太郎ちゃんのダイブを援護しつつ考えた

山本太郎、飛んだねぇ！

ただ、ライブ会場のようには上手く行かなかった。太郎ちゃんも直後の街宣で言ってるように、コンサートライブみたいにダイブした人を頭上で送ってくれる観衆のウェーブがなかったからね。

そう、一緒に入管法改悪に反対してた議員、声だけ野党で、ウェーブになるどころか、遠巻きのお囃子隊だった。自民党の防波堤、返し波の勢いの方が、強かった。

もっとみんなで押し寄せる波の力で太郎ちゃんを委員長まで送り届けてやってればなぁ、って思うよ。それが国会外の反対の声に呼応するってことだったんじゃねえか。

で、押し返されたダイバー太郎、もみくちゃにされて、放り出され、挙句は懲罰だと！おいおい、あんなん、暴力だ、怪我したって叫ぶ奴は、間違いなく当たり屋だぜ。ほら、わざと車に当たって治療費、慰謝料ふんだくる奴な。

違いは、金目当てじゃなく、幹部連中の、「おう、手前らよくやった」ってお褒めの言葉だってことだがな。

そんなプロの当たり屋に乗せられて、暴力、暴力って書き立てるメディアももう赤新聞、おっと古いな、共産党の赤旗と勘違いするなよ、煽情的なエロ記事、暴露記事で売った４流刊行物と同じだぜ。派手に書いて読者の卑しい好奇心に阿るやつな。あっ、今のメディアは権力への忖度めいっぱいだから、もっと悪いか。

今回の山本太郎ダイブ&お仕置き騒動といい、その前の櫛淵万里の登院停止１０日の嫌がらせと言い、なんかなぁ、ほんと、嫌な国になって来てるぜ！

俺の言い分に反対する奴は許さねえ、叩き潰してくれるわ！ってヤクザの勢力争いじゃないだからさ、まずは反対意見を聞く耳持てよ。

疑問に答えろよ。

ウソをつくなよ。

データを隠すなよ。

日本だけ難民に当たる人間、ほとんどいないってそんなことあるわけねえだろ。

入館施設の医者が酔っ払いでいいわけねえだろ。

そこら中穴だらけで、そこんとこ突いたら、問答無用！返答不要！採決だっ！難民なんて知るもんか、ただの不法滞在だ、国に帰って殺されろ！

嫌だ、嫌だ。こんな国は嫌だ。太郎がダイブする気持ちがよくわかるぜ。

この６月に公演する菜の花座の新作『流れ旅　星の流れに』の中に、こんなセリフを書いた。

「家を守るとか、親を大切にとか、それ言うなら、守ろうって思うようにしなくっちゃ。自分たちはなんの重荷も背負わず、仕来りだから従えって、そりゃないぜ」。

家とか親の先に想定されてるのは、国だよ。

最近よく聞くだろ、「国を守る気概を持て」とか「国のために死ねる人間を」とか、俺は嫌だね。絶対嫌だ。今の政権が仕切り、その他周りの腰巾着が揉み手してる限りは、お断りだぜ。

いや、もし命をかけるってことなら、自由や民主主義を踏みにじり、人々の命や暮らしを平気で叩き壊す奴らとの戦いならばあり！だろうな。

おっと、もちろん、暴力は手段とせずにな。

嫌いじゃねえんだぜ、この国の文化。ただ、政治風土とそれを支える人らにゃ我慢ならねえのさ。