上の写真は、北海道の佑真(ゆうま)くん、8月24日生まれ。
「人を助ける、真実を見極める子になってください。
お産は辛かったです。」
理想は、安産、誰でもがそうでしょう。
でもご主人の実家に里帰りで、ご主人の居ない出産は辛かったのでしょうね。
ところで、妊娠初期の両親学級は、タマル産で初めてお産する夫婦を対象に行っています。
ですから1人目を他院で産まれた方にも受けていただいているのです。
一通り、ソフロロジー学級をした後に、
妊娠初期の注意事項を助産師さんから説明を受けます。
それからドクターから、病院でのお産と診療所でのお産の違いを説明するのです。
それには、ビデオ映像を観て頂くのです。
何でもビジュアルの方が、分かりが速いですからね。
ここで、バースプランというものを作成していただいているのですが、
皆さん、覚えていらっしゃいますか?
それから病棟の見学と、ウォーターベッドでのお産の練習です。
今日はこのバースプランの説明をしておきましょう。
「バース」とは、お産のことです。
「プラン」とは、計画のことです。なので、お産の計画を自分で立てる、ということです。
なぜこれが重要かと言えば、
皆さん、自分のお産に対して、消極的だからですよ。
何か事故でも起こったり、突然帝王切開になったりすると、気にしだすのでしょうが、
何もなくお産が済んでしまうと、他人まかせというところが有るでしょう?
ですから自分たち夫婦が積極的にお産を満足したいと思うなら、
自分たちでお産をイメージしてみるという必要が有るでしょう。
書かれるプランはいくつかに分けられます。
一番多いのは、楽なお産をしたい、という意見です。
でもこれって、計画ではなくて、ただの願いですね。
そうではなくて、たとえ結果が思っていたものとは違っても、
自分たちでやるだけのことはやったという、満足感が得られなくてはいけませんね。
ですから「楽なお産がしたい」という願いは、かなえてあげることはできないかもしれません。
次に多い計画は、「自然なお産がしたい」というものでしょうか。
これならなんとかなりそうですね。
ただここでも、細かい処置まで指定するのはどうでしょうか。
例えば、浣腸はするのか、てい毛はするのか、点滴や薬はどうか、
人工破膜はしてもいいのか、分娩誘発は許されるのかなどです。
それはむしろ、陣痛が始まってお産の進み具合などども関係するのです。
ちなみに、タマル産では浣腸や、てい毛、点滴は普通の場合しないのですが。
なんだ、せっかく計画してもできないのか、と思われるかもしれません。
もしくは、結局はプロにまかせるんじゃないかとね。
それでもね、いろいろと処置の意味を考えたり、
突然起こる突発的な事態を想定したりすることによって、
お産のイメージトレーニングをすることになるのだと思っています。
日本ではまだまだ欧米人のように、自分の意見を言う習慣が有りませんが、
それに慣れていく姿勢も必要かもしれませんね。
繰り返しますが、結果ではなくて、夫婦で乗り越えて行く、その過程が大切なのですよ。
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