昨日は2人、赤ちゃんが生まれました。
2方とも、初めてのお産でした。嬉しそうですね。
15年前に水中出産を始めました。
同時にウォーターベッドでのお産も始めたのですよ。
希望される方にだけ、チャレンジでトライしていただいたのです。
水中出産の第1号は、我が家の5人目の子でした。
3人目、4人目は自宅出産だったのですが、その話はまたの機会に。
午後の3時頃でしたか。陣痛が始まったとの電話です。
当時は柏原で開業していて、自宅は篠山でしたから、自宅まで私が迎えに走り、
その間に、ウォータープールにお湯を張ってもらっていたのです。
上下セパレーツで、スカートが別に着いている水着に着替え、
温かいお湯での出産です。
ちなみに英語には、お湯という単語は無いのですね。hot waterです。
日本人はお湯に対して、温泉をイメージして、心も身体も休まるのですよ。
その後は、うまくつるっと生まれて、出血も少なくて済みました。
当時、日本で水中出産をやっているクリニックは数カ所しかなかったと思いますよ。
氷上のお医者さんの奥さんもチャレンジされました。
けっこう喜んでいただきました。
初めての妊婦さんでも、自由に動けて、背中の痛みが緩和できたのだと思います。
お産のプールは、イギリスから直接仕入れました。
医療に使うというだけで、医療機器の承認も受けました。
こちらは日本で第1号です。
お湯に入るタイミングが重要だと分かりました。
あまり早くから入ると、のぼせるのですよ。半身浴がいいですね。
確かに産後の処置が必要な方には、少したいへんでした。
お湯から上がって、ベッドに横になり、会陰縫合や、弛緩出血対策をしないといけないことも有りました。
ですが、当時から会陰切開はしていなかったので、大きな支障ではなかったです。
水中出産を始めたきっかけは、「バース・リボーン」というミシェル・オダンの著書に刺激を受けてです。
当時、世界中で話題になった本ですが、今ではあまり知っている人は居られないかな。
よみがえる出産、という副題が付いています。
当時から既に、お産はもう管理分娩に偏り過ぎているという危惧が有ったのでしょう。
誰もが、お産はもっと自然なものであるべきだと考えていた時代の本です。
今では、とにかく安全であれば、早く帝王切開をしてください、というニーズの方が高まってしまいましたが。
そこで、新しいスタイルのウォーターベッドでのお産を発展させてきたのです。
これならば、陣痛の間自由に動けて、背中を温める効果も有ります。
処置が必要な方には、分娩台に移動しなくてもいいので、むしろ簡単かもしれません。
もう既に3千人程の方が体験されましたから、感想はいかがでしたか?
そして今日もまた、もくもくと赤ちゃんの出生を見守るのでした。
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