タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

バースプランを立ててみましたか

2014-09-30 22:14:11 | 産科


上の写真は、北海道の佑真(ゆうま)くん、8月24日生まれ。
「人を助ける、真実を見極める子になってください。
お産は辛かったです。」

理想は、安産、誰でもがそうでしょう。
でもご主人の実家に里帰りで、ご主人の居ない出産は辛かったのでしょうね。

ところで、妊娠初期の両親学級は、タマル産で初めてお産する夫婦を対象に行っています。
ですから1人目を他院で産まれた方にも受けていただいているのです。
一通り、ソフロロジー学級をした後に、
妊娠初期の注意事項を助産師さんから説明を受けます。
それからドクターから、病院でのお産と診療所でのお産の違いを説明するのです。
それには、ビデオ映像を観て頂くのです。
何でもビジュアルの方が、分かりが速いですからね。

ここで、バースプランというものを作成していただいているのですが、
皆さん、覚えていらっしゃいますか?
それから病棟の見学と、ウォーターベッドでのお産の練習です。

今日はこのバースプランの説明をしておきましょう。
「バース」とは、お産のことです。
「プラン」とは、計画のことです。なので、お産の計画を自分で立てる、ということです。

なぜこれが重要かと言えば、
皆さん、自分のお産に対して、消極的だからですよ。
何か事故でも起こったり、突然帝王切開になったりすると、気にしだすのでしょうが、
何もなくお産が済んでしまうと、他人まかせというところが有るでしょう?

ですから自分たち夫婦が積極的にお産を満足したいと思うなら、
自分たちでお産をイメージしてみるという必要が有るでしょう。

書かれるプランはいくつかに分けられます。
一番多いのは、楽なお産をしたい、という意見です。
でもこれって、計画ではなくて、ただの願いですね。
そうではなくて、たとえ結果が思っていたものとは違っても、
自分たちでやるだけのことはやったという、満足感が得られなくてはいけませんね。
ですから「楽なお産がしたい」という願いは、かなえてあげることはできないかもしれません。

次に多い計画は、「自然なお産がしたい」というものでしょうか。
これならなんとかなりそうですね。
ただここでも、細かい処置まで指定するのはどうでしょうか。
例えば、浣腸はするのか、てい毛はするのか、点滴や薬はどうか、
人工破膜はしてもいいのか、分娩誘発は許されるのかなどです。
それはむしろ、陣痛が始まってお産の進み具合などども関係するのです。
ちなみに、タマル産では浣腸や、てい毛、点滴は普通の場合しないのですが。

なんだ、せっかく計画してもできないのか、と思われるかもしれません。
もしくは、結局はプロにまかせるんじゃないかとね。
それでもね、いろいろと処置の意味を考えたり、
突然起こる突発的な事態を想定したりすることによって、
お産のイメージトレーニングをすることになるのだと思っています。

日本ではまだまだ欧米人のように、自分の意見を言う習慣が有りませんが、
それに慣れていく姿勢も必要かもしれませんね。
繰り返しますが、結果ではなくて、夫婦で乗り越えて行く、その過程が大切なのですよ。

フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/tamarclinic


篠山、丹波は消滅可能性都市ですよ

2014-09-29 21:32:44 | 不妊症


昨日、日経のオンラインニュースを見ていたら、人口減少地図というのが載っていました。
ちょっとショックだったので、転載させてもらいますね。
興味の有る方はオリジナルを探してください。全国を網羅しています。

図は2040年の未来予想図です。
20歳から39歳の女性の、2010年からの比率で表しているのです。
20歳から39歳を選んでいるのは、もちろん妊娠可能な女性を示します。
ゴメンなさい、家畜ではないのだから、そんな言い方は嫌いでしょう。
有る市長さんは、女性は若いうちに赤ちゃんを産みなさい、と言っただけで、
マスコミからバッシングされていますからね。

オリジナルでは他にも、小学校や医療機関の数が分かります。
でもね、この図が最も興味深いものなのですよ。

篠山市からいきましょうか。
少し前の統計の有る2010年には、若い赤ちゃんを産めそうな女性は4371人居たのです。
それが2040年には、1807人と、実に58.7%の減少の予想です。
マイナス50%を超える自治体は、「消滅可能性都市」と定義されます。
そう、篠山市は、もうすぐ消滅するということですね。
びっくりしましたか?

丹波市を見てみましょうか。
2010年には、若い女性は6536人でした。
それが2040年には、3242人と、マイナス50.4%減少の予想で、
篠山市と同じように、消滅可能性都市なのですよ。
わずか数十年で、若い女性の数が半減します。
そして、1人の女性が生涯に産む子供の数も、1.0を割っていくことでしょう。
そうすれば、本当に消滅だって有り得ますね。

小学生の子供さんをお持ちの方なら、分かりますね。
小学校のクラスも年々、数が減っていって、さらには統廃合もしています。
それと並んで、これからは医療機関の数も減っていくのですよ。

それにしても、図を読んで考察するなんていうの、
学校の試験みたいですね。

不妊症の対策にも通じることですが、
若いうちに赤ちゃんを産むことです。
それには適齢期という概念が必要です。
出来れば20代から赤ちゃんを産んでいく必要が有るのです。

私が今、思いつく範囲で言えば、大学の数が多過ぎます。
みんな高校を出て直ぐに働けばいいのです。
本当は、現在でもアジアの中で、日本人は大学進学率が高くはないのですが、
それでも某議員も指摘されたように、レベルの低い大学には助成を下げればいいでしょう。

就職すれば、職場でお見合いをすれば良いです。そうすれば遊ぶこともないでしょう。
育児休暇を十分にとって、またそのまま仕事を続けるのです。
子供の数は1人ではダメです。最低2人、3人目には過大なくらいの補助をしてあげるのです。
そう、国が育てるくらいの勢いでなくては。
もし移民に頼りたくないのであればですが。

それでも一番重要なのは、宗教観の育成です。
世界の先進国の中で、宗教を持たないのは日本人くらいでしょう。
人のために尽くすような人材を育てないと、
子育てよりも、自分の欲望を優先するような人間になってしまいかねませんからね。

ところで先日、国会議員も集まる集会で、
いかに日本が世界平和に貢献できるかという会が大阪で有り、私も夫婦で招かれたのです。
東京では国会議員が50人以上も集まったのですが、関西ではもう少し小規模です。
その集まりの中で最近、とくに言われているのは、
韓国と九州の間に橋を架ける事業です。
実際に九州の唐津から試験掘削されているのですよ。
私も20年ほど前からこの事業に賛同して協力しています。

以前は対馬まで海底トンネルを掘る構想だったのですが、
今では、大きなパイプを造って、それを沈めるという、
沈埋(ちんまい)工法という方法を目指しています。
これで日本から対馬まで200キロちょっと、韓国から対馬までわずか50キロほど、
あっという間にできてしまいますよ。
韓国からはロシア経由か、中国のシルクロード経由かは検討されるべきでしょうが、
ロシアとアメリカのアラスカとは、ベーリング海峡で、たったの85キロの距離です。
ここも繋ぐ計画が有ります。しかも氷も溶けていますしね。
そうすれば、日本からロシア、アメリカ、南米と地続きになるのですよ。

イギリスとフランスだって、今や地続きです。
ということは、日本からイギリスまでだって、車で行けるということですね。
これで世界の経済圏が拡がる。
経済が発展すれば人口も増えるでしょうね。
もちろん、日本は世界平和にもっと貢献できるようにもなるでしょう。

皆さんも、人口減少地図を見て、何かを感じられましたか。

妊娠中の水疱瘡

2014-09-26 21:43:05 | 産科


一度に生まれた時の赤ちゃんたちです。まだ続きが有るのですよ。

今日は、主人がヘルペスに罹った、と心配された妊婦さんが来院されました。
ゴメンなさい、自分のことだと思われるかもしれませんが、
もし読まれていたら、一般的な事として読んでください。

皮膚科で、妊娠中に罹ったら、高い確率で奇形の子が生まれる、と脅されたようです。
でも、そんなことは有りませんからね。

まず、ご主人の病気のことについて解説致します。
顔のホホに、帯状にブツブツが出たようです。
よく、お腹から背中にかけても、帯状に出ることが有ります。
こういうのをヘルペスとはあまり言わず、帯状疱疹(たいじょうほうしん)と言います。
確かに帯状疱疹ウィルスはヘルペス科に属するウィルスなのですが。

唇にできる皮が剥けるブツブツのことを、口唇(こうしん)ヘルペスと呼びます。
こちらもヘルペス科のウィルスですが、先ほどのはV-Zウィルス、
こちらは単純ヘルペスウィルスと言うことが多いです。

よく性感染症の1つで、外陰や膣にできるものも、外陰ヘルペスと呼んで、
こちらは口唇ヘルペスと友達です。
ヘルペスといえば、性感染症の方を連想してしまいます。
最近では口にも外陰部にも、どちらが居てもおかしくありませんからね。

ご主人は、それで実家に隔離されているようです。
ところが、皆さんは小さい頃に水痘(水ぼうそう)には、たいてい罹っているのです。
10歳になれば、ほぼ100%の子が罹って、抗体を持っていると言われていました。
ですが、最近は受験シーズンだとかに、初めて罹る成人も話題になりますね。

妊婦さんに聞くと、母親に聞いても罹ったかどうかはっきりしないと言います。
たいていそうです。だから皆さんも母子手帳は、ちゃんと書いてあげてくださいよ。

小さい時に初めて罹る場合、全身に発疹が出るので、これは水疱瘡です。
大人になって、抗体を持っている人が再感染した場合は、
胴体などに帯状に出るので、これを帯状疱疹と呼びます。
その場合は、ご主人も含めて、初めての感染ではないということになります。
これが重要です。

妊婦さんとて、まず小さい時に罹っているはずです。
ですが再感染することも稀に有り、その場合は身体の一部にだけ出ることで判明します。
再感染なので、お腹の中の赤ちゃんには、まったく影響しません。

妊娠中に初めて帯状疱疹ウィルスに罹った場合だけが問題になります。
皮膚科の先生に脅されたかしりませんが、
胎児が奇形になる確率は、妊娠初期で0.55%、妊娠中期で1.4%、妊娠後期では0%です。
風疹なんかと比べれば、比較にならないくらい、影響しないでしょう?
そのくせ、産後の褥婦さんに風疹の予防接種を奨めても、みな渋い顔をするのですよ。
罹ってからしか気にしないのです。妊娠中には打てないのに。
予防には、あまり興味が無いのですよね。

それで、妊婦さんが水痘に罹ったかどうか、を調べるのですが、
検査は水痘帯状疱疹IgMというのと、IgGという抗体を検査します。
発疹が出現してから1週間以内にIgMが上昇して1~2週間でピークに達し、
その後徐々に2ヶ月程度で下降します。
再感染では少しだけ上昇します。

これに遅れて、1週間以後に、IgG抗体が上昇してきます。
2~4週でピークになり、その後下降しますが、大人になっても、抗体を維持します。
だから小さい時に罹ったかどうかは、IgG抗体が有るか無いかを見ればいいのです。
有れば再感染ですね。だから胎児に影響しないということです。
IgGがなければ、IgMが上昇してこないか、見ないといけませんが。

1つだけ注意しないといけないのは、お産の直前に、初めて水痘に罹った時です。
分娩前5日から生後2日の間に赤ちゃんに感染すると、赤ちゃんが重症化することが有ります。
だから直前にかかったなら、陣痛を抑制した方がいいでしょうね。
抗ウィルス剤を点滴する必要も有るでしょう。
以前、私も分娩直前に、家族の水痘で心配されたお母さんを、
大事をとって、隔離したことが有りますよ。
その後、抗体の結果は、問題無かったことが判明したのですが。

これを機会に、水痘も含めて、風疹などにも興味を持ってくださいね。


人口減少と子宮頸癌問題

2014-09-24 21:46:14 | 婦人科


昨日の秋分の日は、お産ラッシュでした。
4人も生まれたのですよ。
今日も1人、生まれました。
ですが、うまい具合に出生時間が重ならなかったので良かったです。
お産は待ったなしですからね。

看護師さんが忙しそうで、声をかけられない、という方も居られれば、
寂しいより賑やかな方がいい、と言ってくださる方も。

ところで、ある妊婦健診中の妊婦さんは、福住から住吉台に引っ越しするんだとか。
今年は小学1年生が3人だけだからと。
最近知りましたが、福住は旧国鉄の最終駅が有った所なのですね。
そこからは、南丹市や、亀岡方面にバスが出ているのですね。

南丹には私の義理の母や、子供の従姉妹たちが住んでいるので、よく行くのです。
あちらも小学校はスクールバスだそうです。
篠山市も、病院巡りのバスばかりでなく、
もっとスクールバスを出して、子供たちが良い環境で学べるようにすべきですね。
そうすれば、交通の不便なところに住んでいても、そこから離れてしまうということもないでしょう。
これから政府も、地方の集約化に力を入れていくようですからね。

もう1つ、提案ですが、篠山はJRガ複線化して大阪方面とは仲が良くなりました。
ただ昔から、京都との関係も深い地ですから、
京都縦貫道に、篠山をつなげていけばどうなんでしょうか。
ゴメンなさい、ついつい明るい未来ばかりを想像してしまうのです。
この5月に開かれた全国知事会議では、少子化非常事態宣言が発令されたのですよね。

ところで、最近では、タマル産の外来でも、
妊娠中に子宮頸癌の前癌病態である、子宮頸部異形成(いけいせい)の女性が多くなってきました。
妊娠初期には必ずがん検診をするので、引っ掛かります。
ですが、妊娠しない女性も増えてきているので、子宮頸癌検診を受けていない女性も多いでしょう。
日本では、とりわけ受診率が低いのですよ。

子宮頸癌ワクチンの積極的な勧奨を控えるという、なんだか訳の分からない方針が続いていて、
厚生省は責任逃れと決め込んでいるし、
マスコミは副作用ばかりクローズアップさせています。
もう少し医学的な研究を信ずるべきでしょうが、
最近は医療不信をマスコミが煽るものだから、何が正しいかを知るすべをなくしているようです。

外国の現状をお話しましょう。

オーストラリアは世界で初めて子宮頸癌ワクチンを採用した国ですが、
12歳から26歳を対象に接種を勧め、8割の女性が受けるまでになりました。
それにより、ヒトパピローマウィルスの保有率が、
29%から9%に減少した州も有ります。
他の国でも積極的にワクチンが採用されています。
ただ、日本でだけは逆行しているのですよ。

確かに、ワクチンを接種することで、性感染症に対する恐怖心がなくなるので、
フリーセックスになるのでいけないとする感情も分かります。
あるいはフランスなど、結婚しないで赤ちゃんを産むような国では家庭が崩壊するという主張も頷けます。
理想はもちろん、初愛の人と結婚して幸せな家庭を築き、それから赤ちゃんを産むことでしょう。
ただ、現在の日本では、子宮頸癌になる女性が増えるということは、
妊娠できない女性が増えるということを意味します。
結婚をしなくても、1人で産み育てるという選択も容認していかなくてはなりません。
両親が揃っていない家庭の子にも、平等な教育が必要なのです。

それだけで人口減少がストップするとは限りませんが、
子宮頸癌は必ず撲滅できます。
フランスなどは、人口増加国に転身しました。
ただ、移民制度により宗教的なな敵対心が芽生え始めているようなので、
そこには民族問題を超える、超宗教的な態度を普及しなければなりません。

毎月、流産しているのかも

2014-09-22 21:59:16 | 不妊症


先週、生まれた赤ちゃんたちです。
あっという間に退院になりました。
そうです、約1週間という時間は、とても短いですね。
この短い期間に、お母さんとしての練習をしないといけないのですからね。

さて、月曜日は不妊外来のお話になりました。

若い女性が来られた場合は、できれば1年、2年は自然にみてからの方がいいとお話します。
若いとは、この場合、30歳以下の意味です。
結婚するとすぐにでも赤ちゃんができると思われているようです。
ですが、毎月毎月、妊娠するわけではないのですよ。

関西大学の神崎教授が私との会話の中で以前に言われていましたが、
毎月妊娠しない理由は、毎月自然に流産しているんだよ、というのです。
うまくタイミングが合っていれば、の話ですが。
排卵日になると、卵子は卵巣から、ホウセンカの実のようにはじけ出て、
お腹の一番下の部分、ダグラスという凹みに落ちます。
卵胞液という液体と一緒に出るので、ちょうど水たまりに漂うようになります。

その水たまりに浮いた卵を、2本の卵管が吸い上げるのです。
どちらの卵管が先に吸い上げるかは、まったくの偶然です。
話は変わりますが、よく不妊雑誌のQ&Aなどを読んでいると、
左の卵管が詰まっているのに、右の卵胞が排卵した月に妊娠しますか、とか書いている。
それに医師が答えていて、ちょっと難しいですが、妊娠することも有りますよ、と。
こういう質問の答えは、もう分かりますよね?

卵管の端は、ちょうどイソギンチャクのように、フワフワと漂っています。
私は以前、グッピーやら、カクレミノ、めだか、エビ、などを飼っていました。
それで、イソギンチャクって、ぜんぜん動かないものだと思っていたら、
物凄い勢いで動くのですよ。
次の日には、水槽の端から端へ、なんていうことも有りました。
帝王切開の手術の時などに、卵管もチェックしておくのですが、
本当に生き物なのだと分かりますよ。それも独立系のね。

卵管にはイソギンチャクのような、卵管采(らんかんさい)という部分から、
次の卵管膨大部という部分に繋がっています。
それから卵管狭部(らんかんきょうぶ)、子宮を貫く卵管間質部。
そして子宮内腔です。
この膨大部で、しばし留まります。

そこにタイミングよく、精子が膣から子宮頸管を登ってきて、
子宮から卵管の中を、流れに逆行して登ってきます。
コイの川登のように、一生分の力を使って登って行くのでしょう。
卵管ではバイキンをやっつける子宮頸管粘液から身を守り、
卵に辿り着けるのは、ごく僅かです。

こうまで偶然が続いて、ようやく卵管膨大部で卵と精子が合体します。
互いに染色体が半分ずつなので、合わさって初めて1つの細胞となります。
これが2個、4個と分裂していって、
桑の実のような姿から、杯盤胞と言って、外胚葉や内胚葉に機能が文化した個体になり、
ようやく子宮に辿り着きます。この間、実に1週間です。

子宮が、こちらもタイミングよく、分厚くなってきてくれていれば、
脱落膜化と言って、布団のように、着床に適していたならば、
うまく貼り付いてくれるかもしれません。
でも、意外とここで、貼り付く段階が一番の難関なのです。
あるいは、うまく着床しても、育たなかったりするのです。

農家の方はよく分かりますよね?
種を撒いても、全部が発芽するわけではありませんよね。
すべての条件が良ければ、年に1人くらい、妊娠できることも有るです。
それでも、目に見える形で流産してしまうことも有れば、
それより前の早い段階で流産してしまっていることの方がずっと多いのです。
だから超音波で胎のうが見えてからの流産は、むしろかなり大きくなっているのですね。
だから喜んでもいいのではないかと思うのですよ。
もう少し条件が良ければ、次は、ちゃんとお産までいけるかもしれないからです。

ただし流産の定義は、超音波で、胎のうが見えてから、育たないことですから、
毎月の目に見えない流産のような段階のものは、流産とは数えません。
稀に、妊娠反応だけが陽性になって、胎のうが見えないことも有りますが、
これも流産には数えないのです。
もっと、おおらかに構えても良さそうでしょう?