タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

不妊治療成績2022

2023-12-22 20:23:22 | 不妊症
毎年のクリスマス時分に、皆さんから献金していただいた『おぎゃー献金』を郵便局で送金しているのです。
ただ現金を使用することが少なくなって、今年はちょっぴり寂しいクリスマスです。
今年は3,010円に私からも少し上乗せして献金しますよ。
大手メディアでは献金をネコババしていたようですが。
それに対しておぎゃー献金は、生まれながらに障害のある子供たちを助けるための『愛の運動』なのです。

さて、今年も残りあとわずかとなりました。
今年も、昨年1年間にタマル産の不妊外来に来院していただいた方の不妊治療成績を公表しておきます。
2022年の成績なのは、治療してから1年しないと結果が出せないからです。
今年来院されたばかりの方は、まだ成績が出ませんからね。

不妊治療は昨年に保険診療となって、大きく体制が変わりましたよ。
最初にするのが一般不妊治療と言って、主に人工授精を指します。
ただし保険適応となった人工授精は、精子濃縮をしていないとダメですよ。
そして次の段階が体外受精や顕微授精などの特定不妊治療となります。
保険適応になって全国的に特定不妊治療を受ける女性が2割くらい増えたようですね。
代わって、一般不妊治療を跳ばす女性も増えてきたのかもしれません。
ですができることなら、受精卵を凍結することなく、より自然な妊娠に近い人工授精から始められると良いでしょう。

それで昨年の2022年に、不妊外来として受診された方は、46人でした。
妊娠で来院された方の1/4〜1/5程度なので、おおむね実体を反映しているようです。

グラフはこの10年間の結果です。
青いバーが1年以内に妊娠された方です。
一般不妊治療に通われて、半分以上の方が1年以内に妊娠されるということです。

ですが男性側の不妊原因が最近増えてきている印象が有り、
難しい場合はすぐに体外受精や顕微授精に紹介しているのです。
そういう意味で、緑色のバーが伸びてきている傾向がありそうですね。

黄色のバーは残念ながら1年では妊娠されなかった方で、しかもまだ体外受精までは進みたくないと考えられている方です。

いずれにしてもタマル産の不妊外来では、1年以上通われる方は基本的には有りません。
他院では何年も通われていたりするのではないでしょうか?
いつも指導しているのは、一般不妊治療が最長で1年、
特定不妊治療も最長で1年を目標にされると良いでしょう。
ある程度、制限が無いと、長期間治療をしても諦められないことになりますからね。
その場合は、むしろ養子縁組を提案するように指導されていますよ。
ですが現実には選択されるカップルは少ないようですけれど。

新型コロナワクチンは、卵巣への影響が疑われていますが、
最近は男性側の精子減少症が増えていると感じています。
繰り返しますが、おそらくネオニコチノイドなどの農薬の影響でしょうね。


お産での安全性を追求すると

2023-12-15 18:02:37 | 産科
金曜日のシェフによるお昼ご飯は、こんな感じでした。
とってもおいしいのですが、味が伝わらないのが残念ですよ。
とくにデザートの黒豆ゼリーは、胡麻豆腐のような感じなのに甘味なのでした。
・つくねハンバーグ
・しらすと白菜のペペロンチーノ風
・蕪と海老の胡麻酢ゼリー
・みぞれ汁
・黒豆ゼリー

12月は毎年、冬季の院内勉強会を実施しています。
お母さんの安全講習と、新生児の安全講習を別々に行いました。
それと消防訓練です。

それで今年の1年を振り返って、タマル産の状況を調査してみたのですが、
今年は私が救急車に乗って、患者さんを搬送したのは、4回だけでしたよ。
うち2回はお母さんがらみで、2回は新生児の搬送です。
おもしろいことに、昨年も同様に4回だったのです。
1年に160〜170人程度のお産が有りますから、おおよそ100回の分娩に対して、
お母さんを1回、赤ちゃんを1回、搬送していることになります。
大きな病院で診てもらわないといけないのは、わずか1%だと言えるわけです。
言い換えれば、99%のお産は、クリニックでも問題なく診れるということですね。

ついでに言うと、この1年間の帝王切開なのですが、わずか1人だけでした。
それも感染症のために済生会病院に搬送して帝王切開をしてもらったので、院内での帝王切開はゼロだったのです。
昨年も1人だけでした。
おそらく世界一、帝王切開が少ない分娩施設になるのではないでしょうか。
こんな田舎に世界一の施設が有るなんてね。
この症例が先ほどの2人のうちの1人の搬送したお母さんになります。
普通はこれだけお産が有ると、他院なら50人は帝王切開になっていたことでしょう。
帝王切開の報告は、まだ年末が到来していないので、年明けにまたきちんと報告することにしますよ。

お産で生命を落とす確率は、日本では2万5千人に1人くらいと少なくなりました。
なにしろ日本は世界一ですからね。
タマル産では100年ちょっとで1人という確率でしょうか。
確かに私も産婦人科医になって36年、1人のお母さんを自殺で亡くしています。
これ以上亡くすわけにはいきませんよ。

お産で亡くなるのは、分娩中の出血が一番多かったのですが、
ここ3年間ほどは自殺がトップに立ちました。新型コロナも影響しているのでしょう。
その次が脳卒中です。高齢出産が増えましたからね。
お産は3人目、4人目ともなると安産だと思われるでしょうけれど、実は死亡率が上がるのですよ。

もう1つ興味深いのは、亡くなる状況ですが、帝王切開中が4%、中絶手術が1%も有ることです。
だから帝王切開は必ずしも安全とはいえないのですね。
またタマル産では中絶はしませんが、流産も基本的に薬での対応にしています。
その方が安全性が高いからです。

お産は安全だからと大病院で産まれる傾向に変わってきていますが、
実際はタマル産のようなクリニックでも、高い安全性を保っているということですよ。
やはり帝王切開はリスクが高いのです。
3人に1人も帝王切開をするような施設が、本当に安全な出産場所だと言えるのでしょうか?








ヨクイニンやハトムギ茶がおすすめ

2023-12-08 14:49:52 | 美容医療
昨日は冬季勉強会と合わせて、お昼にボタン鍋を頂きました。
せっかく丹波篠山に居るのですから、年に1回くらいはイノシシを食べなくては。
昨日は3人もお産が有って、しかも難産続きでしたから、メンバーも交代で食事です。
それで全員の集合写真は撮れませんでしたよ。
しかも逆光になってしまってゴメンなさい。

今日はおもしろい論文が有ったので紹介してみましょう。
若い女性がかかる子宮頸がんの原因ウィルスはヒトパピローマウイルスだって、覚えましたね?
要するに性感染症なので、このモラルの無くなった日本では急激に感染者が増加しています。
今はワクチン一辺倒なのですが、ワクチンには副作用が出る人も居られますから、ためらいますよね。

そこで治療薬というわけなのですが、候補として、ナスビの「へた」が良いようです。
名古屋大学の茂木氏らの研究によると、子宮頸がんのウイルスだけでなく、
卵巣がんにも抗腫瘍効果が現れたようです。

そもそもナスビのへたは民間療法で、イボに効果が有るとされているようですね。
確かにヒトパピローマウィルスの16型や18型は子宮頸がんになりやすいのですが、
6型や11型は尖圭コンジローマという、イボが多発する性感染症の原因になりますからね。

それではとばかりに、他にもイボに効く民間療法はといえば、
有名なところではヨクイニンが有ります。
私の案ですが、ヨクイニンも子宮頸がんの前癌状態に効くのではないでしょうか?

婦人科的には桂枝茯苓丸・加(か・足すという意味)ヨクイニンという処方が有りますよ。
生薬としても単剤でヨクイニンそのものが有ります。こちらは保健診療ではありませんが。
スーパーではハトムギ茶が売っていますね。
ハトムギは炒ったものですが、ハトムギの殻と薄皮と渋皮を剥いたものがヨクイニンです。
ヨクイニンもネットで安く売っていますよ。

若い女性で、子宮頸がん検診でいつもひっかかる場合は、ハトムギ茶を飲んでみてはどうでしょうか。
効果が有るかどうかちょっと興味が湧きますね。
ヨクイニンは中年女性の肝斑にも効果が有るのですよ。
お肌を綺麗にする作用が有りますから、試す価値はありそうですよ。
ちなみに老人性の脂漏性角化症には効果が無いようです。ウィルス性ではないからでしょう。








カゼをひいたらすぐ病院?

2023-12-01 15:04:25 | 婦人科
日本では話題になりませんが、当のアメリカでは100万部突破です。
大統領選の第3の候補、ケネディ氏の著書の中巻の翻訳本が発売になりました。
新型コロナウィルスはWHOの資金協力によって、中国で作成されたというものです。
治療薬はその前から開発されていたのですよね。
WHOって世界保健機関というくらいだから公的な機関だと思われるでしょうけれど、
中身はビルゲイツとファウチの個人所有物ですよ。

この中巻の内容は主に、新型コロナだけでなく、エイズという病気も嘘だったという話です。
まだ翻訳版が発売されていない下巻は、どうやらワクチンと不妊の関係のようで注目しています。

これほどの科学的な証明に対して、日本のメディアはスポンサーがファイザーであったりするために報道できません。
メディアだけでなく、議員さんや、日本小児科学会なども買収されているのでしょう。
今すぐに新型コロナワクチンを中止にしないと、さらに副作用死が増えるでしょうね。
お隣の豊岡市でもワクチンによる副作用死が認定されましたよ。
ほとんどの方は認定されずに放置されている中でです。

日本人は世界でもっともメディアの報道を信じる国民性らしいです。
実は今日から、次のパンデミックでは国を超えてWHOが指揮を執れることになったのですよね。
日本の国会が認めたということです。
次回は国でなく、直接ビルゲイツに、ワクチンをしろ、と脅されるわけです。

一方で、数日前に兵庫県医師会から注意が発せられました。
「妊婦にとって禁忌とされている新型コロナウイルス感染症治療薬の処方並びに調剤に関する合同声明文」というものです。
若い女性がコロナ薬を飲んだ後に、妊娠が判明して、大きな不安を抱えたまま妊娠している事例が多数報告されているようです。

若い女性にも風邪薬を処方する医師が多すぎますね。
薬局も医師の言うなりですか。
そもそも風邪をひいたくらいで医療機関にかかるのはどうなのでしょうか。
寝ていれば治ります。
タマル産にも妊婦さんからしょっちゅう電話が有りますよ。
コロナにかかったけれど病院に行くべきかとね。
今はインフルワクチンを打つべきか、という電話です。

先進国の中で、日本人は医療機関を受診する回数が他の国より倍ほど多いのですよ。
それで来年の改訂では診療報酬を7%下げるだとか議論されていますね。
医療機関は儲けすぎなのだとか。
報酬を下げるというのは看護師の給与も下げろということです。
それはおかしな話でしょう。物価上昇率よりも給料を上げるのではなかったですか?
診療単価を下げるのではなく、医療機関にかかる回数を減らせばよいのです。
ちょっとした病気は家でみるように医療的な知識を普及させればよいのです。
うちの娘なんて、子供が熱を出したらすぐに小児科を受診しているようです。
だって、ドラッグストアなら有料だけれど、小児科は無料だからだそうです。
そういう話ではなくて、家で看病してあげれば良いのです。

みなさんの、そんなバカな、という顔が浮かびますけれどね。