ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

黙って責任取る上司が羨ましい!

2024-06-14 09:22:09 | Netflix
またまた、『未生』だ。
うーん、このドラマはいろんなことを考えさせてくれるなぁ。
これで3回目だぜ、まだ最終回を残してるってのに。

そう、第19局、会社に不利な取引を執行しようとしたとして、専務が責任を問われ左遷。その実働部隊として働いた営業3課は、その契約の不自然さを明らかにしたということで、罪は問われず。

だが、そこから地獄が待っていた。

中国の特殊な商習慣をやり玉に挙げる形になったことで、他の部門の中国関連事業が軒並みストップ、原因になったということで、営業3課は会社からも干され、他課からもつまはじき、暗黙の非難にさらされる。

その直接の原因を作ったのは契約社員の若手、まっ、理由はいろいろあってここが物語の胆なんだが、単なる迂闊な勇み足なんかじゃない。

問題は、その課の次長がすべての責任を自ら引き受けて辞職する。カッコいい、けど、



うわー、そこまでやっちゃうか!なんとか、助けてやれよ、あんまりだろ、と画面越しに応援したところで、次回最終回につながるんだが、どうなるんだろ?

最終決着はお楽しみとして、こうやって部下を庇って一心に罪を被るって人、少ないよなぁ。身近な例には、国会の裏金議員たち、あの無様な姿見りゃわかるよな。知らなかった、秘書が勝手にやった、って、全部秘書のせいにして恥ることなし。なんなんだ?この無責任体制は。

かと思えば、鹿児島県警、身内の罪をひた隠すために、事件隠ぺい、それを内部告発した人間を機密漏洩で逮捕!?って、ええーっ!
部下が可哀そうだからじゃないぜ、署内の恥は自身の汚点、つまり、見苦しい自己保身の発露だ。

ざっと見ても、世の中、無責任が処世の原則だってことはわかるよな。なかなか、上に立つ者が罪を引き受けるって難しいことなんだぜ。

だかせこそ、この『未生』ってドラマが拍手喝采を受けるわけなんだよな。部下を庇い、自ら決然と責任を引き受けて、決着を目指す、こういう上司の下で働きたいもんだよ、って、多くの人が共感してるんだよな。

裏金議員秘書の皆さん、もういつまでもそんな破廉恥で身勝手な議員たちに忠誠を誓ってる必要はないんだぜ、その程度の男たちなんだからさ。さっさと見切っちまえよ。

もっとも、日本の仕組みじゃ、表立った責任は押っ付けるけど、あとの面倒はしっかり見るって取引きになってるんで、そこがいつまでもなぁなぁの無責任社会から脱出できない理由なんだけどさ。


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ダメだっ!ついてけない!韓ドラ『シグナル』

2024-05-29 10:10:18 | Netflix
とっくに見終わってたんだけどさ、・・・
感想書く気にならなかったんだ。

ちゃんと最後まで見たさ、シーズン1。先があるようなんだが、うーん、もう十分満腹、リピートはなしだな。

腹がきついんじゃない、脳内が拒否してる。勘弁してくれぇぇぇ!ついてけねぇぞ。

すでに死亡している刑事からの無線連絡を受ける今の時代の若い警部補。はぁぁぁ?すげぇ斬新!



得られるのは断片的な情報、何度かの通信を経て未解決事件を解決に導いて行くって仕掛け、あり得ねぇ!だが、そこはそれ、物語のお約束、納得してしまえば、意外と気にならない。このアイディアのお陰で手に汗のサスペンスドラマが仕上がる。なるほど、これはうまいとこ目を付けたもんだぜ、感心しつつ見てたんだ。

シグナルを送られて来る警部補の上司が、発信元の刑事の元恋人、って設定も、複雑に絡まっていて、なかなかに憎い。その女性刑事、警察機構からのはみ出し者で、その服装や物腰、すごくカッコいい。



そんなニヒルな感覚に行きついたのも、死んだ刑事への純愛、ピンクの青春!てのは、ちょっと、やり過ぎだが、まっ、楽しめる。

ストーリーは二つの理不尽な別れ、警部補は最愛の兄の冤罪による自殺?発信機を握る元刑事は捜査の過程て失踪、をベースに置きつつ幾つかの未解決犯罪が解決を見るって形で、過去と現在を行きつ戻りつしながら進行する。

しだいに兄の死の真相と元刑事の失踪、あるいは死?が密接に絡まっていることが明らかになって行くのだが、基本設定の他にもう一つ、禁断の果実が否応なく現れて来る。

過去と連絡が取れるなら、過去を変えてしまうこともできるはず!

そうだよな、タイムトラベルものの、絶対の約束事、過去には手を出さないってルール、過去に手を入れれば、今が大きく変わってしまうからね。これは取り返しがつかない。

この禁じ手に敢えて飛び込んでしまうのが、このドラマの次の展開なんだ。これ、かなり危険なことだぞ。
一人の命を救うとしても、その影響は周囲のすべての人間に及ぶわけだからな。

さぁ、どうこの難局を乗り越えてくれるのか?こりゃ見ものだぜ。

って、身構えて見てたら、これがかなり手薄な対応でスルーされちまった。
ええーっ、そこで過去が変化したら、現在の人間関係もぜ全変更なんじゃね?
まっ、いいか、それも物語のお約束事、目をつぶって先に付き合おう。

と、情状酌量したのもつかの間、さらにもう一度、過去に手を入れちまったぜ。
そりゃ、どう見たって、やり過ぎってもんだろ!

もう話しがこんがらがって、時間の前後感覚も絡まり合って、しかも矢継ぎ早の展開、時空も空間もあっち跳び、こっちにもどり・・・???

ダメだっ!もうついて行けねぇ。完全の俺の頭脳能力超えちまったぜ。
年寄りをあまりいじめるもんじゃないぜ。

凝った作りは大いに興味あるけど、せめて、だれもがついて行けるものにしてくれよ。
いや、俺の理解力、知的忍耐力が老化したってことなのか?
うーん、だとしたら・・・


コメント (4)
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Netflix『智異山(ちりさん)君へのシグナル』山の歴史と自然が惹きつける!

2024-03-20 09:48:49 | Netflix
国立公園レンジャーの話し、よくぞ32話まで引っ張れたなぁ、って、茶化す気持ちさらさらないから。

山は題材になるよ、そこで活躍する山岳レンジャーともなれば、興味津々だしな。智異山、この山に刻んだ人々の痛切な思いと流された血を抱き続ける連山なんだ、この魅力は大きい。



朝鮮戦争より前、統一朝鮮か米ソによる分割統治かの血みどろの戦いに敗れた南部の人たちがゲリラとして立てこもったのがこの智異山だった。
険しい山岳での戦い、仲間同士の連絡として使われた印が今も残る、しかも、それが遭難の現場を示しているって設定、こりゃもう、惹きつけられるにきまってるさ。

ただの遭難=救助の物語じゃない。
次々起こる遭難死は実は連続殺人事件だった!あっ、ネタバレ!って今さら遅いか。死者の数、なんと、うーん、忘れた!ってくらい多くの人が犠牲になる。死者が出れば出るほど、話は迷宮に踏み入って行く。しかも容疑者は限られている。疑念が掛けられては晴れてと繰り返しつつ、途方もない動機が明かされて行く。

そうか、そりゃ殺したくなるよなぁそりゃ、って納得いく事情が明かされるから、長々と引っ張られても不満はないな。

しかも、このドラマの一番の仕掛け、うーん、これはばらしちゃならんだろう、が、やっぱりちょっと、幽霊!あぁ、言っちゃた。智異山を歩き回る霊的存在が、はじめは不気味に迫り、しだいに切ない存在になって行くあたりが見どころの一つだ。
一つの事件をきっかけに、二つの時空を行きつ戻りつして物語を徐々に明らかにしていく手法も、混乱させることなく見事な捌き方だ。まさに、映画・ドラマだからできる手法だな。

二つの純愛も韓ドラお得意の胸キュンだし。ただし、どっちも、若者の恋物語とは違って、オジサンの思いだったり、心に大きな齟齬を秘めた者同士あっ、この二人も若くはないか、だったり、要するに大人の恋だから、若者超えの人たちにお勧めってことになるかな。



で、やっぱり智異山の魅力だ。



日本の山岳とは表情がずいぶん違う。深い山塊なのだが、標高もさほど高くなく、森林限界もはっきりしないので、樹木も多い。ハイキングで登れる峰もあって、どっちかって言うと和やかな山の表情だ。東京近郊なら丹沢山塊ってところかな。
ただ、荒天時の猛威はかなりのもの、ってことが物語の大切な設定になってるんだが、どうなんだろ?雨が降り出して数時間で沢が激流に変わって、多くの人が被害にあったとか、って本当なのか?
まぁ、この辺りは、物語のお約束ってことで、詮索しない。

そう、仰天のラストシーンも、いいよぉ、ここまで苦しんだんだ、幸せになっておくれって、声援を送っちまったな。

1カ月近く、楽しませてくれて、ありがとう、『智異山・君へのシグナル』!

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見捨てて、見直し、見放した『梨泰院クラス』

2024-02-25 10:10:20 | Netflix
いやぁ、翻弄させられたなぁ『梨泰院クラス』!

2か月前、エピソード2まで見て、お坊ちゃまのいじめ撃退、金持ち親父に嵌められる、ってありきたり、どっかで見聞きした話しだぜ、って、放り出した。

だが、

なんかやたら評判いいんだよなぁ、ちょうど『ソンサンー弔いの丘』見終わってがっかりしてたから、じゃぁ、続きちょいと覗いてみるか、って、



面白いじゃないかぁ。

特に、チョ・イソって娘っ子、いや、斬新!100万単位のフォロワー持つ高校生ってのはありとして、ビジネスにもめっぽう強いって、その設定無理だろって真っ当な感覚を麻痺させちまう魅力なんだなぁ、あの顔で!おっと、ルッキズム、警告カード1枚。



一方的に押しまくる愛、あの顔で!おっと警告2枚目、退場だぞ。いやいや、あの童顔、愛くるしさと小生意気さの同居が魅力なんだよな。それと、抜群のスタイル、そして、毎回魅了してくれた衣装のセンスの良さ、うーん、ああいう着こなしが若者に受けるんだぁ、ジイサン、勉強になったよ。

ムショ帰りが主人公なら、仲間には、ならず者上がり、トランスジェンダー、ギニアダブルの韓国青年、と社会的弱者が肩を組む。それぞれの物語も、甘いっちゃ甘いが、それなりにほろりとさせる。



おっと、この写真、韓ドラあるあるの「揃って肩で風切る」ってやつね。

中でも、料理人マ・ヒョニがトランスジェンダーをアウティングされて、激しく動揺しつつも、仲間の言葉や姿勢に後押しされて、「最強の居酒屋」コンテストに勝利するシーンは、もう、出来すぎぃって思いつつも泣けた。

が、この後が、いやはや、そうなっちゃうんだ!

若者の成り上がり物語って、『スタートアップ』とかもそうだけど、人生双六の上がりの先がみっともなくて、だいたい見るに堪えないんだけど、『梨泰院クラス』も御多分にもれず、だった、あぁあ。

株主総会がどうの、会社乗っ取りがどうのって、そんな経済人ストーリーなんてうんざりって興味が失せかけたら、やっぱり作り手も感じ取ったんだろうな、こっちの退屈を。

突如、復讐の鬼、犯罪ドラマに急展開しやがった。

慣れないことすんなって、ちゃち過ぎるって。誘拐とか監禁とか最後の対決アクションとかって、幼稚かつ雑過ぎて、途中、酒飲み休憩入れちまったぜ。車に撥ねられ意識不明だった男が、はたと目覚めて、犯人追跡、死闘を繰り広げる、はぁ?パク・セロイは超人だっのかぁ!
そうそう、生死のはざまを彷徨う時の父親との対話シーンなんて、甘さの極み、勘弁してくれぇ、ダラダラと。

このドラマ、気の利いたセリフってことでも売っていて、うん、確かに、グッとくるぜ、って唸ってしまうような名セリフも多かったんだが、ラストに近くなると、名セリフを言わせるために前言や設定を無視したり、名シーンを作るために、あらずもがなにストーリーを寄り道させたりが多くなって、それもしらけの原因になった。
チョ・イソとの恋愛成就も、引っ張り過ぎだしな。「もう、みんなわかってる、わかってなかったのパク・セロイ、あんただけ」ってセリフ、作者たちにお返ししたい。

って、ことで、Netflix 作品のよくある罠、、<無理にエピソー重ねるとドツボ>!に見事はまっちまったってことで。

見捨てて、見直し、見放した『梨泰院クラス』って、ちょっと残念にまとめにゃならんかな。





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期待違わず!『ベルリン』

2024-01-26 11:13:08 | Netflix
おっ、『ペーパーハウス』の番外編かよ、こりゃ期待しちゃうね。
『ペーパーハウス』は去年見たNeflix作品で、マイベスト3に入るお気に入りなんでだぜ。韓国でリメイク版が作られたくらいだ、間違いなく世界的な大ヒットだったんだ。
その続き、じゃないか、番外編と来ちゃ見ないわけにゃいかんさ。

今回はスペインが舞台じゃないのか、『ベルリン』ってことはドイツで強盗か?って一瞬思う俺って、何て迂闊なの!強盗団の一員ベルリンの前日談だった、そうかそりゃそうだよね。おっと、ネタバレあり要注意!

いいよ、いいよ、洒落たセリフのやり取りといい、ベルリンの気取った振舞いといい、女たらし振りといい、男ながらも涎もの?音楽の選曲、使い方の巧みさ、これも健在だな。見終わった後、曲名チェックしちまうもの。

本編で、ほとんど強盗映画史上、これ以上ない奇想天外の金庫破りプラスを描いちまってるから、番外編と言えど、これはかなり作る人たちにゃ荷の重い作業だろうな。生半可な金庫破りじゃ視聴者納得しっこないもの。果たしてそのアイディアは?

なるほど、世界中の宝物が集まるオークション会社を狙ったか。その前準備として、年代物の貴重品を盗み出し、それを惜しげもなくぶっ潰してトリックに使うって出だし、うん、さすがに『ペーパーハウス』を継ぐ作品になりそうな予感じわじわだぜ。

でもなぁ、集めたメンバー、ちょい小者?けた破り感は本編に劣るかな。それと、標的のオークション会社社長、その奥さんに一目ぼれ!即ナンパ!!って、いくら女好きなベルリンでも、ちょっと自制心足りな過ぎじゃないの?

さあお目当て、金庫破り!見事金庫室に押し入ったと思ったら、妻から離婚を告げられてむしゃくしゃしていたメンバーと奔放なベルリンが取っ組み合いの喧嘩、おいおい、そんな重大局面でいがみ合うか?お宝、目の前だぞ、侵入がバレちまうって、もう、禁酒法時代のギャングやチンピラのコンビニ強盗じゃないんただからさぁ。

こりゃ、2番煎じは出しがら!って一般法則を踏襲しちまったか、残念、ここまでか、お付き合いは。

まぁまぁ、待てよ、バレてからの逃亡、これはスリル満点、行き詰る展開じゃないか。厳戒態勢の中、6人組が3っつに分かれて、逃避行。途中、検問に引っかかったり、うつつを抜かした夫人に気付かれたりして、窮地、崖っぷちの連続。そこを巧みに掻い潜る仕掛けの見事さ、うん、やっぱり『ペーパーハウス』番外編だけのことはある。と、座り直して、

さらに見続けていたら、なんと、なんと、大楕円は純愛もの、それも4組の愛の結末に導かれちまった。
若者男女4人が、反発しつつ惹かれ合い、ついに己に素直になって、結ばれる過程、いやぁ、韓ドラも唸る仕上がりだったぜ。ちょいほろりとしてしまった。

ベルリンの愛の破局も洒落た結末で締めくくってたし、そうか、『ペーパーハウスの時は仲間との連帯、自己犠牲がテーマだったが、2番目は恋物語がメインテーマだったんだ。こりゃやられた。

全編通して、洒落た雰囲気と意外さ満点の素早い展開、この魅力はしっかり引き継いでいて、うん、期待はお見事!満足させてくれたぜ。
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