タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

今年もお世話になりました

2012-12-28 21:23:17 | 美容医療

お姉ちゃん、弟くんと仲良くね。

さて、今年も1年お世話になりました。
明日から6日外来はお休みです。
ですがこの間も入院の方は居られますし、お産もやっていますよ。
24時間電話だって、つながりますからご安心を。

今年の大きなタマル産での出来事といえば、もちろん美容皮膚科を開設したことです。
まだまだ手探りの状態でやってはいますが、はや半年が経過しました。
ようやく経験も積み重なって来て、一通りの治療もできるようになってきました。

内容は大きく分けて、3つに分類されます。
1つはリジュビネーションです。
これは看護師さんが施術するのですが、
ビタミンCなどを含んだ美容液をイオン導入する施術、
皮膚のターンオーバーを早めるケミカルピーリング、
塗るボトックスと呼んでいる超音波導入によるしみやタルミの改善、
そして光治療と高周波温熱療法とを組み合わせることによって、
1ヶ月に1度ほど、お顔のお手入れをするものです。
誰もが美容室に髪の手入れに行くように、美容皮膚科にも気軽に来院していただけますように。
とくに若い子のニキビには産婦人科ならではの、いろんな角度からの治療が可能です。
費用も学生は半額に抑えました。

そして2つ目は脱毛です。
光治療と高周波温熱療法によるマイルドな施術と、
ダイオードレーザーによるより強力で素早い脱毛の2コースによる治療です。
こちらも看護師さんの治療になります。
今月から学生さんは半額で受けれるようになりましたので、若い方もぜひ来院してください。

3つ目は医師による治療です。
シミ、ホクロ、イボ、しわ、にきび跡に対するレーザー治療、
深いシワに対するヒアルロン酸やボトックスによる治療、
などです。

興味が湧きましたら、説明だけでも歓迎ですので、来年はぜひ受診してみてください。
それではよいお年をお迎えください。
フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic


両親は互いに支え合って
完全に一心同体となり
子供に完全な愛を
与えなければなりません。

   レバレンド・ムーン


環境ホルモンは男か女か

2012-12-26 21:00:43 | 婦人科

大きくなった子どもたちと、そして懐かしいお母さん方にお会いするのは嬉しいことです。
さらに弟や妹を妊娠したかもしれないという吉報を聞くと、喜ばずにはいれませんね。

韓国の映画なのですが、「ハンガンの怪物」というのがありました。
アメリカ人らしき研究者が、薬品を「流し」に流してしまうことから、その映画は始まります。
そしてドジョウのオバケみたいな怪物ができて、世間を騒がせるというものです。
日本でも、ウルトラ怪獣に出てくるヘドラみたいなものでしょうか。

それは普段、「流し」に何気なく、化学物質を垂れ流しているということです。
今はノロウィルスが流行っているので、塩素系の消毒薬をトイレに流しておられるでしょう。
歯磨き粉だって、歯を洗えば、流してしまいます。
洗剤しかり、農薬しかりです。
篠山だって、山奥とはいえ、ダイオキシンなんかが空中を飛んでいるのでしょう?

ではこれら化学物質は「流し」からどうなっていくのかと言えば、
海に流れ込むわけです。
PCBやDDTはすでに北極の海だって、高濃度に検出されるほど拡散されているのです。
これらは生物濃縮といって、プランクトンから小魚、大きな魚、そして人間の口へと、
だんだん濃縮されて蓄積していくのです。
最終的には人間にいろんな病気が出てくるのですね。

これらをひっくるめて、環境ホルモンと言います。
こんなところにも「ホルモン」という言葉が出てきますが、
それは女性ホルモン様の作用があるから、そう呼ばれるのです。
それは男性ホルモンでもないし、副腎皮質ホルモンでも甲状腺ホルモンでもなくです。

女性ホルモンは脳からの指令で全身に働きますが、働きが終われば分解されるか、
負のフィードバックといって、脳にもういいですよ、と抑制的にも働き、恒常性が保たれるのです。
ところが環境中にある環境ホルモンは、本来人間が作ったものではないので、
分解する酵素がなくて、分解されにくいのです。だから長く作用するものもあるわけです。

はっきりしている病気との関連としては、胎児期にお母さんが摂取した環境ホルモンの影響で、
赤ちゃんが大きくなって、思春期になった頃に大量に性器がんが発生したという事件があります。
今いわれている性同一性障害なんか、まさに環境ホルモンの影響でしょう。
子宮内膜症や、PCO、精子数の減少、喘息なんかも関係しているでしょう。
小学校で落ち着きがない、なんていうのもそうかもしれません。

毎年1000種類以上もの化学物質があらたに製造されているそうですから、
私たちにできることはといえば、
お医者さんからもらった薬はほかしたらダメですね。
私なんて歯磨き粉は使わないし、シャンプーも使いません。
まあ、笑える程度に、あまりまゆをひそめない程度に、
環境を汚さないように努力しないといけませんね。
え、大掃除中ですか?

フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic




今いくつ?

2012-12-25 20:33:35 | 不妊症
みんなクリスマスには欲しかったプレゼントをもらえたかな?
子どもが小さい時は一緒にサンタさんに手紙を書いたこともあります。
ちゃんと北欧から返事もくるのですよ。
今は、物より、心のこもったものの方が喜ばれるのでしょう。

今日は火曜日ですから、不妊の治療に役立つお話を致しましょう。
よく卵の数の話を聞きますね。
皆さんは今、いくつ、卵を持っていますか?
というのも、ニワトリみたいに毎月、毎月、卵を作り続けられるのではないのですよ。
人間は生まれた時に持っていた卵を、少しずつ排卵していくだけなのです。
決して、新しく作るわけではないのですよ。

皆さんがまだ生まれる前の胎児であった時には、
およそ800万個の卵をあなたのお腹に持っていました。
そして皆さんが生まれた時にはおよそ200万個に減ってしまっていました。
さらに思春期になって、排卵が始まる頃には、およそ20万個に減っていました。
だから何もしなくても自然に減っていくんですね。

この卵は20歳では10万個に、そして40歳では1万個に減ると言われます。
ここまでくると、たった1個の卵でも貴重に思えてきますね。
逆に10代の頃は、そんなにも卵は要らないんじゃないかと思ってしまいそうですね。

月経の時の痛みが強くて、ピルを処方することがあります。
ピルって、排卵を止めるから妊娠しないのです。
他にも帯下を減らして精子をシャットアウトするなど、いろんな機序も関係していますが。
では排卵を止めると卵は減らないのでしょうか?
それが排卵を止めても止めなくても、一定の割合で卵は加齢と伴に減少するのです。

逆に言えば、排卵誘発剤を使って、たくさん排卵させても、
卵を使い切ってしまう、なんていうことはないので、心配は要りません。
排卵誘発剤に抵抗がある方が居られますが、卵の数からすればさほど影響はないのです。
ところが産婦人科の雑誌なんかを読んでいると、産婦人科の先生でさえ、
卵が減少するから使い続けるのは心配だ、と書かれておられることもあります。
けれど、それは排卵誘発剤の効力が落ちて来ているために起こることで、
数ヶ月、間を空けるとまた効果が戻ります。
ただ、なかなか排卵誘発剤の間隔を空けるのは、時間がもったいなく感じてしまうでしょうが。
それでも体外受精なんかは、毎月、毎月できるものではないことは理解できるでしょう?

非常に稀ではありますが、早発月経という病気があります。
20代、30代でも排卵が終わってしまう病気です。
まったく卵がなくなれば、それを補充するということはできないのですから、
やっかいな病気ですが、頻度は少ないので、そこまで心配することはありません。

今では10年ごとに初潮の年齢が1歳ずつ早くなっています。
それに対して閉経の年齢がどうなっているかはあまり言われませんが、
延びているとは聞きませんね。
さらに何人も妊娠するということがなくなりましたから、
無駄に多い月経の回数が女性を苦しめているのは確かなようです。
子宮内膜症だって、増えるのは当然かもしれませんね。
そして、いくら医学が進んでも、無いものは無いのですから、
タイムリミットを知っておく必要は、当然あります。

フェイスウブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic

メリークリスマス

2012-12-21 21:19:02 | 美容医療

ほら、イエス様の誕生日が近くなって、赤ちゃんがたくさん生まれていますよ。
クリスマスが近づくと、心がウキウキしてきますね。
とくに賛美歌の中でも「降誕」というシリーズが、この時期かかるのですよ。

ところで金曜日の診療は今年最後だったのです。
金曜日の話題、美容皮膚科の提供も今年は今日で最後です。
ということで、手術の同意についてお話しましょう。
産婦人科では流産や卵巣のう腫、帝王切開などの手術や、
処置として、陣痛誘発剤の説明や、さかごの出産方法、前回帝王切開の方のお産の方法など、
外来では排卵誘発剤の使用による副作用の説明など、
いろんな場面で患者さんの同意を得るための説明を要します。

実際、処置そのものよりも、説明の方が時間がかかることだってあるのです。
患者さんからみれば、医療のシロートなので、当然いろいろ説明があった方がいいのです。
でもその気になれば、インターネットでも調べられることはいっぱいです。
というか、人によっては、いろんなことを調べられてこられます。

前置きが長くなりましたが、
医療者側からすれば、どんなことに注意をしているか、そっとお教えしましょう。
医療には医師の裁量権というのがあって、
けっこう何でも新しい医療に挑戦していけるところがあります。
例えば出生前検査をする時に学会の了解がいるか、といえば、そうとも限りません。
問題はむしろ裁判所がどう判断するか、ということのように思われます。

多汗症の手術でワキの下に切開を加えて、汗腺を吸引して除去するというものがあります。
丹波でも大阪の美容外科まで手術に行かれた方を知っています。
けっこうたいへんな手術です。
これで傷跡がケロイド状になったということで、裁判になった事例があります。
裁判官いわく、この手術をした病院の手術の説明が雑誌などで、
楽観的に書かれていたのが問題だった、ということです。
要は多汗症の手術はこんなにキレイに治るんだよー、というところが気に喰わないのでしょうか。
患者さんの手術への楽観感を打ち砕くような厳しい説明をしないといけない、
という、医師の過失が認められた裁判事例なのでした。

私も最近ホームページを作っていて、少しずつ充実させているのですが、
ホームページでもブログでも、よほど注意しないと、
いいことばかりを書いていては、医師の過失になってしまうのですね。
考えさせられます。

ところでワキの下の多汗症には、ボトックスを12カ所ほど注射をするだけで、
半年ほどは気にならなくなるのです。
細い針で、痛みも殆どありませんから、手術と違って試してみる価値はあるでしょう。
副作用もほとんどないと言われていますから来夏に試されてはいかがでしょう。
これは本当のことなのですが、
「患者さんへの楽観感を打ち砕いておくほどの」説明をしておかないといけませんね。

最後に宣伝です。
http://www.tamar.jp/pg160.html
美容のホームページも覗いてくださいね。

不死の薬は要りませんか

2012-12-19 21:36:12 | 婦人科

久しぶりだと皆さん、上の子を連れて来てくださる。産婦人科冥利に尽きます。
私自身、希望も頂いています。
聖書には「そして希望は失望に終わることはない」とあります。

水曜日は婦人科に関する話題を提供しています。
日本で避妊目的のピルが発売されたのは、ちょうどタマル産が開業した年ですから、
13年ほど前になります。
ピルを飲んではいけない人、という項に、
35歳以上でタバコを1日に15本以上吸う人、というのがあります。
女性ホルモン剤は血栓症を起こす確立が僅かに上がるとされているからです。
とくにタバコを吸う人は、ホルモン剤を飲んでいなくても脳卒中や心筋梗塞を起こす可能性がありますからね。
さらにホルモン剤を飲むというのは、禁忌なんですね。

ではどれくらい怖いことなのか具体的にお話しましょう。
イギリスのオックスフォード大学での過去最大の研究によると、
女性だけを検討してみたものですが、タバコを吸う人はなんと寿命が10歳も短くなるのですよ。
びっくりしましたか?
あなたがまだ若ければ、そう30歳までに禁煙すれば、それでも寿命の短縮は97%回避できるのです。
それもダメなら、40歳までに禁煙できれば、90%回避できるのです。
ですが40歳以上もタバコを吸い続ければ、10年早く死ぬというわけですね。

もしタバコをやめたいと思ったら、タマル産でも禁煙コースが有りますよ。
8週間コースです。今週も1人の女性がこのコースで治療されています。
費用はほぼタバコ代と同じくらいで、8週間でやめられたなら、お金が貯まりますね。
おまけにもう10年、人生まで得ることができるのですね。

それではもう1つ、長生きできるお話をしてみましょうか?
秦の始皇帝の時代から不死の薬、というものが探されていました。
そんなもの無いとお考えでしょうか、どうでしょう。

結論から言うと、リンゴやナシを多く食べる人では脳卒中になる確立が52%も減るのですよ。
これは最近のドイツのニュールンベルク病院の、2万人以上の統計から出たものです。
これは人での調査ですが、マウスの実験ではリンゴジュースを飲んでいるマウスは
飲んでいないマウスに比べて、寿命が長くなるのです。
いつもリンゴが良いと言っているでしょう?
我が家でも朝食はリンゴだけ、というのが今でも続いています。
でもできればジュースよりは、噛んで食べるフルーツそのままがいいのです。

日本の糖尿病学会や高血圧学会は、それなのにリンゴの1日の量を制限していますが、
外国ではそんなことはないのです。むしろ、いっぱい食べた方がいいというのが常識です。
WHO、世界保険機構もフルーツと長寿の関係は指摘していますよ。
私の中学校時代の英語の教師のアメリカ人は、お昼はリンゴ1個でした。
息子に聞いてみると、息子の学校の女性英語教師もリンゴばっかり食べているそうです。
その先生はすごくスリムなんですよ。
日本では青森の研究が有名です。東北は脳卒中の多い地域ですが、
リンゴをよく食べる地域は東北においても脳卒中が少ないのです。これも常識です。

医食同源、薬よりもまず食事から改善しないといけませんね。
フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic
先ほどのお産で更新が遅れましたね。今夜もこれからもう一方、お産なんです。