篠山市住山の詩(うた)ちゃん、3月26日生まれ。
「人の気持ちを考えられる、優しい子になってください。
3人目のお産だったので、落ち着いて産むことができました。
ご飯が美味し過ぎて、幸せ過ぎて退院したくなかったです。」
赤ちゃんの名前を決めるのって、楽しいですよね。
早くから考えられる方も居られるでしょうし、
生まれてから考える方も居られるでしょうけれどね。
この赤ちゃんは、生まれて顔を見て決められたそうですよ。
子供たちが大きくなった時に、自分の名前の由来を親に聞くと、
自分が愛されて生まれたんだということを理解してくれるでしょうからね。
さて今日も2人、赤ちゃんが生まれました。
昨日も生まれたので、続いていますよ。
そこで今日は、最近のお産から感じたことをお話しましょう。
それは「さかご」のお産です。
さかごの頻度は、だいたい1から2%と言われます。
滅多に無いのでよく分かりませんよね。
さかごは経膣的に産むと怖いのでしょう?と言われます。
あるいは帝王切開が当たり前でしょ?とも考えておられます。
それで最近は、めんどくさくなって、帝王切開したら?という気分ですよ。
本当は産ませてあげたいのですよ。
開業した19年前から、タマル産では逆子でも、経膣的に産んでもらった方の方が圧倒的に多いのです。
ですがここ最近は、どうも積極的になれませんね。
それは無理をしても喜ばれなくなってきたからです。
例えば難産になりそうなお母さんは、普段の妊婦健診でだいたい分かるものです。
それでもなるべく、これまでの経験を生かして産ませてあげるのです。
タマル産では帝王切開率がすごく低いのですからね。
ですが最近は、無痛分娩で楽に産みたいと考えるお母さんも増えてきたでしょう?
観念論はここまでにして、ではなぜ逆子になるのでしょうか?
経験上一番多い原因は、「原因不明」でしょうか。
1人目は普通に産めたのに、2番目の子は最後までさかごだったという場合です。
もちろん1人目でも、あまり原因となりそうなものが見当たらないのに、さかごという場合です。
次に多いのが、胎児の首にへその緒が巻いている場合です。
引っ張れて、頭が下がってこないのですね。
こういう場合は、経膣的に産むと、お尻から生まれて、最後に引っ掛かりやすい頭が出る頃に、
へその緒が圧迫されて、仮死で生まれることが有るのです。
さかごになる3つ目の原因は、前置胎盤ですが、
この場合は、帝王切開でしか産めません。
4つ目の原因は、子宮に子宮筋腫が有る場合です。
これも場所によっては帝王切開が良いでしょう。
あとは稀に、子宮奇形というものが有ります。
子宮の中が丸くなくて、V字型に2つに別れている場合などかな。
他にも成書を見れば載っているかもしれませんが、日常的にはこんなものです。
それで原因不明なら経膣的に産んでも良いと思うのですよ。
日本産婦人科学会によれば、いくつか条件は有ります。
有る程度胎児が成長しているとか。
早産する時などは、胎児が小さくて却って難産になるので、さかごの場合は帝王切開の方が良いのですね。
すぐに帝王切開できる体制が整っているかとか。
お母さんの骨盤の広さが十分かとか。
これは賛成しかねますね。誰だって産めますよ。
最近続けて、へその緒が首に巻いていることによる逆子のお産で来院されました。
しかも2人とも里帰りで、数回しか診察していません。
まだお互いに慣れ親しんでない関係です。
里帰りのお母さんには気を使うのですよね。
それで1人のお母さんは、先週帝王切開をしていただきました。
もう1人のお母さんは、福知山の病院に通われていたので、
そちらの病院に戻って来月初めに、帝王切開を受けられる予定です。
タマル産では、難産の方にはすごくメリットが有ると思うのですよ。
何せ、医師がけっこう面倒を見てくれて、経膣的に産めることが多いからです。
ですが、初めから帝王切開になると分かっている初産婦さんにとっては、メリットが少ないのです。
しかもこの5月の連休です。
緊急事態でも、なかなか高次の医療機関でも人手不足のことが多いのです。
緊急で輸血がしたいとなっても、時間がかかってしまいますからね。
それで敢えて、里帰りせずに元の病院に戻っていただいたという訳ですよ。
このあたりは、臨機応変に考えていただければどうでしょうか。
もちろん、さかごでも経膣的に産みたいということであれば、
いつでもお付き合いしますよ。
「人の気持ちを考えられる、優しい子になってください。
3人目のお産だったので、落ち着いて産むことができました。
ご飯が美味し過ぎて、幸せ過ぎて退院したくなかったです。」
赤ちゃんの名前を決めるのって、楽しいですよね。
早くから考えられる方も居られるでしょうし、
生まれてから考える方も居られるでしょうけれどね。
この赤ちゃんは、生まれて顔を見て決められたそうですよ。
子供たちが大きくなった時に、自分の名前の由来を親に聞くと、
自分が愛されて生まれたんだということを理解してくれるでしょうからね。
さて今日も2人、赤ちゃんが生まれました。
昨日も生まれたので、続いていますよ。
そこで今日は、最近のお産から感じたことをお話しましょう。
それは「さかご」のお産です。
さかごの頻度は、だいたい1から2%と言われます。
滅多に無いのでよく分かりませんよね。
さかごは経膣的に産むと怖いのでしょう?と言われます。
あるいは帝王切開が当たり前でしょ?とも考えておられます。
それで最近は、めんどくさくなって、帝王切開したら?という気分ですよ。
本当は産ませてあげたいのですよ。
開業した19年前から、タマル産では逆子でも、経膣的に産んでもらった方の方が圧倒的に多いのです。
ですがここ最近は、どうも積極的になれませんね。
それは無理をしても喜ばれなくなってきたからです。
例えば難産になりそうなお母さんは、普段の妊婦健診でだいたい分かるものです。
それでもなるべく、これまでの経験を生かして産ませてあげるのです。
タマル産では帝王切開率がすごく低いのですからね。
ですが最近は、無痛分娩で楽に産みたいと考えるお母さんも増えてきたでしょう?
観念論はここまでにして、ではなぜ逆子になるのでしょうか?
経験上一番多い原因は、「原因不明」でしょうか。
1人目は普通に産めたのに、2番目の子は最後までさかごだったという場合です。
もちろん1人目でも、あまり原因となりそうなものが見当たらないのに、さかごという場合です。
次に多いのが、胎児の首にへその緒が巻いている場合です。
引っ張れて、頭が下がってこないのですね。
こういう場合は、経膣的に産むと、お尻から生まれて、最後に引っ掛かりやすい頭が出る頃に、
へその緒が圧迫されて、仮死で生まれることが有るのです。
さかごになる3つ目の原因は、前置胎盤ですが、
この場合は、帝王切開でしか産めません。
4つ目の原因は、子宮に子宮筋腫が有る場合です。
これも場所によっては帝王切開が良いでしょう。
あとは稀に、子宮奇形というものが有ります。
子宮の中が丸くなくて、V字型に2つに別れている場合などかな。
他にも成書を見れば載っているかもしれませんが、日常的にはこんなものです。
それで原因不明なら経膣的に産んでも良いと思うのですよ。
日本産婦人科学会によれば、いくつか条件は有ります。
有る程度胎児が成長しているとか。
早産する時などは、胎児が小さくて却って難産になるので、さかごの場合は帝王切開の方が良いのですね。
すぐに帝王切開できる体制が整っているかとか。
お母さんの骨盤の広さが十分かとか。
これは賛成しかねますね。誰だって産めますよ。
最近続けて、へその緒が首に巻いていることによる逆子のお産で来院されました。
しかも2人とも里帰りで、数回しか診察していません。
まだお互いに慣れ親しんでない関係です。
里帰りのお母さんには気を使うのですよね。
それで1人のお母さんは、先週帝王切開をしていただきました。
もう1人のお母さんは、福知山の病院に通われていたので、
そちらの病院に戻って来月初めに、帝王切開を受けられる予定です。
タマル産では、難産の方にはすごくメリットが有ると思うのですよ。
何せ、医師がけっこう面倒を見てくれて、経膣的に産めることが多いからです。
ですが、初めから帝王切開になると分かっている初産婦さんにとっては、メリットが少ないのです。
しかもこの5月の連休です。
緊急事態でも、なかなか高次の医療機関でも人手不足のことが多いのです。
緊急で輸血がしたいとなっても、時間がかかってしまいますからね。
それで敢えて、里帰りせずに元の病院に戻っていただいたという訳ですよ。
このあたりは、臨機応変に考えていただければどうでしょうか。
もちろん、さかごでも経膣的に産みたいということであれば、
いつでもお付き合いしますよ。