タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

美肌にサプリメントは必須?

2013-03-29 20:55:37 | 美容医療

ブログに写真を載せる時はちゃんと尋ねています。
こんな風に喜んでくださると、こちらも嬉しくなるのです。
写真の今春から小学生の子も、タマル産生まれなんですよ。

先週でしたか、肌を奇麗にするのはビタミンCがいいと言いました。
つわりの時にもよく処方しますし、生命維持には書かせないものですよね。
最近のお化粧品、とくに美白関係のものにはビタミンCは欠かせません。
タマル産でもビタミンCのイオン導入を積極的にすすめています。
ですが、これらはできれば局所療法に向いているようです。

1日に1,000mgのビタミンCのサプリメントを摂り続けると、
男性では腎結石になる確率が2倍に増えるという研究結果が
スウェーデンの環境医学研究所というとこらから発表されました。
ただし女性は男性に比べて腎結石になる確率がもともと低いので、
女性に関しては明確な証拠は得られていません。
また果物や野菜から摂るビタミンCはそんなことないので、心配要らないということです。
まあ、常識的な結果ですよね。
何でも摂り過ぎはいけないのです。

サプリメントのお話は以前にもしたことがあります。
日常的に飲むようになったのはここ最近のことです。
100円ショップだって、売っている時代ですからね。
とくに50歳を過ぎた女性が好むのが、カルシウムサプリメントではないですか?
骨の健康にいいとかで、整形外科などではよく処方されるでしょう。

実は1日に1,000mgを超えるカルシウムサプリメントを飲んでいる男性は、
心血管疾患による死亡率が1.2倍ほど高くなります。
こちらも女性では因果関係は認められませんでした。
これは米国立がん研究所の結果です。
カルシウムを摂るなら小魚、とお思いでしょうが、
野菜がいいのです。果物もいいのです。日本人には乳製品は要らないでしょう。
アメリカでは日本人の何倍もカルシウムを摂りますが、
骨粗鬆症は日本よりも多いのですからね。
また乳製品以外のカルシウムは糖尿病患者の血糖管理も改善するとされています。

キーワードはフルーツと野菜、私がいつも言っていることです。
ひいてはこれが美しさの秘訣でもあるのです。

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さきほど赤ちゃんも生まれたところです。


女性がかかる膀胱炎

2013-03-27 20:30:12 | 婦人科
いつも笑顔のお姉ちゃんです。赤ちゃんはカワイイね。

初めに厚生省からのニュースを流しておきます。
最近風疹が流行っているので、妊婦さんのご主人も予防接種を打つことを勧められていますが、まず抗体価を測ってからにね、という注意です。
よく抗体を持っていても持っていなくても、早い方がいいからと、
受診した日に予防接種をする診療所が有るようです。大きい所なのにね。
それはやめてね、という注意です。

さて、水曜日ですから婦人科の話題を致しましょう。
最近つづけて、膀胱炎の患者さんが来院されました。
女性の膀胱炎にはどうも2つのタイプが有るように思います。

1つは若い女性がなる膀胱炎です。
男性の膀胱炎の原因は雑菌か、淋菌が多いと言われます。
ですが若い女性の膀胱炎では、まず検査しても淋菌は検出されません。
性行為でうつのですから、女性に居てもいいようなものですが、
検出されにくいのか、女性がかかりにくいのかは謎です。
たいてい引っ掛かるのは、お尻に居るような、大腸菌などです。
それでも性行為を始めたばかりの方や、パートナーを変えた時になりやすいです。
ひどくなると腎盂炎になったりすることも有ります。
泌尿器科を受診されることも有るでしょうが、
まずSTDでないかを検査しておいた方がいいので、婦人科受診をおすすめします。

もう1つのパターンは閉経後の60歳前後の女性がなる膀胱炎です。
尿漏れがあったりすることも関係しているのでしょうか。
むしろ膣に潤いがなくなることによって、
雑菌が増えやすくなっているからだと私は考えています。
女性ホルモンが減ってくると、膣に善玉のデーデライン菌が少なくなって、
悪玉菌が優勢を占めるようになってきます。
すると何回も膀胱炎を繰り返すのですね。
泌尿器科に行けばもちろん抗生剤は処方されますが、
すぐに再発を繰り返すので根本的な治療にはなりません。
女性ホルモンのエストリオールという副作用の少ないホルモン剤を膣に挿入すると、
膣が潤って、再発しにくくなります。

最近もう1つ選択しやすい薬も有ります。
お化粧品のように腕に塗ると、皮膚から吸収されて全身に作用するのです。
資生堂が発売していた薬なのですが、保険が通って安く使えるようになりました。
以前の10分の1くらいの費用ですから、使ってみてもいいのではないでしょうか。

たかが膀胱炎、と思われるでしょうが、女性は男性より尿道が短いので患いやすく、
再発もしやすいのです。長期的な管理が必要ですね。

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もうすぐお産で呼ばれそうな気配です。明日、ご報告できるかな。


お礼の笑顔

2013-03-26 22:15:38 | 不妊症
今日は救急車に乗る用が有って、今になりました。
こうしてときどき救急車に乗っているのです。

先月も、妊娠中期にめずらしい病気になられて、
緊急で帝王切開が必要と判断し、県立こども病院まで搬送してきたお母さんが
1ヶ月健診が済んだと、わざわざ赤ちゃんを連れて来てくださいました。
もともと郷に買って産むはずだったのに、かえって遠い所でのお産となりました。

お産は何が起こるか分からないのです。
昨日まで元気にされていたかと思えば、突然病気になったりするものです。
それは突然のお産であったりすることも有り、
阪神間まで行ってお産しないといけないことも、ときに有ります。
暫く待てば、紹介先の先生から返事が届くので、
その後の成り行きは分かります。
ですがこうして赤ちゃんを連れてきていただくと、嬉しいものです。
一刻を争って搬送して、感謝されてもらえたのだな、と感じます。

さて火曜日ですから不妊症の話題でした。
そして先週の続きを、と。
もう忘れられたでしょうが、流産の原因にはどんなものが有るか、
というお話の途中でした。

1回や2回の流産では、原因は気にしなくてもいいのです。
次は正常に妊娠できる確率の方が高いからです。
さすがに3回続けて流産すると、原因を知りたくなりますよね。
そこで一番多い原因は受精卵の染色体の異常なんです。
それは流産した組織を、通常の顕微鏡の検査だけでなく、染色体の検査まですればいいのでしたね。

もし流産した組織の染色体の検査で異常が見つかれば、
それは偶発的な原因だったということになります。
偶発とは、次の妊娠は今回の流産とは関係ないんだよ、ということです。
だから次はまた流産かもしれないし、正常かもしれない、という意味です。
ただし母体の年齢が高ければ、偶発だけれども流産の確率は高くなっていきます。

あるいは夫婦のどちらかに、染色体の構造異常が有る場合もあります。
遺伝情報には問題は無いので、受精卵の染色体の異常の原因になります。
こういう場合を保因者と言います。治療は有ります。

これらが受精卵に原因が有る流産です。
もう1つ、受精卵には異常が無い流産というカテゴリーが有ります。
これはお母さんの免疫的な異常であったり、
抗リン脂質抗体症候群という病気であったり、血液で凝固異常がある場合などです。
他には内分泌異常や子宮の異常、先のクラミジアなどの感染症など、
原因はさまざまですから、1つずつ検査していきます。
しかもこれらの原因は治療によく反応しますから、やる価値は有りますね。
治療はまと今度お話しましょう。

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早産の1つの理由

2013-03-25 20:45:26 | 産科
ときどき、どのお母さんとどのお父さんがペアだったかな、と思うことがあります。
苦労したお産に、お父さんが付き添われた方ほど、印象が強いのは当たり前ですね。
そんなご夫婦は何年経っても忘れないものです。
だから、お産は苦労した方がいいのでしょう。

以前、切迫早産の話は何度かしたことがありますね。
最近も3人ほど切迫早産の方が続いたのです。
そのうち1人のお母さんは実際に早産されました。
遠い神戸の病院まで救急車で送って行ったのです。
その方は切迫早産で入院中に、陣痛抑制剤を24時間点滴していたのですが、
破水されてしまったのです。
破水してしまうと、もうどうしようも有りません。たいていはお産になります。
羊水がたくさん残っている場合は、待機するという方法も有るには有ります。

切迫早産の1つ目の山は28週頃です。
この頃は急激に子宮が大きくなるころなのです。
それに付いて行けないと、妊娠高血圧症候群になったり、早産になったりします。
赤ちゃんの体重で言えば1,000グラム前後です。

この時期を乗り越えると、次の山は34週頃なんです。
赤ちゃんの体重で言えば、ちょうど2,000グラムくらい。
ここまでくると、万一生まれてしまってもタマル産でなんとかなります。
これ以前に生まれると遠い遠い病院までお供することになるのです。
赤ちゃんは呼吸もままならないので、人工呼吸器を使用することもあります。
保育器の中でたくさんの器械に囲まれている赤ちゃんを見るのは忍びないでしょう。

あと2人、入院されていた方は、なんとか保ちそうです。
というのもまだ37週に達していないので、最終結論ではないからです。
ところがこの3方、実は共通点が有るのです。
それはむかしクラミジア感染症にかかったことが有る、という点なんです。
妊娠してから判明し、治療した方も居られます。
妊娠の何年も前に治療して、妊娠後の検査では陰性だった方も居られます。
治っているのに切迫早産とは不思議に思われるでしょうが、
きっと炎症は残っているのでしょうね。
炎症というのは、「荒れている」ということで、
荒れていると赤ちゃんを包んでいる羊膜という膜が薄くなって、
破水しやすくなるからです。

これらのことは私の経験談なので、教科書に載っているわけではありません。
もしくは症例を集めれば論文にできるようなことです。
実はクラミジアというばい菌が一般に検査されるようになったのは割と最近で、
20年にもなりません。
しかも妊婦さん全員に検査するようになったのは、昨年からです。
タマル産ではもちろん14年前の開業の時から全員に検査していますよ。

結論として、STDで早産も引き起こされるということです。
ではどうするか、簡単なのです。
高校生の間に性行為はしてはいけません。
もし卒業後であっても、性行為をしたならその人と結婚しないといけません。
できれば、結婚するまで性行為はしてはいけません。
そうすると早産のリスクはかなり減少するでしょう。

その他にもSTDは癒着胎盤の原因にもなります。
産後に胎盤が剥がれにくくて、大出血することもある病気です。
赤ちゃんの目の病気になることもあります。
先週の性教育の続きになりましたが、こういうことを高校生に教えておくべきでしょ?

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きょうは3日がかりのお産で疲れちゃいました。で、まだアップできていません。

私たちは、
真に神様に喜びをもたらすことを
決意しなければなりません。
あなた方は、他の誰よりも
神様のことをよく知っています。
神様がいかなるお方なのか、
神様がこれまで、どのような
心情の路程を通過してこられたのか、
どのように苦労してこられ、
いかにして悲しまれたか、
あなた方はよく知っているはずです。

   レバレンド・ムーン

レ・ミゼラブル

2013-03-22 20:38:27 | つれづれ

子牛のホホ肉だったかな?今日はタマル産にコックさんがやってきました。
予行演習なんです。
というのも、いつもお産で入院したら地元の調理師さんが皆さんのお食事をに作っているのですが、
農繁期は忙しくて休まれるのです。

そこで今年から農繁期と週に1回、外部委託でコックさんに来て頂くことにしました。
本日のコックさんは、サンタクルス宝塚という産院でも働かれている方ですから、
田舎に居ながら、都会の味も味わえるというわけです。
もっとも、丹波の方がおいしいよ~という方も居られるかもしれませんが。
ところで宝塚の産婦人科の院長は私の大学のクラブの後輩なんですよね。
しかもその院長のお姉さんと私は同級、彼女は泌尿器科の先生、世間は狭いですね。

さて、ここからが今日の話題。
昨日木曜日は会議に行っていました。
それがひどい会議なのです。何がひどいかと言えば、その内容です。
9年前に全国的にピアカウンセリングなる、性教育が始まったのです。
正確にはすべての都道府県が参加したわけではなく、したい県だけ参加するというものでした。
兵庫県もその過激な性教育に参加したわけです。
それで、丹波でも強制的に小学生に性器の名称を教えたり、
中高生に性行為を仕方を教えたり、コンドームの使い方を教えるといった過激な教育が始まったのです。

9年前の丹波の会議で、私は唯一人、導入に反対したのですよ。
それで今回9年間でどんな成果が有ったか、という検証だったのです。
というのも一旦ピアカウンセリングの強制は終わったからのようです。

結論を言いましょう。
この9年で世間の高校生のインモラルさは、さらにひどくなっていると感じておられるでしょう?
そう、このピアカウンセリングは失敗に終わったのです。
ピアカウンセリングというのを知らない方も居られるでしょうから説明しますと、
学校の先生や保健士や助産師、医師らが中心となって性教育をすすめるのではなく、
看護学生などのほとんど高校を出たばかりの若い子たちに、年齢が近いからという理由で、
高校生の性教育をまかせよう、というものです。
年齢が近いから相談しやすいよね、ということらしいのです。

だけど、教えている方こそ、教えられないといけない子たちですよ、ほんとに。
失敗するに決まってますよね。だって結婚して、赤ちゃんも産んでない子たちですよ。
これを兵庫県ですすめている人物が、神戸市看護大学の高田昌代先生です。
高校生にコンドームの使い方を教えれば、望まない妊娠を防げると思われているのです。
でもそんなことはないのです。
車の運転を教えれば、乗りたくなるでしょう?
コンドームの使い方を教えれば、使ってみたくなるのですよ。

この過激な性教育が始まってすぐの2005年の7月27日に、
中央教育審議会教育課程部会は、「高校生以下の子供たちに性教育を行う場合には安易に具体的な避妊方法の指導に走るべきではない」とする意見をまとめたのです。
そう、始めてすぐに実質ストップがかかったのです。
また「社会的責任が十分に取れない存在で、性感染症を防ぐ観点からも、適切ではないというスタンスで指導内容を検討すべきだ」とも言っています。
どうです、この兵庫県はそれでもそれ以後も中教審が否定している性教育を続けているのですから、
おかしな話だとは思われませんか?

それで昨日、意見を言って来たのですよ。だけど、誰も分かってない感じでした。
参加者といえば、今日は暖かくて普段事務職をしているから嬉しいです、とか、
男の人に誘われたらどうするか、で私なら付いて行くかも~、なんて言ってる人が教育者ですよ。
ああ、これでこの先も誰も真剣に高校生たち次代の人たちのことを真剣に考えている
先生は居ないのか、と腹立たしい思いで帰ってきたのです。

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