タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

高校生も高齢者に押しつぶされている

2023-07-28 16:21:17 | つれづれ
夜食はデザートとハーブティーです。
最近デザートもバージョンアップしていますよ。ガトーショコラです。
ハーブティーは本格的なものですから、スーパーやアマゾンでも買えませんしね。

今週は鳳鳴高校の高校生3人がタマル産を訪問してくれましたよ。
学校の宿題なのでしょう。「少子化対策について」だそうです。
ですがそれは市長室に行くように言っておきましたからね。
だって実行するのは市長さんなのですから。
でもね、少しだけヒントを与えておきました。それが以下です。

先日は三田市では市長選が行われて、新しい市長さんになりましたね。
三田市民病院を残すか、それとも済生会病院と合体して神戸市北区に建設するかの戦いです。
結果、三田市民病院はそのままの形で残ることになったのですよ。
私はずっと前からこのブログでもそれが良いということは言ってきましたからね。
生徒さんたちに、選挙で自分たちの意見も通る、ということを教えてあげましたよ。

ただしテーマにも有るように、少子化ですから子供たちの票は少なく、実際は通りにくいのです。
だから丹波篠山市長には以前から、「赤ちゃんにも一票を」と提言してきました。
実際にそうしている市が有るようです。
もちろん赤ちゃんは投票できませんから、子育て中のお母さんが2票入れるのです。
0歳から18歳にしたって良いのです。
そうすれば若いお母さんの意見も通りやすくなるでしょう?

橘怜という評論家はおもしろい人です。
少子化の原因は、若い人が「高齢者に押しつぶされる」という不安を抱えているから、だと言うのですからね。
まったくもってその通りでしょう。
高齢者の考えていることは病院のことと年金のことですよ。
ですが今の高齢者には年金が有るのです。
今の高校生たちには将来、無いでしょう。
「子育て罰」という言葉を何度も取り上げていますよ。

選挙で当選するためには票を取らないといけません。
だから人数の多い高齢者の意見が通るのです。
ゆえに若い人に倍の選挙権を与えてあげると良いのですよ。

そして医療費を食い潰すのはやめましょう。
人間らしく尊厳を持って死にたくはないですか?








母体搬送と新生児搬送の違い

2023-07-21 20:43:32 | 産科
新しいシェフのカレー、野菜いっぱいでお母さん向けですよ。

さて、昨日は今年初めての帝王切開でした。
もちろん必要な時には帝王切開もするのです。
ただし今回は済生会病院に救急搬送して、あちらで手術していただきました。
母児ともにリスクが高かったからです。

普段ならお母さんを帝王切開して、新生児だけ搬送することが多いのです。
ですがそうすると、産後すぐにお母さんと赤ちゃんが離れ離れになりますよね。
医師も産後すぐのお母さんを置いてクリニックを空けなければなりませんしね。
それで今回は母体搬送としたのですが、この四半世紀で今回がたしか4回目の母体搬送でしたよ。

必要な時には帝王切開も良い方法です。
ただし次回妊娠に気を付ける必要が有るのです。
タマル産で帝王切開したお母さんは、2回目の時は、これまでは経膣的に産んでもらっていたのですが、それも時代的に難しくなってきました。
それで最近では、何回でも帝王切開しないといけなくなってきたのです。
何回も帝王切開すると、子宮と腹膜が癒着することも有って手術に時間がかかり、出血が増える原因となることが有るのです。

そういう意味では反復帝王切開は、あまりお勧めできることではないのですが、日本では、世間的には、そうしないといけない風潮ですね。
だから新生児の搬送よりも、母体搬送の方が理に叶っているのです。
ただしね、北摂丹波では、急に帝王切開を依頼してもなかなか受け入れ先が見つからないのですよ。
見つからない時は、やはりタマル産で帝王切開してから新生児搬送という流れになるところでした。

昔と違って最近変わったことをもう1つ挙げるなら、
お産はリスクが高いから、大きい病院で産まなければ、という風潮です。
診療所の減少も有りますが、中規模病院の産婦人科閉鎖の速度の方が速いでしょう。
丹波篠山市で言えば、兵庫医大ささやま医療センターです。
丹波市で言えば、日赤ですね。
そして大病院に医師を集中させるのですね。

大病院は赤字でも補填が有るので、やっていけます。
中規模病院は公的補助が少ないので継続できないのですよ。
医師1人のタマル産のようなクリニックは、コンビニと同じで、店主が頑張れば良いだけです。

まあそれも仕方のない時代の流れなのでしょう。
ですがいつも繰り返しますが、それがお産が安全になったこととは無関係だと思いますよ。
診療所が多く有った時代、とくに経産婦さんにとってはリスクが低かったのです。
家の近くにベテランの医師が居てくれたのですからね。

昨日も済生会病院に搬送して思うのですが、リスクが高い母児には確かにメリットが大きいです。
ですがリスクの低いお母さんにとっては、ハテナと思うのは私だけではないのでしょう。



皆さんは共産党員ですか?

2023-07-14 19:08:17 | つれづれ
昨日の木曜日は孫の顔を見に行っていたのですが、いつもの如くすぐに呼び戻されましたよ。
それでも外食をする時は、ホッコリとした和食が食べたくなります。
ただしどんなに美味しいお店でも、毎日となると飽きてくるものです。
それでタマル産では、今年から派遣のシェフを採用しているのですね。
だから毎日、違う味付けを楽しむことできるというわけなのですよ。

今月はベビーラッシュですよ。
こんな状態が続くと丹波の未来も明るくなっていいですね。
骨盤位も続いていたのですが、2人のお母さんは36週になって、自然に頭が降りてきました。
ほらね、他院のように32週などという早い時期から帝王切開の準備は必要無いのですよ。

話は変わって昔話をすると、私が中学生の頃といえば、すでに半世紀も昔になるのです。
薩摩藩邸を譲り受けた地に、学生たちがレンガを運び入れて教会を建てたのです。
ところが私が中学に入学した当時は、同じキャンパスの大学生たちが連日、バリケードを作って、機動隊に向かって石を投げていたのです。
ヨーロッパから始まった戦後の共産思想の波が、世界中に一気に押し寄せていたからです。
日本の赤軍は世界でも恐れられたのですよ。
そしてそんな人たちが年を取って、現在の日本の社会を支配しているのです。
だからメディアも国会議員も弁護士会も教職員も共産思想の人が多いのです。

卒業式に君が代を歌わず、国旗に敬礼せず席に座ったままの日教組の教員たちが皆さんを教育してきたのです。
日弁連に至っては、全員が入会しなければならないのですが、その実態は共産党員です。
だから弁護士のくせに連日、メディアと一体化して反共主義の人たちを罵倒するのですよ。
メディアと言えば、朝日や毎日、NHKが有名ですが、ほとんどのメディアは共産思想家です。
だから安倍氏暗殺事件後に、あんな川柳しか書けないのですよ。
権力に反対してきた人たちが、今では権力を持つ立場だというのは皮肉ですね。

奈良の変以降、息苦しさを感じる人は多いのではないでしょうか?
SNSには連日、人の悪口ばかりを言っては、他人を自殺に追いやる輩ばかりです。
解決策はtwitterのように、会員制にして人物を特定できるようにすれば良いのです。
googleのように罵詈雑言だらけでは、あきられてしまいますよ。
私だけではないのですが、知人の産婦人科医に聞いても、口コミにはヘキヘキしています。

もっと互いに褒め称え合える文化が醸成されると良いですね。
そのためには小さい時から全員が宗教教育を受けるべきです。
都会ではそうなのですが、地方ではそういう教育はできないですからね。
日本人がアメリカに行って、無宗教だなんて言うと、「お前は共産党員か?」と聞かれるのです。
ところが日本では子供に宗教教育をするのが罪だとでも言わんばかりの報道です。
もう、これらの理由が分かりましたね?








出産の保険診療化で誰が得をするのか?

2023-07-07 15:41:02 | 産科
日本橋ホステルにて料理長を2年、東京入谷の町屋バルのオーナーシェフを3年経験したというシェフに、本日から新しく仲間入りしていただきましたよ。
これで調理部門は総勢6名体制です。
今はちょうど入院されているお母さんも多いですからね。

ですがお産はこれから、贅沢は敵だ、ということになるらしいのですよ。
もっとも、大掛かりな結婚式も無くなってきましたしね。

岸田政権では出産費用を保険にすると言っています。
皆さんは保険にすると安くなるとでも思っておられるでしょうけれど、
今の方が安いのですよ。保険にすると自己負担の3割が必要になりますからね。

ようやく中村試案と助産所会の試案というものが発表されました。たたき台です。
それによると基本分娩料20000点(1点は10円のこと)に、政令指定都市は16000点加算だそうです。
都会は高額というのなら、産婦人科医は神戸市で働かなくてはなりませんね。
逆に妊婦さんは都会で産んだ方が出産費用が高くなります。
里帰りした方が安くなりますが、そんなズルはしないように。

では丹波圏域はどうなるかというと、試案では人口が10万人以下の場合も10000点加算されます。
丹波篠山市も丹波市も、僻地医療加算というものが取れるのです。
僻地に指定されてしまいましたけれどね。
三田市は30万人以下で6000点加算だそうですよ。

これに出産には介助料というのが有るのですが、助産師介助なら8000点、
医師は介助しても付かないのでしょうか。
入院料は1日、たったの350点、ビジネスホテルより安いですよ。

細かいことはこれくらいにして、要するに病院は帝王切開が多いので、以前から保険診療であり、それほど変わりません。
それに対してタマル産のような自然分娩が多い診療所には打撃が大きいいでしょう。
それは助産所会の提言が大きくなってしまったからです。
最近は大卒や院卒の助産師が増えていますからね。
ですがそんな助産師たちは都会の大病院でしか働かないでしょう。
助産師が多くないと、点数が取れない仕組みになりそうです。
だからやはり病院重視なのです。

ついでに言うと、贅沢品は敵です。
シェフを雇って、おいしい食事を出すなんてもっての他でしょう。
朝食は70点、昼食は100点、夕食は170点に収めなければならないですからね。
デザートも無しです。
産後のマッサージもどうなるでしょうか。

とにかく出産は、大病院に集中させる魂胆のようですね。
そうすれば帝王切開が増えて、合併症が多くなり、母体死亡率も逆に上がるでしょう。
安全とは名ばかりですよ。

昨日も難産の方を1日がかりで介助し、無事に生まれましたよ。
ようやく今年も半分過ぎましたが、この半年でまだ帝王切開は1例も有りませんよ。
小児科に入院となった赤ちゃんも1人だけです。
他院なら、赤ちゃんも3人に1人は小児科に入院ですよね?
赤ちゃんの入院には保険が使えるから、病院は大儲けしているはずです。