ミッドナイトに弟くんが生まれました。ミッドナイト・イン・タマル。
さて、今日も婦人科のお話です。
今月は全国的にSTDの調査月間だというお話はしましたね。
この1ヶ月のタマル産での新規STDの患者さんは4人居られました。
月に4人だと、1年で50人程度の新患さんという計算になりますね。
多いとお思いでしょうか。こんなものでしょうか。
いつもの年は妊婦健診でたまたま見つかる方が居られるのですが、
今年は皆さん、症状がお有りでした。
たいていは帯下が増えるとか、月経以外に出血するとか、臭いがいつもと違うなどです。
今年の特徴としては、クラミジアと淋菌の混合感染の方が居られたことでしょうか。
これまでは女性で、症状が有る方には、クラミジアの検査をすることが多かったのです。
というのも淋菌は女性の場合、検出率も低く、遺伝子検査も保険が通らなかったからです。
それが数年前からクラミジアと淋菌を同時に検査してもいいことになったのです。
それでも妊娠中のスクリーニング検査はクラミジアしか認められていません。
逆に男性の場合は不思議と淋菌はよく検出されるのですが、
クラミジアもおそらく混合感染しているのでしょうが、検査では検出されにくいのです。
でもそれってへんですよね。女性も男性もどちらの感染症も同じ割合で持っているはずですから。
STD、いわゆる性感染症の特徴は、みんなで同時に治療しないといけないということです。
女性と男性を同時に、また男性がもらってきたのだとすると、その感染源の女性ですね。
そのまた感染源の男性と、ねずみ講式にたくさんの人になるかもしれません。
だから自分だけ治したってダメなわけで、
治ったと思っても、また彼氏からうつされるし、
彼が治療した後にまたうつし返すことだって有ります。
こういうのをピンポン感染と言います。
だから全員同時に、ワンツースリーで治さなくてはね。
内科なんかに行くと、これが徹底されないのですよ。困りますね。
他には今年もまた、ヘルペス感染症の方も居られました。
淋菌なら細菌なので、うまく治療すれば永遠に再発しません。
ただ最近は抗生物質に耐性を持つ淋菌が多いらしいのですが。
クラミジアは細菌よりも小さく、宿主の細胞の中で増殖します。
ですが、こちらもたいてい、1回の治療で治ります。
まれに違う薬を使わないといけないような耐性を持つことも有ります。
ですが、ヘルペスはウィルスなので、その時には押さえ込んで増殖を抑制はできるのですが、
体調が悪い時や、妊娠した時、年をとった時などに、再発することが有ります。
もしお産する前に外陰部に再発していたら、お産はできなくて、帝王切開で産む必要が有ります。
それがお産の前になって、顔を出してくることが案外有るのです。
タマル産でも2度ほど有りました。
もしお産で赤ちゃんに感染すると命取りになります。
ところでヘルペスって、口にできるヘルペスと同じですか?
そうです。単純ヘルペスウィルスと言って、1型と2型の違いは有るのですが、
オーラスセックスで、どちらのタイプも感染します。
では身体にできる帯状疱疹ヘルペスとは同じでしょうか?
帯状ヘルペスは友達ですが、違う病気です。
初めて感染すると水ぼうそうになります。
再発した場合は身体に帯状に痛みを伴う発疹が出るので、帯状疱疹と言うのです。
一番怖いと思うのはエイズですか?
今では死ぬ病気ではなくなったので、感染が見つかれば、きちんと治療しなくてはいけません。
いまだに日本では感染者が増えているのですから、性教育の失敗でしょうね。
妊婦さんには全員検査をしています。
これまでに簡単な検査で1人、偽陽性に出ましたが、精密検査までいけば陰性のことの方が多いのです。
いきなり全員に精密検査をするわけにはいかないので、スクリーニング検査で
多めに偽陽性として怪しい方を引っ掛けるのです。
2段階目の精密検査でその中から本当に陽性の方を見つけるわけです。
この2段階方式は、他の病気でも一般的にする方法なのですが、
エイズだけは1次検査で引っ掛かっただけで、ショックを受けてしまうのです。
だから2次の精密検査が必要だというお話をするのが難しいのです。
読者の皆さんには、まじめに生きてくださいね、とだけお願いしておきましょう。
フェイスブックはこちらhttps://www.facebook.com/tamarclinic
さて、今日も婦人科のお話です。
今月は全国的にSTDの調査月間だというお話はしましたね。
この1ヶ月のタマル産での新規STDの患者さんは4人居られました。
月に4人だと、1年で50人程度の新患さんという計算になりますね。
多いとお思いでしょうか。こんなものでしょうか。
いつもの年は妊婦健診でたまたま見つかる方が居られるのですが、
今年は皆さん、症状がお有りでした。
たいていは帯下が増えるとか、月経以外に出血するとか、臭いがいつもと違うなどです。
今年の特徴としては、クラミジアと淋菌の混合感染の方が居られたことでしょうか。
これまでは女性で、症状が有る方には、クラミジアの検査をすることが多かったのです。
というのも淋菌は女性の場合、検出率も低く、遺伝子検査も保険が通らなかったからです。
それが数年前からクラミジアと淋菌を同時に検査してもいいことになったのです。
それでも妊娠中のスクリーニング検査はクラミジアしか認められていません。
逆に男性の場合は不思議と淋菌はよく検出されるのですが、
クラミジアもおそらく混合感染しているのでしょうが、検査では検出されにくいのです。
でもそれってへんですよね。女性も男性もどちらの感染症も同じ割合で持っているはずですから。
STD、いわゆる性感染症の特徴は、みんなで同時に治療しないといけないということです。
女性と男性を同時に、また男性がもらってきたのだとすると、その感染源の女性ですね。
そのまた感染源の男性と、ねずみ講式にたくさんの人になるかもしれません。
だから自分だけ治したってダメなわけで、
治ったと思っても、また彼氏からうつされるし、
彼が治療した後にまたうつし返すことだって有ります。
こういうのをピンポン感染と言います。
だから全員同時に、ワンツースリーで治さなくてはね。
内科なんかに行くと、これが徹底されないのですよ。困りますね。
他には今年もまた、ヘルペス感染症の方も居られました。
淋菌なら細菌なので、うまく治療すれば永遠に再発しません。
ただ最近は抗生物質に耐性を持つ淋菌が多いらしいのですが。
クラミジアは細菌よりも小さく、宿主の細胞の中で増殖します。
ですが、こちらもたいてい、1回の治療で治ります。
まれに違う薬を使わないといけないような耐性を持つことも有ります。
ですが、ヘルペスはウィルスなので、その時には押さえ込んで増殖を抑制はできるのですが、
体調が悪い時や、妊娠した時、年をとった時などに、再発することが有ります。
もしお産する前に外陰部に再発していたら、お産はできなくて、帝王切開で産む必要が有ります。
それがお産の前になって、顔を出してくることが案外有るのです。
タマル産でも2度ほど有りました。
もしお産で赤ちゃんに感染すると命取りになります。
ところでヘルペスって、口にできるヘルペスと同じですか?
そうです。単純ヘルペスウィルスと言って、1型と2型の違いは有るのですが、
オーラスセックスで、どちらのタイプも感染します。
では身体にできる帯状疱疹ヘルペスとは同じでしょうか?
帯状ヘルペスは友達ですが、違う病気です。
初めて感染すると水ぼうそうになります。
再発した場合は身体に帯状に痛みを伴う発疹が出るので、帯状疱疹と言うのです。
一番怖いと思うのはエイズですか?
今では死ぬ病気ではなくなったので、感染が見つかれば、きちんと治療しなくてはいけません。
いまだに日本では感染者が増えているのですから、性教育の失敗でしょうね。
妊婦さんには全員検査をしています。
これまでに簡単な検査で1人、偽陽性に出ましたが、精密検査までいけば陰性のことの方が多いのです。
いきなり全員に精密検査をするわけにはいかないので、スクリーニング検査で
多めに偽陽性として怪しい方を引っ掛けるのです。
2段階目の精密検査でその中から本当に陽性の方を見つけるわけです。
この2段階方式は、他の病気でも一般的にする方法なのですが、
エイズだけは1次検査で引っ掛かっただけで、ショックを受けてしまうのです。
だから2次の精密検査が必要だというお話をするのが難しいのです。
読者の皆さんには、まじめに生きてくださいね、とだけお願いしておきましょう。
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