可愛いですね。お母さんは中国の方です。
メディアでは連日、中国や韓国の悪口ばかり聞きますが、
私の知っているアジアの方たちは、みんな本当に明るいですよ。
大学での研修時代も、日本で研究している研究者たちは本当に立派な方たちばかりでした。
共同研究社の台湾の先生は今はニュージーランドに行かれたのですが、
今でもクリスマスカードをやり取りしています。半年は台湾で仕事して研究費を貯めて。
最近、小さな手術をしてあげた女性が居るのですが、長年の悩みが取れてすごく感謝され、
中国のマンションに遊びに来て欲しいと、詳しい住所まで戴きました。
もちろん実際は行けないのですよ。
せめて私たちは、ヘイストスピーチだけはしないようにしないといけませんね。
さて、今日は月曜日なので、産科の話をしましょうね。
1ヶ月健診ではアンケートに答えていただくと、とても参考になるのですね。
お世辞なのは分かっていますが、それでも、
1人目は他院で出産され、今回はタマル産で産まれた方です。
前回は1人で産んだという感じだけど、今回はご主人も頑張ってくれたという感じで、
とても良かったというようなことを書かれたいました。
そう、これがタマル産のいいところなんですよ。
陣痛室と分娩室と回復室が1つになっているために、ご主人の役割が大きくなっています。
初めは男性は陣痛に立ち会うなんて、と考えがちなのですが、
実際に立ち会ってみると、産みの苦しみが分かり、どうしても一緒に頑張ってしまうのです。
中には確かに逆効果のお父さんも居られますよ。
赤ちゃんを産む苦しみを見ていられずに、一緒になって泣き言を言われるご主人です。
できれば奥さんをなだめる包容力が欲しいところなんですが。
そういうお父さんはむしろ陣痛の間は遠ざけてあげた方がいいことも有るには有ります。
話は変わりますが、今まで開業以来数千人のお産に携わってきたのですが、
これまでに3人だけ、産後の弛緩出血のために輸血を要したことが有ります。
だから率でいえば、0.1%の方に輸血したことになります。
むかしはですね、輸血と言えば、血液型さえ合っていれば親戚の方からその場で血を抜いて、
そのまま輸血していたのです。こういうのを生血(なまけつ)と言います。
ですが、今はそんなことはしないのですよ。
生血を輸血すると、輸血を受けた方が稀にGVHDという病気になってしまって、
生命を落としてしまうことが有るからです。
だから輸血はむしろ全然関係の無い方から、保存された血液を輸血した方がいいのです。
簡単に言うと、日赤にプールされている血液を使います。
しかも血液に放射線を照射して、リンパ球を殺すのです。
赤血球や血小板は欲しいのだけれど、白血球は要らないからです。
放射線を当ててしまうと、その血液は早く使用しないと捨てることになります。
だから使う分だけ、その時に放射線を当てるのですよ。
さらには血液は受ける側の赤血球とあげる側の血漿とで適合するかどうかを検査して、
その逆の検査もしてからしか輸血できません。
と、とっても複雑なのです。だからもし輸血しようとしたら夜中でも
たくさんの人の手を借りないといけないのです。
だからタマル産ではできません。
もし夜中にお母さんに緊急で輸血しようとすれば、兵庫県では阪神間の数カ所でしか無理です。
昼間なら近くででもできる病院は有ります。でも昼間ばかりとは限りませんからね。
という訳で輸血までするような事態はとても特殊なのです。0.01%でしたね。
だからそこまで心配することはないのですよ。
もしそうなったらそうなったで考えればいいのです。
最近受けられた、その3人目のお母さんは、それでもとても喜んでくださいました。
みんなの力で、自分が助かったことを感謝されたのです。
お産は命懸け、ということも少しは有るのです。
でもだからと言って、萎縮したお産にする必要はないでしょう。
お父さんと一緒に、アクティヴなお産をしてください。
それが殆どの人が経験できることだからです。
フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/tamarclinic
メディアでは連日、中国や韓国の悪口ばかり聞きますが、
私の知っているアジアの方たちは、みんな本当に明るいですよ。
大学での研修時代も、日本で研究している研究者たちは本当に立派な方たちばかりでした。
共同研究社の台湾の先生は今はニュージーランドに行かれたのですが、
今でもクリスマスカードをやり取りしています。半年は台湾で仕事して研究費を貯めて。
最近、小さな手術をしてあげた女性が居るのですが、長年の悩みが取れてすごく感謝され、
中国のマンションに遊びに来て欲しいと、詳しい住所まで戴きました。
もちろん実際は行けないのですよ。
せめて私たちは、ヘイストスピーチだけはしないようにしないといけませんね。
さて、今日は月曜日なので、産科の話をしましょうね。
1ヶ月健診ではアンケートに答えていただくと、とても参考になるのですね。
お世辞なのは分かっていますが、それでも、
1人目は他院で出産され、今回はタマル産で産まれた方です。
前回は1人で産んだという感じだけど、今回はご主人も頑張ってくれたという感じで、
とても良かったというようなことを書かれたいました。
そう、これがタマル産のいいところなんですよ。
陣痛室と分娩室と回復室が1つになっているために、ご主人の役割が大きくなっています。
初めは男性は陣痛に立ち会うなんて、と考えがちなのですが、
実際に立ち会ってみると、産みの苦しみが分かり、どうしても一緒に頑張ってしまうのです。
中には確かに逆効果のお父さんも居られますよ。
赤ちゃんを産む苦しみを見ていられずに、一緒になって泣き言を言われるご主人です。
できれば奥さんをなだめる包容力が欲しいところなんですが。
そういうお父さんはむしろ陣痛の間は遠ざけてあげた方がいいことも有るには有ります。
話は変わりますが、今まで開業以来数千人のお産に携わってきたのですが、
これまでに3人だけ、産後の弛緩出血のために輸血を要したことが有ります。
だから率でいえば、0.1%の方に輸血したことになります。
むかしはですね、輸血と言えば、血液型さえ合っていれば親戚の方からその場で血を抜いて、
そのまま輸血していたのです。こういうのを生血(なまけつ)と言います。
ですが、今はそんなことはしないのですよ。
生血を輸血すると、輸血を受けた方が稀にGVHDという病気になってしまって、
生命を落としてしまうことが有るからです。
だから輸血はむしろ全然関係の無い方から、保存された血液を輸血した方がいいのです。
簡単に言うと、日赤にプールされている血液を使います。
しかも血液に放射線を照射して、リンパ球を殺すのです。
赤血球や血小板は欲しいのだけれど、白血球は要らないからです。
放射線を当ててしまうと、その血液は早く使用しないと捨てることになります。
だから使う分だけ、その時に放射線を当てるのですよ。
さらには血液は受ける側の赤血球とあげる側の血漿とで適合するかどうかを検査して、
その逆の検査もしてからしか輸血できません。
と、とっても複雑なのです。だからもし輸血しようとしたら夜中でも
たくさんの人の手を借りないといけないのです。
だからタマル産ではできません。
もし夜中にお母さんに緊急で輸血しようとすれば、兵庫県では阪神間の数カ所でしか無理です。
昼間なら近くででもできる病院は有ります。でも昼間ばかりとは限りませんからね。
という訳で輸血までするような事態はとても特殊なのです。0.01%でしたね。
だからそこまで心配することはないのですよ。
もしそうなったらそうなったで考えればいいのです。
最近受けられた、その3人目のお母さんは、それでもとても喜んでくださいました。
みんなの力で、自分が助かったことを感謝されたのです。
お産は命懸け、ということも少しは有るのです。
でもだからと言って、萎縮したお産にする必要はないでしょう。
お父さんと一緒に、アクティヴなお産をしてください。
それが殆どの人が経験できることだからです。
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