今日は帝王切開の話をしてみましょうか。
帝王切開には2種類あって、選択帝王切開と緊急帝王切開と言います。
なんとなく想像ができますね。選択は予定という意味です。
さかごなので、いついつしましょうね、というものです。
それに対して緊急とは、もちろん赤ちゃんを助けるために緊急でするもの。
でも確か4年前までは保険上区別がなくて、ただ帝王切開と呼ばれていました。
産婦人科だけが、なり手がないからということで、
緊急の場合は手術の点数を上げたのです。
それで喜ばせておいて、2年後にはどちらの点数も同じにしたのですよ。
厚生省って、ひどい所ですね。
ここまでは余談で、では緊急帝王切開ってどれくらいの緊急だと思われますか?
裁判事例によると、胎児の元気がなくなって、帝王切開と決めてから、
30分以内に赤ちゃんがオギャーと言わなければならないのですよ。
そんな無茶な。
30分以上かかると、怠慢だということで、病院が裁判で負けてしまうのです。
ところが実は30分以内にできる病院はアンケートによると殆どないのですよ。
こういうところが世間の人と医療人との考え方のギャップということでしょうね。
まず胎児の心音がゆっくりになります。
トントントンと鳴っていたものが、ドクッ、ドックッ、ドックン、とゆっくりになります。
でもそんなことはしょっちゅうあることなので、このへんではスタッフは慌てません。
それが数分落ちたままになると、器械のアラームが鳴るので、医師を呼ぶわけです。
医師が来て確かにこれは緊急だな、と思った場合、
診察をして、家族に簡単に説明をして、まあここまでで20分はかかるでしょう。
タマル産のようにLDRと手術室が隣り合わせの場合はいのですが、
大きな病院や大学病院では手術室までは長い道のりです。
そして手術をする場合、普通は手術室が空いていないといけないのですが、
昼間だと逆に詰まっていたり、手術室の看護師が出払っていたり、
ましてや麻酔科医がすぐにつかまるとも限りません。
夜中なら麻酔科医が到着するまでに30分くらいはかかるでしょう。
ここまでが手術が始まるまでの段取りです。
まず麻酔をかけるのですが、
胎児側の原因であれば、脊髄麻酔になることが多いでしょう。
常位胎盤早期剥離なんかであれば、全身麻酔も必要になりますし、
輸血も必要になります。
そして執刀。
大きな病院なら産婦人科医も夜中であればもう1人必要でしょう。
ですが執刀さえしてしまえば、赤ちゃんが生まれるまでは、
たったの5分ほどです。
オギャーと元気よく泣いてくれさえすればいいのです。
ちょっと臨場感がありましたか?
タマル産では帝王切開になる方は20人に1人くらいですが、
普通の病院ですと、3人か4人に1人は帝王切開です。
皆さんもちょっとは覚悟をしておかなくてはいけません。
もっともタマル産では毎週、妊婦健診の時にソフロロジー教室で練習しているので、
緊急の時でも慌てませんね?
そうそうタマル産では、緊急の時も30分以内に帝王切開ができることが多いです。
タマル産は産婦人科と美容皮膚科と麻酔科だと知っていましたか?
産婦人科医で麻酔科の免許証を持っている医師は少ないのですよ。
小さい施設もそれなりにメリットはありますね。
ただし、全身麻酔や、輸血、ということになると、
大きな病院に転院していただかなくてはなりません。
そこがデメリットではありましょうが、そんな頻度は数千分の1です。
0,01%の世界です。
でも、世界一安全な日本でさえ、0には決してななないのですよ。
今日の写真は先日の音楽会での1コマ。まだ引きずっていますよ。
フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic
帝王切開には2種類あって、選択帝王切開と緊急帝王切開と言います。
なんとなく想像ができますね。選択は予定という意味です。
さかごなので、いついつしましょうね、というものです。
それに対して緊急とは、もちろん赤ちゃんを助けるために緊急でするもの。
でも確か4年前までは保険上区別がなくて、ただ帝王切開と呼ばれていました。
産婦人科だけが、なり手がないからということで、
緊急の場合は手術の点数を上げたのです。
それで喜ばせておいて、2年後にはどちらの点数も同じにしたのですよ。
厚生省って、ひどい所ですね。
ここまでは余談で、では緊急帝王切開ってどれくらいの緊急だと思われますか?
裁判事例によると、胎児の元気がなくなって、帝王切開と決めてから、
30分以内に赤ちゃんがオギャーと言わなければならないのですよ。
そんな無茶な。
30分以上かかると、怠慢だということで、病院が裁判で負けてしまうのです。
ところが実は30分以内にできる病院はアンケートによると殆どないのですよ。
こういうところが世間の人と医療人との考え方のギャップということでしょうね。
まず胎児の心音がゆっくりになります。
トントントンと鳴っていたものが、ドクッ、ドックッ、ドックン、とゆっくりになります。
でもそんなことはしょっちゅうあることなので、このへんではスタッフは慌てません。
それが数分落ちたままになると、器械のアラームが鳴るので、医師を呼ぶわけです。
医師が来て確かにこれは緊急だな、と思った場合、
診察をして、家族に簡単に説明をして、まあここまでで20分はかかるでしょう。
タマル産のようにLDRと手術室が隣り合わせの場合はいのですが、
大きな病院や大学病院では手術室までは長い道のりです。
そして手術をする場合、普通は手術室が空いていないといけないのですが、
昼間だと逆に詰まっていたり、手術室の看護師が出払っていたり、
ましてや麻酔科医がすぐにつかまるとも限りません。
夜中なら麻酔科医が到着するまでに30分くらいはかかるでしょう。
ここまでが手術が始まるまでの段取りです。
まず麻酔をかけるのですが、
胎児側の原因であれば、脊髄麻酔になることが多いでしょう。
常位胎盤早期剥離なんかであれば、全身麻酔も必要になりますし、
輸血も必要になります。
そして執刀。
大きな病院なら産婦人科医も夜中であればもう1人必要でしょう。
ですが執刀さえしてしまえば、赤ちゃんが生まれるまでは、
たったの5分ほどです。
オギャーと元気よく泣いてくれさえすればいいのです。
ちょっと臨場感がありましたか?
タマル産では帝王切開になる方は20人に1人くらいですが、
普通の病院ですと、3人か4人に1人は帝王切開です。
皆さんもちょっとは覚悟をしておかなくてはいけません。
もっともタマル産では毎週、妊婦健診の時にソフロロジー教室で練習しているので、
緊急の時でも慌てませんね?
そうそうタマル産では、緊急の時も30分以内に帝王切開ができることが多いです。
タマル産は産婦人科と美容皮膚科と麻酔科だと知っていましたか?
産婦人科医で麻酔科の免許証を持っている医師は少ないのですよ。
小さい施設もそれなりにメリットはありますね。
ただし、全身麻酔や、輸血、ということになると、
大きな病院に転院していただかなくてはなりません。
そこがデメリットではありましょうが、そんな頻度は数千分の1です。
0,01%の世界です。
でも、世界一安全な日本でさえ、0には決してななないのですよ。
今日の写真は先日の音楽会での1コマ。まだ引きずっていますよ。
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