ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

里芋救出”!

2020-08-07 15:10:17 | 畑仕事

 気になてたんだぁ、里芋。草に負けてる、それ以上にカボチャの侵入にやられ放題だ。カボチャの葉っぱと草どもの中で、かすかに息ついている。

 でも、優先順位ってのがあるんだよ。田んぼの除草、それ終われば畔の草苅り、こっちもいもちに責められて、緊急事態だからな。その間、キャベツとブロッコリー苗の移植も待ったなしだった。白菜の種蒔きも譲れない。こういったもろもろがすべて片付いて、やっと、里芋救出の番が回って来た。

 まず、畑の周囲を草刈り。去年イノシシの出たところだから、林との境界は念入りに刈っておく。カボチャが大手を振るってのさばってる辺りは、カボチャを傷つけないよう注意しながら、坪刈りの要領。まったく、己を知らん奴だ、田んぼの中にまで蔓を伸ばし、実が水の中に浮かんでいるぞ。もう、そんなとこでカボチャ育ちゃしないんだぜ、と、強引に引き寄せ畔に沿って這わせる。

 さっ、いよいよ里芋だ。ざっと見、里芋の畑とはどうしても思えない。まず、背の高いアオビユとかエノコログサを引き抜く。おお、やっと里芋が顔をあらわした。続いて株の周りの小さいがしつこい雑草を掻き取る。そして、厄介なのは、カボチャだ。すでに何度か、伸びる方向を矯正していたはずなのに、こちらの思惑など屁とも思わず、里芋の上を傍若無人に広がっている。伸びた蔓からはすでに根っこも生えて、がっしり畑に食い込んでいるから始末が悪い。実が着いていない蔓なら容赦なく引っ張って逆戻りさせられるが、近くに着果しているものは、注意が必要だ。と思う傍から、実をもいじまった。犠牲者第一号。

 今年一番の暑さ!畑の中はきっと35度超だぜ。遮るものなき直射日光の中、四つん這いで進む。里芋もどうにか生きてた。こっちもなんとか持ちこたえて、株元に追肥。息が上がる。最後に土を寄せて終わるのだが、雑草の根が残った土はそうとうに手強い。これを三角ホーでざくざく掻き取り里芋の周囲に寄せて行く。半分くらいまでは、ゆったりペースながら、こつこつせっせと作業も進んだが、残り10株くらいになると、もうダメ。一株土を寄せては深呼吸、二株終われば小休止。ああ、いかん!熱中症、直前だぜぇ。

 ダメだっ、止めるか?休憩するか?

 ここで頑張るマラソンマン!喘ぎ、息絶え絶え、足元ふらふら、力入らず、ながらもゴールまで足取り止めず。

 終わった!これで肩身の狭い思いをしていた里芋も大っぴらに葉を広げ脇芽を育てていけることだろうぜ。芽出しから迷惑かけた芋たち、さっ、これからはお前たちの好きな夏だからな。

 

 

 

 

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