タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

男性はもはや必要ない?

2024-04-12 15:21:51 | 不妊症
昨日は小野市のひまわり公園を通ってきましたよ。
大きな遊具や小さい子用の遊具も有るのです。
バックはしだれ桜ですが、ソメイヨシノより少し開花が遅いので満開でしたよ。

さて不妊症の続きのお話をしてみましょう。
前回のブログで世界的に精子数が減っているよ、というお話をしました。
数だけでなく奇形率も増えているのです。
最近、中国発の「三体」というドラマを観ましたが、テーマは環境破壊で、人類は地球に対してのバグであるという感じでしょうか。

主人公が若い時に触発された本が、「沈黙の春」という本でしたよ。
環境問題を扱った本ですが、オススメはこれと「メス化する自然」です。
人間の男性も女性化しているということですよね。
男性器も小さくなり、精子も減少するのは環境の悪化が原因だとするものです。

最近読んだ本でおもしろかったものをもう1つ紹介すると、「イブの7人の娘たち」と「アダムの呪い」のセットです。
前者はミトコンドリアの遺伝子変異を調べれば母方の先祖のミトコンドリア・イブに辿りづくというもので、
後者は男性を規定するY染色体は、1本鎖故に修復される能力がなく、どんどん異常が増えていって、しまいには受精能力が無くなってしまうというものです。
常染色体なら2本鎖で間違いが有っても修復されるのですが。
もっとも女性だけで種を残す生物もいますから、それだけで人類が滅亡するというものではありません。
ただしこの精子は修復能力が無いということは重要なポイントでしょう。

前置きが長くなりましたが、では結局精子減少症の男性はどうすれば良いのでしょうか?
人工授精、次は体外受精、その次は顕微授精、さらにTESEといろいろとコースが揃っています。
その前には漢方薬、ビタミン剤、サプリメントと有るのです。
基本、これらは保険適応外なので自分で買わないといけないのですが、
今のところ漢方薬は保険が通っています。

それぞれの精子の造精機能改善効果は、補中益気湯などの漢方薬で23.7%、
ビタミンB、C、Eなどのビタミン剤で18.0%、
コエンザイムQ10、L-カルニチン、アスタキサンチン、亜鉛、マカなどのサプリで41.3%と言われています。
ちなみにタマル産でおすすめしているのは漢方薬以外では、女性用のエレビットに対して、男性用のサプリであるメネビットです。
ただし精子ができるまでの時間的なことを考えると、最低3ヶ月は使用しないと効果はありませんよ。

とりあえず無農薬の野菜やお茶を探す、除草剤は使わない、加工食品は買わない、などでしょうね。
住宅の新建材もネオニコチノイドなどの殺虫剤が使われているので空気中に蔓延しています。
もちろんタバコは最も大きい害を及ぼします。妊娠しても流産することが多いですからね。

未来は男性の要らない世界、とはなんとも悲しいものですが、
そんなことより現在が問題なのですよね。
参考になりましたでしょうか?

今週は2つ、youtubeに動画を上げてみました。
このブログを読んでくださっている方へのおまけです。
https://youtu.be/WgtdyQ1PoOg








男性の精子がやばいことになっています

2024-04-05 16:08:50 | 不妊症
昨日はお花見に、兵庫県立フラワーセンターに行ってきました。
今年は桜の開花が遅いですね。

タマル産ではこの4月1日で、開業25周年を迎えました。
丹波篠山市に移転してからは20年にもなりますよ。
さらに法人化してからは8年ちょっとですけれどね。

今日はこの間の不妊外来のことを思い出してみましょう。
開業当初から丹波で初めての体外受精を始めたのですよ。
今はお産に軸足を移したので中止していますよ。
開業した頃の不妊症の原因といえば、女性因子が多かったように思います。
言い換えれば精子の状態が悪い男性は少なかったですね。
その頃は1ml中の精子の数は2,000万匹以上が正常とされていたのです。

ところが最近は正常の精子の数は1,500万匹以上に変更されたにも関わらず、この基準を満たす男性が少なくなっています。
要するに不妊症のカップルに占める男性因子の割合が確実に増えてきているのですよ。
少し調べてみたのですが、やはり1990年代から2000年代初頭にかけて、日本でも急激な精子の減少が報告され、その後現在も継続しているとされています。
肌で感じる程ですからね。

原因は農薬と新型コロナワクチンの影響が疑われていますよ。
農薬は日本と韓国でとくに悪影響が深刻ですね。
いずれも他国にない基準を押し付けられていますからね。
この2国は子供の脳の発達障害も、農薬の使用量に比例して増えているのですからね。

新型コロナワクチンは、精巣や卵巣への悪影響が懸念されていますよ。
私も当初は知りませんでしたが、今でもまだ知らないドクターがいたら教えてあげなければなりませんね。
ちなみに張本人のWHOでさえ3回以上はするな、と言っていますよ。
丹波篠山市はどうなっていますか?
先日、国会の答弁を聞いてみたのですが、厚生省の武見大臣は、ワクチンという殺人兵器への答弁がしどろもどろですよ。
誰がこんな人を推薦したのでしょう?

昨日、本屋さんで新刊を見つけたのですが、ぜひみなさんにも読んでいただきたいので紹介しますよ。
「日本民族抹殺計画」という本で、著者の船瀬俊介氏の本はだいたい読んでいますよ。
日本のタッカーカールソンともいうべき存在ですね。
まっちゃんや、旧統一教会をダシに使われていますが、気づいていない人が多いのですよね。
副題は「ころされるか?めざめるか?」です。私の今年の始めのブログも「めざめよ」でしたね。

あまりに目覚める人が少ないので、youtubeでも動画を配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ttFlkh6_H5k&t=16s



卵管検査の意義

2024-03-29 16:01:28 | 不妊症
今日のお昼はおもしろいことに、とんかつの柳川鍋でしたよ。
ちょっと変わっているでしょう?

さて4月は丹波篠山市でも議員選挙が行われますね。
タマル産の存続を希望する方は、ぜひ子育て支援に注力する議員さんを応援してくださいね。
具体的には安井ひろゆき議員さんに投票しましょう。

市はお産も外科救急もやめてしまった兵庫医大にいまだに毎年、数億円も助成しているのですからね。
西宮の本院が赤字経営になってしまったので、丹波篠山市に助けてもらおうと、大幅に助成金のアップを申し出ているそうですね。
それに対してわずかばかりのタマル産への助成に対して文句を言う一般人や市会議員さんが多いのには閉口してしまいますよ。
ポストに悪口を投函する人や、人伝に悪口を言う人がいるのですよ。助成金は助産師さんや看護師さんの増員のために使われているのですけれどね。
私の給料なんて20年間ほど無料だったのですよ。
そう、無料奉仕です。最近はようやく給料が出るようになったところです。
そんなわずかな収入ですが、多くを世界の平和のために献金していますよ。
給料を何に使おうが放っておいてもらいたいものですね。

さて今日は前回の続きの不妊治療のお話をしましょう。
前回は主にPCOSの話でしたね。
赤ちゃんが欲しくなって1年経っても妊娠しなければタマル産の不妊外来を受診してください。
年度ごとに5万円までは無料ですよ。
この3月末でいったん終了ですから、助成の申請をしてくださいね。
そうすると不妊検査はすべて無料になるのですから。
ただし年収制限が有るのですが、これは早く撤廃するべきでしょう。
カップルで働けば所得税が累進課税で多く支払っていますから、それ以上にに子育て罰を課す必要はないのです。
それどころか働いていない人は子供を欲する人は少ないでしょう。
子供をそれほど欲っしていない人への助成というのは間違っているでしょう。

本題でした。
今日は卵管の検査のお話です。
卵管は細いストロー状になっているので、ここを通り抜けられる元気な精子だけが、
その先の卵管膨大部で待っている卵子まで辿り着けるのですよ。
だから精子が元気無かったり、性感染症で卵管が詰まっていたり、子宮内膜症という病気で卵管が癒着していたりすると受精までいかないのですね。

それで卵管の検査は重要なわけです。
通りが悪いと子宮外妊娠になりますからね。
左右どちらかの子宮外妊娠で手術された方は、反対側でも子宮外妊娠になる確率も高いのです。
そんな場合は体外受精しか治療法は無いので、タマル産でも以前は体外受精をしてあげて何例も成功しています。今は他院を紹介していますが。

その卵管の検査には大きく分けて2つの方法が有ります。
1つは造影剤を注入してレントゲンで透視する方法です。
ですがこれはあまりお勧めではありません。
それはヨードを含む造影剤によって、一時的に甲状腺機能低下症となって、逆に不妊症になるからです。
この点は神戸の隈病院の先生も指摘しておられますよ。
水溶性のイソビストでも10%に、油性のリピオドールでは25%の症例に起こります。

それを考えれば炭酸ガスを通す通気テストがお勧めです。
外来で数分でできますし、被曝の問題も有りませんからね。
痛みも少ないのです。
さらには卵管の動きまで分かりますからね。
タマル産ではもちろんこちらの方法でしています。

マウスで実験をしていた私のようなドクターなら分かるのですが、
マウスの子宮に炭酸ガスを注入するだけで、子宮が妊娠したようになって、妊娠率が高まるのです。
だからヒトでも、子宮内膜が厚くなるので、この検査の後に妊娠する女性が多いというのは、経験的によく知られた事実ですよ。
ですが上に書いた通り、造影剤では逆に一時的に不妊症になることが有りますからね。

そういうことで、卵管の検査をしましょうと言われたら、積極的に受けてくださいね。




不妊症の原因で多いPCOSについて

2024-03-22 15:38:14 | 不妊症
今日のクリニックのお昼は、ハンバーグでした。
なんだハンバーグかと思われるでしょうけれど、プロが作ると、焦げ具合が絶妙なのです。
中にはレンコンも入っているのかな・コリコリ感も有りましたよ。
残念ながら今陣痛で入院されている方は食欲がなくて食べれませんでしたが、代わりにご主人が食されています。

私も健康に良いと言われるものはけっこう試しています。
妊婦さんがご飯がおいしくて太るとよく言われるので、そんな時は玄米食をすすめるのです。
私も白米に玄米を混ぜています。
しかもね、無農薬のものですよ。
これからの時代は無農薬というだけでアドバンテージが有りますからね。

さて今日は、不妊症のオーソドックスな話題です。
月経が不規則な女性の多くは、PCOSです。
日本語では多嚢胞性卵巣症候群というのですが、長いのでPCOSです。
私の博士論文もこのPCOSに関するものでしたし興味深いですよ。

診断はこの月経周期の異常と経膣超音波検査で予想がつきます。
さらに血液検査で男性ホルモンが高いか、LHという下垂体ホルモンが高いか、
の3つ揃えば診断されます。
タマル産ではこのホルモンの検査は重要視していて、負荷試験という形で検査をしています。
内科でも糖尿病を診断するのに、1回の血糖値でも測れるでしょうけれど、糖負荷試験をしますね。そんな感じです。

男性ホルモンが高いと男性型の多毛症になります。
多毛症の治療には抗男性ホルモンが良いと思うのですが、保険診療の範囲で安全に使えるものはなさそうです。
それよりも対症的に排卵誘発剤を使うことが一般的なのです。
もし多毛症で困っておられるなら、タマル産の美容皮膚科を受診してください。
youtubeでおもしろい動画を見つけましたよ。ロシア人の脱毛事情です。
https://www.youtube.com/shorts/1VUZsGO69OY
以前パレスチナの日常を描いた映画を観たことが有るのですが、
女性たちはチューインガムのようなもので手入れしていましたよ。日本でも有るようですが。
ですが彼女らの日常はすでに奪われてしまっているのでしょうね。

私もyoutubeデビューしたので、最近はまっていますよ。
https://youtu.be/Z4fIe-zbfv0
現在は終末の世界で、善と悪とが戦っています。
みなさんが新型コロナワクチンを騙されて打ったのもそうせいでしょう?
自然災害だと思っていることも兵器として確立されている技術ですよね?
アンテナを張ればすぐに分かることです。

ですが諦めてしまっているのでしょうか?
それとも日々日本人にだけ流されるくだらないニュースのようでニュースでないものを報道され続けているせいでしょうか?
これを解決するのは祈祷しかありません。
というわけでyoutubeデビューしてみたのです。






不妊治療成績2022

2023-12-22 20:23:22 | 不妊症
毎年のクリスマス時分に、皆さんから献金していただいた『おぎゃー献金』を郵便局で送金しているのです。
ただ現金を使用することが少なくなって、今年はちょっぴり寂しいクリスマスです。
今年は3,010円に私からも少し上乗せして献金しますよ。
大手メディアでは献金をネコババしていたようですが。
それに対しておぎゃー献金は、生まれながらに障害のある子供たちを助けるための『愛の運動』なのです。

さて、今年も残りあとわずかとなりました。
今年も、昨年1年間にタマル産の不妊外来に来院していただいた方の不妊治療成績を公表しておきます。
2022年の成績なのは、治療してから1年しないと結果が出せないからです。
今年来院されたばかりの方は、まだ成績が出ませんからね。

不妊治療は昨年に保険診療となって、大きく体制が変わりましたよ。
最初にするのが一般不妊治療と言って、主に人工授精を指します。
ただし保険適応となった人工授精は、精子濃縮をしていないとダメですよ。
そして次の段階が体外受精や顕微授精などの特定不妊治療となります。
保険適応になって全国的に特定不妊治療を受ける女性が2割くらい増えたようですね。
代わって、一般不妊治療を跳ばす女性も増えてきたのかもしれません。
ですができることなら、受精卵を凍結することなく、より自然な妊娠に近い人工授精から始められると良いでしょう。

それで昨年の2022年に、不妊外来として受診された方は、46人でした。
妊娠で来院された方の1/4〜1/5程度なので、おおむね実体を反映しているようです。

グラフはこの10年間の結果です。
青いバーが1年以内に妊娠された方です。
一般不妊治療に通われて、半分以上の方が1年以内に妊娠されるということです。

ですが男性側の不妊原因が最近増えてきている印象が有り、
難しい場合はすぐに体外受精や顕微授精に紹介しているのです。
そういう意味で、緑色のバーが伸びてきている傾向がありそうですね。

黄色のバーは残念ながら1年では妊娠されなかった方で、しかもまだ体外受精までは進みたくないと考えられている方です。

いずれにしてもタマル産の不妊外来では、1年以上通われる方は基本的には有りません。
他院では何年も通われていたりするのではないでしょうか?
いつも指導しているのは、一般不妊治療が最長で1年、
特定不妊治療も最長で1年を目標にされると良いでしょう。
ある程度、制限が無いと、長期間治療をしても諦められないことになりますからね。
その場合は、むしろ養子縁組を提案するように指導されていますよ。
ですが現実には選択されるカップルは少ないようですけれど。

新型コロナワクチンは、卵巣への影響が疑われていますが、
最近は男性側の精子減少症が増えていると感じています。
繰り返しますが、おそらくネオニコチノイドなどの農薬の影響でしょうね。