梅雨が明ければ、お中元の季節ですよ。
毎年贈っているのは、神戸の英(はなぶさ)レディースクリニックの理事長の塩谷先生と、
小野市の小野レディースクリニックの小野先生と江見先生です。
塩谷先生と江見先生は、京大病院で研究時代を過ごした先輩ですからね。
京大で初の体外受精を成功させた時代でした。
東京で梅ヶ丘産婦人科を開業された辰巳先生も当時の先輩で、日本における体外受精の第一人者の1人です。
その後お会いした時に、著書の「よくわかる不妊治療」というマンガ本を頂きましたよ。
その辰巳先生が、コンタクトレンズ会社のメチコンと開発されたのが、
人工授精用の「ミグリス」という使い捨ての運動精子選別装置なのです。
前回の人工授精の記事で、タマル産では一般的な密度勾配遠心法という方法で精子濃縮をしていると書きました。
その中でもミニパーコル法と言って、遠心回数を2回から1回に短縮させる方法を取っています。
それはより細い遠心管のニプロのキットを併用しているから可能なのです。
遠心機にかけると、少なからず精子にダメージを与える可能性が示唆されていますから、
2回より1回の方が優しい治療と言えるからです。
さらに今回、遠心機にかけないスイムアップ法を改良した、遠心フリーの運動精子選別装置が発売されたというわけです。
原理的には簡単で、元気に泳ぐ精子が塀を乗り越えて隣の培養液に泳いできたところを捕まえるのです。
ただ細い管を作るのが技術的に難しかったのですが、これを辰巳先生のアイデアでメチコンが開発したというわけです。
英レディースや梅ヶ丘産婦人科のデータでは、どちらの方法も精子回収率や妊娠率には、あまり差が無かったようです。
ただし高年齢の女性には、今回の装置の方が妊娠率は高くなることが示唆されたようです。
さっそくタマル産でも、この方法を試してみることにしましたよ。
しばらくはどちらの方法を採るかは、ランダムにこちらで決めさせていただきます。
デメリットといえば、今度は1時間以上時間がかかりますから、
朝の8時からでは、9時に終わりそうにないので、仕事に遅刻して行かれる方には、もう少し遅れるかもしれないですね。
人工授精は30年ほど前までは、精子を原液のまま、子宮内に入れていたのです。
ほとんどは流れ出てきてしまうので、ロスが多かったのですが、
その他にも感染のリスクが高く、抗生剤が必須だったのです。
今でも原液のまま人工授精をしている施設が有りますが、それではこの春から認められた保険診療の適応ではないので、2万円ほどしますよ。
4月から保険診療が認められているのは、密度勾配遠心法と、スイムアップ法の2種類だけですからね。
タマル産ではどちらの方法もこれで可能となり、しばらくはランダムに決めますよ、というお知らせでした。
費用はどちらも3割ですから、5,460円プラス診察料や注射料です。
毎年贈っているのは、神戸の英(はなぶさ)レディースクリニックの理事長の塩谷先生と、
小野市の小野レディースクリニックの小野先生と江見先生です。
塩谷先生と江見先生は、京大病院で研究時代を過ごした先輩ですからね。
京大で初の体外受精を成功させた時代でした。
東京で梅ヶ丘産婦人科を開業された辰巳先生も当時の先輩で、日本における体外受精の第一人者の1人です。
その後お会いした時に、著書の「よくわかる不妊治療」というマンガ本を頂きましたよ。
その辰巳先生が、コンタクトレンズ会社のメチコンと開発されたのが、
人工授精用の「ミグリス」という使い捨ての運動精子選別装置なのです。
前回の人工授精の記事で、タマル産では一般的な密度勾配遠心法という方法で精子濃縮をしていると書きました。
その中でもミニパーコル法と言って、遠心回数を2回から1回に短縮させる方法を取っています。
それはより細い遠心管のニプロのキットを併用しているから可能なのです。
遠心機にかけると、少なからず精子にダメージを与える可能性が示唆されていますから、
2回より1回の方が優しい治療と言えるからです。
さらに今回、遠心機にかけないスイムアップ法を改良した、遠心フリーの運動精子選別装置が発売されたというわけです。
原理的には簡単で、元気に泳ぐ精子が塀を乗り越えて隣の培養液に泳いできたところを捕まえるのです。
ただ細い管を作るのが技術的に難しかったのですが、これを辰巳先生のアイデアでメチコンが開発したというわけです。
英レディースや梅ヶ丘産婦人科のデータでは、どちらの方法も精子回収率や妊娠率には、あまり差が無かったようです。
ただし高年齢の女性には、今回の装置の方が妊娠率は高くなることが示唆されたようです。
さっそくタマル産でも、この方法を試してみることにしましたよ。
しばらくはどちらの方法を採るかは、ランダムにこちらで決めさせていただきます。
デメリットといえば、今度は1時間以上時間がかかりますから、
朝の8時からでは、9時に終わりそうにないので、仕事に遅刻して行かれる方には、もう少し遅れるかもしれないですね。
人工授精は30年ほど前までは、精子を原液のまま、子宮内に入れていたのです。
ほとんどは流れ出てきてしまうので、ロスが多かったのですが、
その他にも感染のリスクが高く、抗生剤が必須だったのです。
今でも原液のまま人工授精をしている施設が有りますが、それではこの春から認められた保険診療の適応ではないので、2万円ほどしますよ。
4月から保険診療が認められているのは、密度勾配遠心法と、スイムアップ法の2種類だけですからね。
タマル産ではどちらの方法もこれで可能となり、しばらくはランダムに決めますよ、というお知らせでした。
費用はどちらも3割ですから、5,460円プラス診察料や注射料です。