ステージおきたま

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小屋、ついに倒壊?!

2021-06-16 14:57:27 | 農業

 小屋の一部解体作業、取り掛かってから6日目、いよいよ骨組みをほぐすところまで来た。

 トタン波板を外し、野地板を剥がし、垂木を取り除いて、残るは基本構造のみ。はて、ここで考えなくちゃ。建物全部壊すんなら、容赦なくぶっ叩いて壊せばいいんだが、取り去るのは傾きのひどい部分のみだ。有り合わせの材木使って作ったものだろ、棟木とか梁とか、1本の木が端まで届いているわけじゃない。途中で継ぎ足してこしらえてある。ちょうどその繋ぎの部分で外せばいいさ、ぶった切る必要ないし、接続部を外せばいいんだ。って、気楽に考えていたんだ。

 だが、待てよ、それだと切り取った側面に屋根の庇もない状態になる。それはあんまりだぜ。見た目も悪いし、雨も吹き込み自由になっちまう。切り妻屋根は、やっぱり庇がなくっちゃね。

 ってことは、梁なんかもすべて中途で切断するってことだぞ。残された梁の半端部分はどうやって支えるのさ。いったん解体すべき部分はほぐしてしまって、それから、付け足す、これ常識で妥当な方法。これなら頭もこんがらがらないんだが、・・・。うーん、こりゃかなり難度の高い応用問題になってきた。しかも、解決には条件が付く。新たに材木は購入せず、解体して出来た廃材を利用する。自身の体を食べつつ成長して行く、ホヤみたいじゃないか。

 どこをどう切るか?どの材木をどこに再利用するか?仮に支えを入れるならどうしたらいい?2日ほど考え抜いて、うそうそ、1,2時間頭悩まして、作業に突入。支えの突っ張り棒を入れて、その先をチェーンソーで切断。支えを失った骨組み、倒壊か?大丈夫、そこは考えてる。上から見てコの字型だから、崩れないのさ。そこは計算済み。

 問題は、この辛うじて立っている骨格から梁や柱を外して行く過程だ。まるで将棋駒使った山崩しみたいだぜ。ここは外して大丈夫、これは取り去れば他の個所も倒れる。頭を悩ましつつ、増築のための材木を調達して行く。よしよし、思惑通り梁1本外せた。次はこっちの梁だな。うーん、もう1本、長いものが欲しい。それじゃ思い切っててっぺんの棟木をやるぞ。かすがいを外して、斜めに打ち込んだ釘を抜く。両側から打ってあるから、片側は外しても、大丈夫・・あっ、あぁぁぁぁ、崩れたぁぁぁ!

 ひやひや、ちょっとスリルあったぜぇ。十分空間は空けてあったけどな。

 これで、いちいち倒す手間なくなった。必要な材木外して使える。これを適当な寸法に裁断して、本日の作業は終了としておこう。いよいよ明日は、最後の難題、1尺5寸張り出した屋根の支えとなる梁を上げそれを柱で支える。柱が先か?梁が先か?一番簡単な方法は、ロの字の骨組み作ってそれをはめ込むことだけど、そんなの重機がなけりゃできない相談。柱を4本、垂直に立てて。その上に梁を乗せて固定するしかないな。切り口、スパッと切れてないからなぁ、真っ直ぐに立てるってこと自体、難しいぜ。仮の支えを打って固定してからか、何で固定する?長さ3メートル60センチもの接続合成梁、これ持ち上げるのだって、至難だぜ。

 が、まぁ、何かしら方法はあるさ。きっと周囲をうろつき回ってれば、閃くに違いないぜ。T字やL字の金具を使うって手もあるよって神さん。そうか、それもあるなぁ。そんじゃ釘やらなにやらと一緒に買い出しだ。

 

 

 

コメント
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