最近退院したばかりの赤ちゃんのお父さんたちです。
お産にも、お父さんの活躍が欠かせませんね。
この土日は、天気が悪かったせいか、一度に3人も赤ちゃんが生まれましたよ。
やはり難産になるのは、へその緒が首に巻いている赤ちゃんたちでしたよ。
妊婦さんには、事前に巻いていることをお教えしているのです。
その方が心の準備ができますからね。
ですが他院では教えてもらわないでしょう?
それほど重要視されていないのかもしれませんね。
最近のニュースと言えば、手足口病やRSウィルスが流行していることでしょうか。
RSウィルスは秋から冬に流行するカゼですが、今年は夏から流行しているようです。
どちらも子供がなる病気ですが、先日はお父さんから妊婦さんに感染したかな、というカップルも居られましたからね。
気をつけてくださいね。
それでは今日のお話です。
スーパーに買い物に行けば、どうしても10%割引だとか、半額シールに弱いのですよ。
これは医療の世界でも有るのですよ。
これまでの薬は1日1回の注射だったのですが、
今度の薬は1ヶ月に1回の注射で良いのですよ、と話すと、
患者さんは受け入れが良くのるのだそうです。
これを、アンカリング効果と呼ぶのです。
なるほどね。
子宮内膜症の薬には、最近では低容量ピルを処方することが多くなってきましたが、
以前は、とくに40代の女性では、GnRHアゴニストという薬を処方することが多かったのです。
今でも子宮内膜症に子宮筋腫を合併するような場合では、よく使用するのですよ。
それは低容量ピルでは保険適応が無いからです。
GnRHアゴニストは商品名で言うと、フセットとかブセレキュアとか言うのですが、メーカーによっていろんな呼び名です。
これは1日に3度、鼻に噴霧する薬なのですよ、めずらしいでしょ?
他にも月に1度だけ注射するというものも有ります。
ですが最近、タマル産では、常時在庫するのはやめました。
理由は噴霧する薬より注射する薬の方が倍以上高いからです。
やはり1日3回より1ヶ月に1回の方が常に喜ばれるということでもないようです。
そこには価格、という要素も加わりそうですね。
ついでに言っておけば、タマル産は院内処方です。
最近ではどこの医院も院外処方でしょ?
院外処方は損をしないのですが、院内処方は期限切れの薬は処分したり、
2年ごとに値下がっていくので、仕入れた時より処方時の方が安くなって逆ザヤになったりするのです。
それでも産婦人科のように、緊急を要する薬が多いところでは、
院外処方にするということはできませんからね。
それで、あまり使わない薬は在庫しなくなるわけなのですよ。