タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

人類の涙をぬぐう平和の母に思う

2021-12-24 20:47:57 | つれづれ
クリスマスイブはいかがお過ごしでしょうか。
最近はむしろ家族水入らずで、お父さんも早く帰って来られるのではないですか。
結婚したり子供を育てたりすることが、メリットがどうとかいう議論が有りますが、
実のところ利益なんて度外視で、自分を犠牲にしてでも家族のことを思うものですよね。
写真はうちの孫とそのお友達で、クリスマス会の集まりなのです。
子供たちの笑顔を見ているだけで、幸せな気分になれますよ。


さてもう1つ、クリスマスには毎年皆さんから献金していただいた「おぎゃー献金」を振り込んでいるのです。
今年は7,314円ご協力いただきました。

生まれながらに障害を持って生まれてくる子たちも居るのです。
本当を言うと、すべての子たちは何かしら人と違うものなのです。
どんな不都合が有ったとしても、愛情いっぱい育てられると、自分たちも育てられると感じます。
子供たちにも、愛を育んでもらえる機会になれば良いですね。

年の瀬に悪いニュースばかり飛び込んできますが、
良いニュースにも意識を向けてみましょう。
報道機関は世の中を良くしようなどとは考えてなく、
注目を集めて利益になることしか報道しません。
ですがよく目を凝らして耳を澄ましてみれば、世界平和を実現することも可能なのです。

先日、タマル産の職員さんが町で「人類の涙をぬぐう平和の母」という本をプレゼントされたそうです。
私は昔、その平和の母と、身近にお会いし、握手したことも有るのですよ。
だいたい私もその本を職員さんに配ったことが有ります。
この本を読めば幸せとは何か、分かるような気がするのですけれど。

母乳から残留農薬が検出される意味は

2021-12-17 19:08:23 | 産科
小麦の収穫前にラウンドアップが振りかけてあると知ってから、
パンに疑いの目を向けていますよ。

というわけで、小麦粉を使わずに、しかもアレルギーの元になるグルテンも使わない、
お米からパンを作ってみました。
オーブンで作りましたが、炊飯器でもできるようです。
と言っても、娘に作ってもらったのですが。
もちもちしていて美味しかったです。
娘の手作りというのもありますが。

パンに粘り気が有るのはグルテンが入っているからなのですが、
グルテンの代わりにオオバコの種皮を粉にしたサイリウムを入れるのです。
グルテン自体、小麦から作られているので、アレルギーの原因はやはり農薬かもしれませんからね。
何も米粉を買わなくても、家に有るお米を数時間浸水してミキサーで砕くだけです。
これなら農薬の影響を最小限に抑えられるでしょうね。

もともと北米ではグリホサートやヒ素を含んだラウンドアップという製品と、
ラウンドアップに抵抗を持つ遺伝子組替え小麦をセットで使用したものを日本人に売りつけているのです。

アメリカの女性が母乳中のグリホサートの含有の有無を調べたところ、
10人中9人の母乳に検出されたそうです。
と言っても、母乳をやめてミルクを、という意味ではありません。
妊娠中にずっと胎盤を通して吸収しているのですからね。
半減期も5日ほどなので、食事に気を付けるだけで良いのですよ。
日本でも、国会議員ら28人中21人の髪の毛からグリホサートが検出されたのですって。

2020年の国際衛生学公衆衛生学会誌への発表では、スウェーデンの大規模調査で、母親の髪の毛から検査した残存農薬と、赤ちゃんの出生時の発育に相関関係が見られたのです。

30年以上前のことです。
天理に赴任した時はまだ、産婦人科に超音波診断装置は無かったのです。
みなさんは当たり前のように超音波検査を希望されますが、
当時は各診療科ではなく、中央検査室に1台有っただけなのですよ。
私が交渉して産婦人科に入れたのです。

超音波検査を始めてすぐに、ある妊婦さんの赤ちゃんの頭の大きさが小さいことに気づいたのです。
そのお母さんはてんかんの持病で、テグレトールという薬を内服しておられました。
これは大発見と、京大病院の講師の先生、その後日本産婦人科学会会長を務められることになった先生に報告しに行ったのです。
当時は今と違ってインターネットが有りませんから、
文献を調べると言えば、インデックスメディカスという辞書よりも分厚い本を何十冊と調べるのです。
結局、すでに発表されていたのには、がっかりしたのを覚えています。

今もテグレトールは妊娠中に使われることの有る薬ですが、第1選択薬ではありません。
ですが、たった1つの薬剤でも、画像でわかるほど大きな影響を脳に及ぼすということですね。

2008年にタマル産では不妊カップルに髪の毛を提供していただいて他施設とともに共同研究し、微量金属の含有量を調べたことが有ります。
結果は米国生殖医学会と日本産婦人科学会で発表されました。
ヒ素や水銀などの有害ミネラルを調べたものです。
とくに男性の不妊で精子数が少ない方では、必須ミネラルのセレンが不足していました。
ここでも食事や環境の影響が示唆されていたものです。
今の時代なら残留農薬を詳しく調べられるので、興味深い結果が得られるでしょうね。

世界的にここ10年ほどで発達障害や自閉症、アレルギーなどが増加しています。
性同一性障害が増加しているのも関係が有るのではないですか?
「メス化する自然」という有名な本が有ります。
今のところ環境ホルモンの影響だと考えられていますが、まだまだ研究が必要でしょう。

今、チャンスですね。
丹波篠山市もアメリカナイズされた農業から解放されて、日本独自の健康に良い食品を生み出していくチャンスです。
今、実行しないと未来は暗いでしょうね。










朝食は安全ですか

2021-12-10 20:55:36 | 産科
少し前の、タマル産のメタセコイヤ並木が紅葉している時の写真です。
ですが先日の嵐の夜に、一度に散ってしまいましたよ。

今日、外来に来られたお母さんですが、1人目を出産してから月経が不規則になったのと、
アレルギー体質になって、抗アレルギー剤を飲まないとひどいことになるのだそうです。

出産して体質が変わっただけなのでしょうか?
最近は妊婦健診に来られる妊婦さんに朝食の内容を聞くことが多くなりました。
妊娠中の食事にはさぞ気を付けているのかと思いきや、皆さんいい加減なものを食べられています。

パンだけ、という答えも多いですね。
あるいは砂糖入りのヨーグルトだとか、ジュースだとかです。
肉や魚、豆類などのタンパク質や、野菜を摂らない妊婦さんが多いのには驚きます。
味噌汁や卵焼き、お漬物とご飯を食べてはどうでしょうか。
飲み物は水かお茶で十分です、と伝えています。

ですが最も深刻なのはパンでしょうか。
パンは小麦で作られるでしょう?
小麦はね、収穫前に枯葉剤をかけられているのですよ。
そうした方が、生産性が上がって、利益が出るのだそうです。

その枯葉剤とは、あのベトナム戦争で使われた枯葉剤を作ったモンサントという会社が作っている、
ラウンドアップという農薬です。
ホームセンターに行けばいつも宣伝が流れていますよ。
ですがこのラウンドアップはヨーロッパでは禁止されているのです。
何度かネオニコという殺虫剤のお話をしてきましたが、
この枯葉剤も危険なのです。

当のアメリカでも次々と訴訟になって多額の賠償金を支払っているのです。
どうも企業体質も悪いようで、高い発がん性の実験結果を隠して、嘘の論文を書かせていたようです。
ですがここ日本でだけ、自由に輸入されているそうですよ。

全粒粉パンは白いパンより健康的に見えますね。
ですがお米と違って小麦は洗いませんね。
だから全粒粉の方が農薬がたくさん残っているのですって。
国産の小麦なら良さそうですけれど。

ラウンドアップには腸内細菌叢を悪化させる作用も有るようで、
アレルギー体質になるのはそのせいかもしれませんね。
赤ちゃんにも抗生物質を使うと、将来アトピー体質になりやすいと言われていますよ。
腸の善玉菌が減るからですね。

せめて妊婦さんは、自分の食べるものに興味を持っていただきたいものです。


2年ぶりの新生児蘇生法実践

2021-12-03 20:50:35 | 産科
昨日は県立丹波医療センターから小児科の岡本先生をお招きして、新生児蘇生法の講義と実践、それにテストを受けました。
NCPRという国際的な免許なのですが、これに受からないと免許更新とならないのです。
タマル産では私を含め看護職が定期的に受験しているのですが、昨年は新型コロナのせいで開催できずで、2年ぶりの開催となりましたよ。
この会は毎年クリスマス会も兼ねてるのですが、密を避けるために、今年はいつもの半分以下の参加人数での開催となりました。

赤ちゃんって、みんな元気で生まれて当たり前と思っているでしょう?
確かに85%の赤ちゃんは、何もしなくても元気にオギャーオギャーと泣くのです。
でもね、15%の赤ちゃんは介助者が補助してあげないと、泣かないのですよ。
よく自宅で産み落とした、なんていうニュースが流れますが、
そんなことになれば赤ちゃんも危険ですし、お母さんも出血がひどいと生命に関わるのです。

赤ちゃんの首に臍の緒が巻いていたりすると、しんどく生まれてくることがよく有ります。
臍の緒が引っ張れて、胎盤が部分的に剥がれてしまうこともよく有るのです。
そんな時は、赤ちゃんはぐったりしていて、泣かなかったりするのですよね。
ですがそれでも、マスクを口に当ててバッグで換気してあげるだけで、90%は復活してくれるのですよ。

酸素マスクでも呼吸が確立しない時は、さらに心臓マッサージをしてあげるのです。
ここまですれば仮死で生まれた赤ちゃんでも99%、復活するのですからね。
だから普段からの練習が必要というわけなのですよ。



県立丹波医療センター小児科の岡本先生とは懇意にしていただいているので、
もっと小児科との繋がりが強くなれば良いですね、と相談しているところですよ。
医師の応援なんかもしてもらえることになるかもしれません。
同じ丹波圏でも、病院もお役所もすべて丹波市に集中していて、
丹波篠山市はメリットが少ない、というのではいけませんからね。

それにタマル産のお隣のツタヤさんが撤退するのにはショックですが、
丹波市、三田市に次いでの撤退ですからね。
本を読む人が減って、動画もネットで観るようになったようです。
むしろ新しい波を感じないといけないのですよ。