今年最後のタマル産のブログとなります。
毎年ここで、その年の1年間の分娩数や不妊外来の成績を示しているのですが、
今年は他院の報告に合わせて、最新の年度での分娩の報告とさせていただきます。
丹波篠山市の妊婦さんで、産まれることの多い3つの施設を比べてみました。
最初に感じるのは、経膣分娩される妊婦さんの数は、3施設ともそれほど変わらないということです。
違うのは帝王切開の数だけですね。
タマル産ではこの1年度で1人だけでしたよ。
グラフでは見えませんね。
それに対して済生会が160人、丹波医療センターが72人です。
本当にそんなに帝王切開する必要が有るのでしょうか。
もちろん済生会は紹介患者さんを多く受け入れているので、双胎分娩が22人、
丹波医療センターは双胎が3人で、
タマル産は初期に紹介したので0人というように条件は多少違います。
それでも丹波医療センターは、健診費用を安くしてまで妊婦さんを集めていますから、
タマル産と同じような妊婦さんを健診していると見て良いでしょう。
いかにタマル産の帝王切開が少ないのかが分かりますね。
帝王切開が多くたって、安全なら良いのでは、と思われるかもしれません。
ですが帝王切開では必ず麻酔をする必要が有りますね。
私は麻酔科標榜医という資格を持っているのですが、それでも妊婦さんの麻酔は気を使います。
帝王切開の麻酔は脊髄麻酔と言って、虫垂炎の時にする麻酔と同じです。
一度でうまく入れば良いのですが、妊婦さんはお腹が大きいので前屈みになりにくく、
穿刺困難な時は、急に全身麻酔になることが有ります。
その場合は気管挿管をするのですが、これまた妊婦さんでは入らないことも有ります。
それでお母さんは亡くなり、児も障害が残ったという症例が報告されています。
最近よく言われるのは、次の妊娠の時に、子宮の切開部に胎盤が癒着して大出血を起こすというものです。
他には感染症や子宮破裂など、リスクが上がるのは確かでしょう。
最近の帝王切開の急増で、輸血する妊婦さんが増えたり、合併症が増えているのが問題ですね。
妊婦さんにとってはデメリットだらけですが、病院にとっては帝王切開にはメリットがたくさん有ります。
まず収入が倍に増えます。
夜中の分娩が減ります。
お産でトラブルが有っても、帝王切開していたら言い逃れができます。
政府の最近の大病院への誘導政策は、必ずしも正しいものだとは言い切れないのではないでしょうか?
毎年ここで、その年の1年間の分娩数や不妊外来の成績を示しているのですが、
今年は他院の報告に合わせて、最新の年度での分娩の報告とさせていただきます。
丹波篠山市の妊婦さんで、産まれることの多い3つの施設を比べてみました。
最初に感じるのは、経膣分娩される妊婦さんの数は、3施設ともそれほど変わらないということです。
違うのは帝王切開の数だけですね。
タマル産ではこの1年度で1人だけでしたよ。
グラフでは見えませんね。
それに対して済生会が160人、丹波医療センターが72人です。
本当にそんなに帝王切開する必要が有るのでしょうか。
もちろん済生会は紹介患者さんを多く受け入れているので、双胎分娩が22人、
丹波医療センターは双胎が3人で、
タマル産は初期に紹介したので0人というように条件は多少違います。
それでも丹波医療センターは、健診費用を安くしてまで妊婦さんを集めていますから、
タマル産と同じような妊婦さんを健診していると見て良いでしょう。
いかにタマル産の帝王切開が少ないのかが分かりますね。
帝王切開が多くたって、安全なら良いのでは、と思われるかもしれません。
ですが帝王切開では必ず麻酔をする必要が有りますね。
私は麻酔科標榜医という資格を持っているのですが、それでも妊婦さんの麻酔は気を使います。
帝王切開の麻酔は脊髄麻酔と言って、虫垂炎の時にする麻酔と同じです。
一度でうまく入れば良いのですが、妊婦さんはお腹が大きいので前屈みになりにくく、
穿刺困難な時は、急に全身麻酔になることが有ります。
その場合は気管挿管をするのですが、これまた妊婦さんでは入らないことも有ります。
それでお母さんは亡くなり、児も障害が残ったという症例が報告されています。
最近よく言われるのは、次の妊娠の時に、子宮の切開部に胎盤が癒着して大出血を起こすというものです。
他には感染症や子宮破裂など、リスクが上がるのは確かでしょう。
最近の帝王切開の急増で、輸血する妊婦さんが増えたり、合併症が増えているのが問題ですね。
妊婦さんにとってはデメリットだらけですが、病院にとっては帝王切開にはメリットがたくさん有ります。
まず収入が倍に増えます。
夜中の分娩が減ります。
お産でトラブルが有っても、帝王切開していたら言い逃れができます。
政府の最近の大病院への誘導政策は、必ずしも正しいものだとは言い切れないのではないでしょうか?