タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

産科危機的出血の対応

2020-11-20 20:55:37 | 産科
もう来年のカレンダーが刷り上がりました。
世界地図なのですが、世界の言葉で「こんにちは」と「ありがとう」が載っていますよ。
すっかりお馴染みになりましたから、使ってもらっている方も多いのではないでしょうか。
12月1日から外来にて配布予定です。
このカレンダーの広告費の一部は、カンボジアでの井戸掘りに寄付されますよ。

さて、この1週間はとても忙しい週になりました。
昨日は2人生まれたのですが、1人は3日がかりのお産でしたよ。
首とお腹にグルグルと臍の緒が巻いていて、おまけに赤ちゃんがとても大きかったのです。
この2つが揃えば難産間違いなしなのです。
他院であれば帝王切開になっているところでした。

先週は、「産科危機的出血」というお母さんが居られました。
先週、お話しましたが、300人に1人の割合で、お産で大出血が起こるのです。
そういう時はとにかく早く、神戸市内まで搬送しないといけません。
30分以内だと、まず母体死亡ということは起こらないし、60分以内でも起こりにくいのです。
ただし60分以上かかると、そのリスクが急激に上昇してきます。
だから毎年2回、消防訓練と一緒に母体救急疾患の勉強会をしているのですよ。

ただ最近は、消防署の協力が得られにくくなっていたのです。
それは救急車が転院先を間違うという事件が起こったりしたために、救急車は相手先病院の主治医を確認したり、
患者さんの状態をしっかりと把握してからしか出発してくれなくなっているためです。
決してズボラをしているのではなく、より厳密になってしまったために、搬送まで時間がかかるようになっているのです。
以前なら産科危機的出血が発生してから60分で到着していたのですが、今は90分もかかっています。

救急車の中ってすごく揺れるのですよ。
点滴1本だってなかなかできません。
だからずっとお腹を押すだとか、新生児の搬送では酸素を流すという程度しかできないのです。
目的はあくまでも一刻も早く搬送病院に到着することなのです。
だから消防隊の協力が欠かせないのですよね。

そこで私は今週、消防署に乗り込んで、署長に要望してきたというわけです。
このままでは、不幸な事故が起こり得るからですね。
理解は得られたようですから、今後の様子を見ることにしますよ。
本来は医師会を通して要望しないといけないのでしょうけれど、先の一件で、少し医師会にはがっかりしていますからね。

あと搬送にヘリコプターを使うという手も有るのですが、
ヘリコプターって、実は昼間しか飛ばないのです。
今日のように風雨が強い日も飛びません。
それに飛んでいったとしても、帰りは送ってもらえないのですよ。
クリニックに赤ちゃんが残っているので、早く診察しないといけなくてもです。
そういう訳でちょっと使いづらいのですよね。

追伸です。
医師会では、この12月1日から、とりあえず来年の3月末まで、休日診療所はお休みにするそうです。
休日診療所が休日になるとはこれいかに。
これで日曜日にやっているのは、タマル産と、にしき病院くらいでしょうか?

地域周産期医療施設が近くに有ればね

2020-11-13 21:30:49 | 産科
つい先ほど、神戸中央市民病院から救急車で帰ってきたところです。
それで夜の外来診療は休診と致しました。せっかく来院された方には申し訳ありませんでした。

今年は救急車で患者さんを搬送したのは、確か3人目でしょうか。
多いと思われるかもしれませんが、このくらいの確率では起こりますよ。
例えば県立丹波医療センターさんから神戸大学などへ搬送されることは、実はタマル産からよりも多いのです。
だから大きい病院でお産すれば安心、と思うのは早合点かもしれません。
むしろタマル産から神戸市内の方が近いですからね。

今週は1人、さかごで帝王切開をしたお母さんも居られました。
それにしてもこの半年間ほど帝王切開が1件も無かったのですから、とても久しぶりでした。
他院なら毎週のように帝王切開は有るものですからね。
やはり帝王切開はリスクの高い手術ですから、経膣分娩した方がリスクを下げることができますよ。
そういう意味でもタマル産で産むのは、むしろお産のリスクが下がると私は考えています。
ただ問題点としては、輸血ができないし、人手が少ないので、どうしても救急搬送することは有るということは知っておいてください。

ところで上の写真は、何も無いところにポツンと1軒屋が建っていますが、ここは宍粟市なのです。
見えているのはナフコというホームセンターで、コンビニも有りましたよ。
その他に新興住宅地も有りました。
ここに8年後に、新しく市民病院が移転してくるというのです。
予算は100億円近くですって。

今でこそ丹波篠山市とそれほど変わりませんが、少子化の勢いはさらに強く、20年もすれば子供もさらに半減するというのに。
産婦人科や小児科も継続されるようです。
まあ、よその市のことまで議論するのはやめましょう。
それにしても、いまだに道路や病院を作ることが良しとされているのですからね。
アメリカなどより病院数は倍以上有るのというのに。
むしろ病院数は半減させて、集約していかないといけません。
そうでないと産科救急も24時間体勢でできませんからね。

それで丹波篠山市への提言も終わりましたよね。
市とは今後5年間の契約も結んだところですし。
そしてその後はどうなるのか、と心配されているでしょう。
本来は県立丹波医療センターさんが「地域周産期医療」という施設に認定されて、24時間体勢で母体や新生児を受け入れてくれると良いのです。
ですが現在のところ県も丹波市もそんな気は無いようです。

だったらどうするか、ですが、やはり南に目を向けるしかないでしょうね。
初めてのお産の方は、三田市民病院なども選択肢に入れてはどうでしょうか。
あそこは正常分娩しか取り扱っていませんが、その分、帝王切開率が低いのです。タマル産ほどではありませんが。
それに近くに済生会病院という「地域周産期医療」施設が有りますからね。
高度な医療を提供する「総合周産期医療」である、今日行った神戸中央市民病院や神戸大学病院にも、そう遠くなく行けますしね。
県立丹波医療センターからでは遠いのです。
それならばもとから済生会や丹波医療センターで産むか、というと私の家族ならそうしませんね。
やはり正常分娩できる確率が低くなり、かえってリスクが上がることも有るでしょうから。

1人目がうまく経膣分娩できたなら、2人目はタマル産で産めば良いでしょう。
コロナが落ち着けば、上の子も一緒に泊まれば良いのです。おいしいご飯も楽しめるでしょう。
今日は、産後の出血だったのですが、丹波医療センター、済生会病院、神戸大学に断られ、
仕方なく神戸中央市民病院まで行ってきたといいわけです。

お産を甘く見過ぎるのもいけませんが、恐れ過ぎるのもいけません。
あとは専門家に任せてもらうのが一番良いと思いますよ。

ところで、ここしばらくコロナのせいで妊娠される方が少なかったのですが、
その反動でしょうか、妊娠される方が再び増えているように思います。
来年の前半の予約は少ないのですが、6月の予定日の方は、もう予約でいっぱいですからね。
タマル産で産もうと考えておられる方は、早めの予約をお願いします。




LINEで予約するとお得なこと

2020-11-06 20:55:02 | つれづれ
今週はお産続きで、トップの写真は、前々回のものと同じようになってしまいました。
あまり出掛けられなかったということです。
そのおかげでようやく、ホームページを今年2回目の大幅バージョンアップしました。
前回は、新型コロナのための医療機関受診控えの影響も有って、遠隔診療を取り入れたものです。
そして今回のバージョンアップでは、再び新型コロナ対策として、クリニックの待ち時間を短くすべく、予約診療を取り入れたのです。

https://www.tamar.jp/
ホームページはこちらから見れます。
そしてトップ画面からLINEを介した予約のページに入れるようになりました。
そのためにはLINEでお友達になっていただかなくてはなりません。
個人情報が漏れるなんていうことは有りませんから心配は要りませんよ。
クリニックからの煩わしい案内などは出さないつもりですから、迷惑な通知も来ません。
予約のためだけですから、是非お友だちになってください。

それで予約をせずに受診した場合と、予約して受診した場合の違いをご説明いたしましょう。
まず、予約をしていただいた方が、順番が早く回ってくる確率が高いです。
私もくるくる寿司では、予約などしたことは無いのですが、予約しているグループが先を越していきますよね?
そんなイメージです。

LINEでお友達になるメリットは、リアルタイムで問合せができるということでしょうか。
ただし、これまではメールで質問を受けていたことも有るのですが、そうすると診療に関することなどを質問される方が多いのです。
ですがそれはメールでは答えられないのですよ。
質問とは、どうやって予約を取れば良いのか、などの診療内容とは関係のない簡単なものだけにしてくださいね。
それで普段使っているLINEのように、絵文字だけで反応することだって有りなのです。
診療時間内なら、比較的早くに返事をしていますが、返事は翌日になることも有ります。
それでもメールに比べてずっと早いですよね。
しかもBotがとりあえずの返事をしてくれますしね。

クリニック側にもメリットが有ります。
あらかじめカルテを出しておくことができるので、カルテを探す時間も短縮されますし、
何人来院されるかも予想がつくようになるかもしれません。

美容皮膚科は従来の予約方法から変更されたので、ブックマークを変更してください。
婦人科や不妊症治療で受診されている方も予約を入れておいていただくと、
例えば婦人科で、薬だけ欲しいという場合など、順番が早くなるかもしれませんしね。
とくに婦人科で初診の患者さんは、予約を取れると安心されるようです。
問題は妊婦健診の方ですが、すでに予約表をお配りしているので、それを参考に予約を入れて頂けると助かるのです。
もちろん予約無しでも受診できますが、順番が変わる可能性が有ることはお知りおきくださいね。

11月は案内期間としますが、12月からは本格的に予約診療に移行する予定ですよ。
11月になれば何か、そわそわしてきますね。
来年のタマル産の広告入りのカレンダー作りも注文しましたし、
クリスマスのライトアップ商品も頼んだり、
来年からの入院食の変更に合わせて、食器もたくさん注文しましたよ。
お産のことだけ考えているわけではないのですよね。

新型コロナに対して不安な妊婦さんへ

2020-10-30 21:03:33 | 産科
「新型コロナウイルス感染症に対して不安を抱えている妊婦の皆さんへの対策」という事業が始まるようです。
兵庫県のホームページにはまだ載っていなかったのですが、近日中には発表されるでしょう。
写真は他の県のものなので、少し内容が違いますが、おおむねよく似たものですからご説明致しましょう。

風邪の症状が有る場合は、発熱外来を持つ内科に電話してから受診してください。
ご主人の会社などで流行している場合は、保健所に相談するのですよ。

今回の対象は、症状が何も無い妊娠後期の妊婦さんです。
症状は無いけれど、お産に向けて不安なので、新型コロナの検査を受けておきたいという妊婦さんです。
今はまだなのですが、もうすぐ無料で検査できるようになります。
方法は医師が綿棒でこするのではなくて、唾液を自分で容器に取るというものですから、医療者の手を煩わせないのです。

検査の注意点としては、PCRという方法ですから、本来は確定診断に使う方法で、
スクリーニング検査には適さない方法なのですが、2段階の検査になっては時間がかかるので、仕方なく選択されたのです。
ですからまれに誤診断されるのですよ。
陽性なのに陰性とされたり、陰性なのに陽性と判断されることも有るのです。
それを理解して受けてください。
ですが全員が受けるものではなくて、あくまで不安な妊婦さんが安心するために受けるのです。

ところが人間というものは不思議なもので、検査を受けるとよけいに心配する人も居るので、
そうですね、都会からの里帰りの妊婦さんなどが、良い適応になるのではないでしょうか。
周囲から疑いの目を向けられないためとか。

それでたいていは陰性と出るのでしょうけれど、たまには陽性と出る妊婦さんが居られるかもしれません。
そんな時は、指定された病院に転院となって、計画分娩や帝王切開になることも有ります。
ですがちゃんと結果が陰性になるまで観察すれば、元のクリニックに帰ってこれることも有るのですよ。
ただしお産の直前だと、母子が分離されたり、授乳できなくなることも有るかもしれません。
おおよそそんなところです。
また発表されたら案内しますよ。

ところで今週は、昨年タマル産でお産されたお母さんが訪問されて、お手紙を置いていかれました。
お産の思い出やご主人との会話が載っていました。
「出産は夫婦でするものです」という私の言葉が心に残っているそうです。
ただ残念ながら今は、新型コロナのせいで、家族や親戚で赤ちゃんを迎えるという雰囲気が無くなってしまいましたね。

そこで今回、「オンライン産前産後ケア」というイベントに関わられたそうです。
みなさんにも知ってもらいたいということですので、リンクを貼りますね。
ママの働き方応援隊 北播磨校
女性はワイワイガヤガヤしないと、うつ病になってしまうのではないですか?
たとえネットでも他のお母さんたちとお話できれば、気も晴れるのではないでしょうか。


11月から予約優先制になります

2020-10-23 20:49:42 | つれづれ
先週の金曜日の外来は、物凄くたくさんの患者さんで溢れましたが、今週はガラガラでしたよ。
黒豆のシーズンと関係が有るのでしょうか。
近くでもコロナ感染者が出始めているし、混雑は回避しないといけませんね。

そこで11月より、混雑を回避するために外来は予約制とすることにしました。
今でも美容皮膚科では完全予約制にしているのですが、
これからは初診の方や、婦人科で薬をもらいに来る再診の方、毎週来院されるような不妊治療の方などが対象です。
妊婦健診は、初診の方は婦人科の枠で来院ください。
再診からは健診予定表をお渡ししますので、その枠内で予約をお取りください。
急なことなので、11月は予約の方と予約をしていない方が混在すると思われますが、
12月からはなるべく予約優先で診察させていただきます。
これも分散によって待ち時間を減らすためですので、ご理解とご協力をお願いします。

もう1つ変更点としては、お産する人は減っていますが、不妊外来を訪れる方が増えています。
これまで不妊外来は9時から10時で、妊婦健診は10時から13時としていたのです。
それを11月からは土日の不妊外来を9時から10時半までに延ばし、妊婦健診は10時半から13時までに短縮とします。
不妊外来の時間を延ばして、さらに予約制にすることで、もう少しゆっくり時間を取ってあげられるのではないかと思います。
しばらくはかえって混乱するかもしれませんが、長い目で見れば予約制は良いことです。

予約の取り方を説明するためにホームページを新しく作成しているのですが、
残念ながら今日の時点では間に合いませんでした。
来週には何とか形にして、11月に間に合うようにしますからね。
上の写真のような、聖夜のようなホームページのトップ画面になれば、変更が完了ということですよ。
そのホームページから「ライン」の友だちになってもらって、そこから予約が取れるようになります。
今でも美容皮膚科は予約画面が動いているので、参考にのぞいていただいても構いませんよ。
ただしお友だちにならないと見れないのですが。

いつものラインのアプリから、タマル産婦人科と検索いただくか、
下のリンクをクリックしてください。
https://lin.ee/hydfdlm