヶ月を切ろうというのに、なんとしたことか!・・・・・

 思いに任せぬ時はさっさとふて寝する。まっ、年取って夜目が利かなくなったこともあるけどね。行き詰まった状態で、うーひー唸ってたって、ダメ!朝、早起きしてすっきりとした頭で考えれば何かいい知恵も浮かぶさ。

 って寝るわけだけど、目覚まし早くにかけて寝床に潜り込むわけだけど、これが起きられない!目が覚めない!!だれだい、年寄りは朝が早くなるなんて言う奴は!さっぱり早起きになんかならんぞ!

 と言っても、そこは若者とは違うわけで、目は覚めないけど頭の一部は目覚めている。こんな夢うつつの状態が早朝の1,2時間続く。やっぱり気になってんだよ。体は眠っていたいけど、心の方は気が気じゃなくて頭の一部が覚醒してるって状態だ。

 この起きるでもない、眠ってるでもない、不思議なトランス状態が、実はきわめて創造的な時間なんだ、僕の場合。自分の意志ではっきりと考えるってわけではない。かと言って夢のまにまに漂ってるってわけでもない。うーん、なんとも説明不能で不思議な頭脳睡眠覚醒状態なんだ。こんな一種朦朧とした半睡眠状態で、思いがけないインスピレーションが、突如やってくる。

 そう!今回も、やってきた!

 一つ、そうだ、置農で作った2尺×2尺×8尺の四本の柱使えばいい。キャスターだって付いてるから、『Zenmai』のような変幻自在の芝居にはもってこいじゃないか。これをあっちこっち移動して、照明いろんな具合に当てたら、様々な面白いシーンが作れるじゃないか。それとも一つ。踊っちゃおうよ。ラストで若者たちの必死の逃走(ばっくれる)姿を照明利かした舞台で若い奴らにエネルギーぶつけさせよう。そうそう、奴ら踊りたいよそろそろ、って言ってたじゃないか。うん、だったらあの音楽でどうだ。

 こんな演出の骨組みに当たる部分が、ぶわーっと浮かび上がってきたんだ。ああ、これで゜行ける。この舞台創れるって思ったね。あと、さらに細々としたシーン転換のヒントも夢うつつのうちに浮かんできた。よしよしよし!

 ってことで、早朝の夢うつつが、今回もピンチを救ってくれた。後は、これを形にしていけばいい。こっから先は現実の作業だ。しっかり考え、きっちり詰めて仕上げて行くしかない。でも、もう大丈夫!これでこの公演は成功疑いなしだ、って言い切っていいのか???

コメント
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