もうすぐにガタカ

「ガタカ」という映画を観られたことがありますか？
少し前の映画ですから、映画ツーでないと知らないかな？
生まれた時の血液検査で、その赤ちゃんの知能とか、スポーツ神経だとかの才能が
全て分かってしまうという近未来SFです。
だから生まれた時点で、普通の子かエリートの子か決められてしまうのです。
ロシアでは小学校を卒業する時に将来のコースが決められるのでしょう？
日本でも、あるいは世界でもそんな風潮はありますね。
ですが、生まれた時にですよ。

ところで今回、新生児の先天性代謝異常の検査の検査方法が変わりました。
今日も産後の１ヶ月健診でしたから、フェニルケトン尿症だとか、
クレチン症だとかの検査の結果をお知らせする日だったのです。
この検査はお産で入院した時に、皆さん申し込まれているはずですよ。
検査料は無料なので、皆さんされたのではないでしょうか？
実は採血料は有料なのですが、タマル産では無料でしています。

先天性の代謝異常とは、食べたものを消化する酵素が欠けていたりして、
せっかく食べても必要な栄養素を取り込めないとか、
消化されない悪いものが蓄積されたりする病気です。
ですが早期発見して治療すれば、ちゃんと育つ病気のことです。

最近までは６つの病気について検査がされていたのです。
先日、ウンチの色のお話はしましたね。だから７つとも言えます。
それが今回から２０種類以上の病気がいっぺんに分かるようになったのです。

ですが若干の問題点もあって、
せっかく分かってもまだ治療法が確率されていない病気まで分かるのです。
だから現時点ではまだ知らない方が良かったりする場合もあるということです。

１つ付け加えるなら、今までは説明も医師まかせであったものが、
今回からは厚生省が検査で引っかかった時の説明書まで用意しているということ。
全国どこでも同じ説明が受けられるというのはおもしろいですね。
だけど、医療者はこれから、あまり人間性を重視されなくなるんでしょうね。
それと、先ほどのガタカという映画のように、
生まれた時に未来のことが何でも分かる、という時代になるなら、
神さままでも否定される世の中になってしまうかもしれませんね。

「互いに愛し合いなさい」という言葉の意味は
互いが愛を受けようというものではありません。
愛は相手のためのものなので
互いが「為に奉仕しなさい」というものです。
すべての人が相手と全体のために奉仕して
犠牲になるようになるなら
平和の世界になるのです。

　　　レバレンド・ムーン

P.S. 先週末にアイリッシュハープのミニコンサートを開催しました。
雨の中、来てくださった方々にお礼を申し上げます。
今西さんはブログにもコメントを頂いていたのですね。