ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

楽しんだコントワークショップ

2016-08-21 09:22:30 | コント

 今年で4回目になるコント講習会、今年は初めてワークショップだった。コント作家・演出家の故林広志をが講師。

 参加者は22名+1名。見学参加の僕がこの余りの1名。米沢中央高校演劇部男子2名、菜の花座若手2名のほかはすべてシニア。菜の花シニアのメンバーと演劇学校5期生のメンバーだ。ちょっと年齢構成が偏っていたことと、他団体や個人の参加が少なかったのが残念!でも、みんな熱心にワークショップに取り組んでいた。

 故林さんの自己紹介のあと、さっそくワークショップ。最初はお隣さん紹介。短時間のインタビューの後、1分以内でパートナーを紹介する。このワークのポイントは客観性とキャッチフレーズ作り。いかに相手を誤りなくとらえ伝えるか、と聞く人の心に届く気の利いた言葉でまとめる、ということ。相手方への遠慮があってか、これはと思う紹介者は少なかった。時間オーバーも多く、話すことの不慣れが垣間見えてたなぁ。

 次にコント台本を使ったコント作り。どちらも故林さんの作品。一つは、やや長編?会社の部長が大切なものを落とし、社の遺失物係に問い合わせにくるというもの。見失ったものは、年甲斐もなく女性社員への愛のプレゼント、でも、そのことをできるだけ係員には知られたくない。係の女性はあくまで事務的に対応していくが、遺失物の形状、中身、落とし場所等を聞くにつれて、部長の態度が支離滅裂になっていくというもの。やや難しいシチュエーションコント。長いこともあって、選ばれた菜の花座2組が演じた。が、傍観者の僕の目から見ても台本の神髄を掴んではいなかったようだった。講師からもその点いくつも指摘されていた。

 続いて2本目は、4人1組になってショートコント。1週間ぶりに登校した生徒を交え授業が始まるが、先生の教授内容は、タンタンとかソンソンなどというまったく無意味なもの。生徒たちも当然のごとく先生に和していく。1人訳が分からず取り残される休み明けの生徒。理解不能な授業は過激さを増し、一人弾き出された生徒に先生は居残り補習を命ずる。他の生徒たちが帰ってしまった教室で、先生が残された生徒にかけた言葉は、「からかって悪かったな」。そう、ナンセンスコント。

 5組それぞれ知恵を出し合いながら、独自のコント表現を目指した。大きな動きを入れる者、立ち位置の配慮、台本に無い動きの追加等、工夫をこらし発表した。それぞれ面白い発表で会場爆笑に包まれることも多かったが、一番難しい一人取り残される生徒の戸惑い、これを上手に表現できたのは、高校生だけだった。すべてのグループ通じてテンポの悪さ、特に間の取り方に課題があるとの講師からの指摘、僕もったく同感だった。

 最後はエチュード、同窓会で一人だけ、他の参加者からどうしても思い出してもらえない者がいる、という設定。これはなかなか面白い設定でワークショップにも慣れた参加者たち、それぞれのグループに分かれ、アイディアを出しつつ作り上げていた。ただ、時間切れで、発表はなし、うーん、残念。

 横からワークショップを見せてもらいながら勉強した僕の方は、笑いの構造を言葉で表す仕方を学ばせてもらえたし、合間合間から次回コント大会で演じるコントのヒントをもらえた。これは大収穫だった。

 来年もできるだけ続けたいコントワークショップ、もし開催できたなら、もっともっと関係者以外からの参加が欲しいなぁ、って他のメンバーもこぞって言っていた。まったくもって同感だ。そうだ、その前にコント大会、ぜひご参加を!10月2日(日)こちらはフレンドリープラザロビー特設会場。 

 

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