劇中のダンス、2曲目の振り付けだ。オープニング、マイリー・サイラスの『Gimme What I Want』、妖艶ないい曲だ。菜の花座の花形Hのソロダンスに4組の男女が絡む。妖しげなダンスホールの雰囲気が漂うシーンに仕上げるつもりだ。
振り付けは、Rさん。こちらの要望をきっちりとらえて、大人のダンスを作ってくれた。曲のイメージ、踊り手の持ち味、演出の要求、すべてを巧みに織り込んでくれる、本当に助かる振付師だ。
初回のレッスン、教わる方は彼女得意の日舞ぽさが出て、まだぎこちないが、菜の花座きってのダンサー、すぐに感じをつかんで魅力振りまくダンスに仕上げてくれるはずだ。心配はまるでない。こうやって、任せられ才能がいるってこと、とっても幸せだぜ。
もちろん、上手くはなくても一生懸命踊ってくれるメンバー、この日も隣室でビデオを見ながら稽古に没頭、これもとってもありがたい。
演劇に音楽を入れる、ダンスを仕込む、もちろん、必然性はあるさ。でも、それはどこまで行っても、作者・演出家の考えだ。見方を変えりゃ、好みの問題だ。いいのか?そんな身勝手なことしてても。
その判断はお客さんが決めること。これまで何度もこんなバラエティみたいな舞台作ってきて、それでも見限らずに見に来てくれてるんだから、許してもらえてるってことだよな。社会への問題意識はあっても、気楽に楽しめ、笑って心弾んで、ちょっとしんみり、そんな作品を目指していきたいのよ。
できれば、もっとソロが取れる踊り手を増やしたいところなんだけど、若手はどんどん寿休止、今はこのHと最年少Mの二人だけ、残念じゃあるが、まぁ、こんな我が儘放題させてもらってるんだ、贅沢は言いっこなしだぜ。そのうち、また新しい力も入ってくるだろうさ。
来てくれさえしたら、若い人たちが満足できる舞台だって作れるって自負してるんだがなぁ。地域の演劇人の見方は厳しいよ。老いぼれジジイが座長じゃさぁ、ってね。
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