タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

シオン祭りと祇園祭り

2012-07-17 21:39:23 | 不妊症
先週、出生前診断が日本でも無届けで行われていたという
お話をしたところなのですが、
さらにその後のニュースでは、そんなこと、みんな外国に行ってやっているよ、
というのがありました。

大きな目的は男女を選択するために、体外受精で得た受精卵を
成長の過程で、4分割胚になったところで、
細胞を1つだけ取り出し、検査に回すという方法で、
残りの細胞をさらに分割させた後に子宮に移植するのです。
この方法では、男女の性別が分かるだけでなく、
様々な染色体の異常を見つけられます。
もちろん染色体に異常があれば子宮に戻しませんから、
流産率がものすごく減少するのでしたね。

日本ではこれは違法ではありません。それはこの手の法律がまだ無いからです。
ですが、日本産婦人科学会ではやりません。学会の規則に反するからです。
だから結局、日本国内では出来ないので、みんな外国に行くというニュースでした。

外国ってどこ?と言えば、それはタイだそうですよ。
別に私はこの方法を推薦しているわけではありません。
どんな方法で規制しようとも、抜け道があるということです。
それほどに、男女の性別を知りたいという親が居るのだということです。

タマル産では以前から男女の性別はお教えしていません。
最近では皆さん納得されましたが、
それでも知りたい方は他の篠山市内の診療所に行かれます。
まあ、そこまでする親も居られますが、
結局お教えしていないために、多くの方はそこまで望まれなくなるわけです。
この例からも分かるように、
日本で規制しておけば、たいていの方は外国まで行って、とは思われないのです。
けれども切羽詰まった方だけが、そうされるのでしょう。

昔、天理よろづで働いていた時に、そこの部長は娘さんが5人でした。
噂によると男の子も欲しかったのだとか。
産婦人科医をやっていたって、これなのです。
本屋さんで売っている、生み分け法なんかの類いの本はみんなウソですよ。
もちろんこれにももっと簡単な方法が無い訳ではありませんが、
これも日本産婦人科学会では規制しています。

篠山では七夕は1ヶ月遅れですから、
お星様にお願いするのがいいのかもしれません。
ところで今日は祇園祭でしたか。
お隣の京都ではコンチキチンとお囃子が鳴っていたことでしょう。
ところでこの祇園祭、オリジナルをご存知でしたか?
イスラエルのシオンという所にアララテ山という名の山があり、
そこのシオン祭りが伝来してきたのだそうですよ。

アララテ山とは、人類が洪水で流された後、
ノアの箱船で助かった、良き人たちや動物たちを乗せた船が、
最初に到着した陸地です。それは山のてっぺんだったのですが。
キリスト教は西洋の宗教だと思われている方が多いのですが、
発祥は中東、そしてアジアに渡ってきていたのですね。
なんだ、祇園祭は世界的なお祭りだったのですか。

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今日、生まれた赤ちゃんも載っています。

上の写真は先日の外来でのものです。僕はお兄ちゃんになるんだよね。