妊婦健診自己負担がついに￥０キャンペーン中です

今日は夜中から３人続けて赤ちゃんが生まれました。
まだフェイスブックが更新できていません。明日しますからね。
実は今日はタマル産のホームページを６月に向けて作り替えていたのです。
産婦人科と不妊症の従来のページと美容皮膚科のホームページを分けたのですが、
どうもまだ連携がうまくいっていないのです。今のところ原因不明。
来週にまたチェックしてみてください。

とりあえず大きな話題が有りまして、
以前好評だった、妊婦健診費用を無料にしちゃえ、という企画です。
まったく無料かと言われると困ってしまうのですが、
実は妊婦健診の費用は１４回通うと１１万円強の健診費用がかかります。
血液検査なんかが有りますからね。

そのうち篠山では１０万円近く助成されますから、実質負担は１万円強なのですが、
この分が要らなくなります。
丹波市では助成が７万５千円ですから、実質負担は４万円ほどになりますが、
これを無料にしちゃうというわけです。
三田市の妊婦さんなら、５万円程の割引となり、とってもお得ですね。
三田市の方は血液検査や膣分泌物培養検査などがまったく無料になってしまいますからね。
京都府の妊婦さんは一旦自己負担になりますが、全額返ってきます。
ただしタマル産だけですよ。他院では自己負担金は発生しますよ。

注意事項としては、里帰りで１ヶ月しか来院されない方や、
逆に里帰りで出て行かれる方は一部自己負担金が発生するでしょうね。
そしてこれはキャンペーンなので、とりあえず１年はするつもりですが、
その後は皆さんの反応を見て、続けるかどうかを判断したいと思います。
これは明日の６月１日からスタートします！

さて金曜日ですから、美容皮膚科の話題です。
先週から新しいレーザーの器械がまた１台、入っているのです。
今度のは、シミを取る器械です。
もう１台シミの器械は有るのですが、１年間使ってみてややパワー不足に感じることが有り、
さらに上位機種を導入したのです。
これまでの器械が決して悪いというのではないのですよ。
シミなんか、１度の治療ですっかり綺麗になることも有ります。
でも薄いシミほど１度では取りにくいのです。
濃いシミほど少しのパワーで取れるのです。
そこで薄いシミに対しても、なるべく少ない回数で綺麗になるように、
より出力パワーの大きな器械を購入したというわけです。
治療費用は同じなので、ぜひ試しにきてくださいな。

治療の概略をお話します。
初診の方はまず診察時間にご来院ください。
１センチくらいの小さなシミならその場で治療してしまいます。
まず麻酔クリームを塗って、２０分ほどお待ち頂いてから治療開始です。
あっという間に終了します。

レーザーは黒い色にだけ反応するので、正常の皮膚は殆ど影響を受けません。
ただし熱によって、軽い火傷のように、周囲が赤くなります。
治療後はテープを貼るか、レーザー用のファンデーションを連日塗るかします。
１０日分ほどで、テープもファンデーションもどちらも千円ほど別途かかります。
そして１０日ほどすると、照射したところの黒い色素が日焼けの跡みたいに、
剥がれてくるのですが、無理に川を剥かないというの、綺麗に治すコツです。

小さなシミなら、その場ですが、少し大きなシミは初診の時はお話だけで、
予約を取って、再診していただくことになります。
とりあえず小さなシミを初診時に照射しておいて、
次回に反応を見て、大きなシミに挑戦されるのがいいようですよ。
ちなみに取りやすいシミは濃いめのもの。
腕などよりは顔の方が新陳代謝が早いので、取れやすいということは有ります。
一度で取れないシミはまた半年ほどして、再挑戦していただきたいところです。
残念ながら１度の治療ですっかり綺麗になるというのは、期待し過ぎかもしれません。
治療後は２回ほど再診していただいた方が治り具合がわかるので、ご協力を。

産婦人科のホームページはこちらです。http://www.tamar.jp
キャンペーンが載っているはずです。
美容皮膚科のホームページはゴメンなさい、来週まで待っていてくださいね。

HRTの副作用って心配する必要は有る？

待合室から見える方の庭にバラを植えています。
今、梅雨の前のこの時期が一番美しいのです。
これはイングリッシュローズではなくて、フランスのバラなのです。
植えるのを手伝ってもらったのは、数年前のトライやるの中学生さんたちです。
ほら、わずか数年でこんなに立派に咲きましたよ。いつか帰って来て見てください。
バラの苗木は神戸のホームセンターで買いました。
いつも行くそのホームセンターの係の方の奥さんは
タマル産で２人、赤ちゃんを産まれましたから、割引してもらえるという特典付きです。

今日は婦人科のお話です。とくにHRTの副作用のお話を致しましょう。
おそらく婦人科を受診される方の症状で一番多いのが、性器出血でしょう。
何でもそうですが、性器出血という症状に対して、どんな病気を疑うか、といった場合、
頻度の多い病気を想定するのではなく、一番怖い病気から医師は考えていきます。
例え頻度は低くても、見逃してはいけない、ということですね。

だから子宮頸癌と子宮体がんはいつも真っ先にする検査です。
次にするのは性感染症でしょうか。
妊娠に関するものでない、ということも重要です。
本人は妊娠かもしれない、と思っていても自分からは言われないことが多いのです。
この３つに引っ掛からなければ、最後にホルモン的な異常ということになります。
ホルモンのアンバランスなら、生命に関わるほどでもないので、ゆっくり検査していけばいいのですから。

ホルモンの出が悪いので出血するのですから、治療としてはホルモンの出を刺激するか、
逆に外から足りていないホルモンを補充するか、もしくは放っておくかの３通りです。
その中で今日はホルモンの補充のお話です。

ホルモン補充療法のことをHormone Replacement Therapy、略してHRTと言うのです。
飲み方はいくつか有るのですが、ポイントは薬の説明書にある副作用の項です。
この薬の説明書というものは、何を書いたっていいわけです。
どこの病院も患者さんが一番知りたい副作用のことはあまり書いていないのじゃないですか？
でも副作用の無い薬なんてないわけで、それは書いているか書いていないかの違いなのです。
ところが薬を処方された方は、副作用が書いてあると飲まない、という方が居られます。
副作用が出る人の割合なんて、せいぜい数パーセントなのですが、
書いてあるとみんな出ると思い込んでしまうのですね。

ですが、ステロイドや女性ホルモン剤というのは、副作用が出る確率が高い方ですから、
書いてあげておいた方が新設だと思い、タマル産の薬剤情報提供書には書いてあります。
もう一度言いますが、病院によっては何も書いてない方が多いだけのことですよ。

女性ホルモンというのはステロイド構造をしています。
いわゆるステロイドホルモンに属するのです。
同じ女性特有のホルモンでもプロラクチンのように蛋白ホルモンという大きな構造のホルモンとは対照的にすごく小さなベンゼン環型の構造をしています。
むかし化学で習いましたか？

副作用として一番多いのは不正性器出血です。
なんだ、不正出血で薬を飲んでいるのに、不正出血が起こることが有るのですか？
そうなんです。その場合は少しずつホルモンの量を増やしたり、他のホルモンを追加しないといけませんね。

乳房痛は５％未満ですが起こります。エストロゲンの量を減らしたり、
先ほどと同じように徐々に増やしたり、黄体ルモンを増やしたりします。

片頭痛の有る人がHRTを受けると増悪することが有りますが、ひどくなければ続けることもできます。

皆さんが一番気になるのが、乳がんの確率が上がるか、ということでしょうが、
確かに長期に飲めば少し上昇する可能性が有るようですが、実はいろんな統計が有って、
よく分かっていないというのが実情です。

タバコを吸う方はとくにそうですが、静脈血栓塞栓症の確率は上がります。
飲んでいない人の２倍ほどの確率になります。

子宮体がんは増えませんが、卵巣がんは増えるようです。
もっとも薬を飲むというのは、いい効果が有るからこそ飲むのであって、
副作用が怖いから飲まない、というのはどうでしょう。
先ほど書きましたように、どんな薬でも副作用が出る方が居られるのです。
風邪薬だって同じです。
妊娠をした時だけ、薬の害を心配されますが、
薬というものは、良い効果を期待して飲むのですよね？
あれ、かえって心配させましたか。
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抗精子抗体なんていう抗体も有りです

久しぶりに不妊症の検査のお話を致しましょう。

不妊症のカップルが来られたら、基礎体温を付けてタイミングの取り方をお教えします。
うまく進めば、次にすることは不妊の検査なのです。
そのうちの１つに抗精子抗体の検査というのが有ります。
これは女性側の血液検査で調べるものが一般的です。
実は男性の血液で検査することも有りますが。

不妊症の原因には卵管の通過障害や、排卵因子や子宮因子、内分泌因子などいろんな原因が有りますが、
抗精子抗体が有る場合を免疫性不妊と言います。
免疫というのは、異物をやっつけてしまうという意味ですね。
たいていは自分と違うものに対してやっつけるのです。
たまに自分をやっつけてしまう場合は自己免疫性疾患と言いますが。

この場合は精子という他人のたんぱく質をやっつけてしまいます。
何もバイキンみたいだというわけでは有りません。
むしろ顕微鏡で精子を皆さんに見せてあげると、すごく驚かれます。
こんなに自分の知らないところで精子クンたちは頑張っているんだ、と思われるのでしょう。

ところでこの抗精子抗体ですが、どんな悪さをしているかと言えば、
１つ目は子宮頚管粘液の中を泳いで上がるのを阻害します。
そして精子は不動化されてしまい、しまいには食べられてしまいます。

うまく卵管の中を泳いで行って、卵に辿り着けたとしても、
今度は卵への結合障害を起こすのです。
１つの卵の回りには数十万匹という精子が寄ってきて、協調して卵に１匹だけ入るのですが、
これを妨げるのです。

３つ目は、卵の中へ侵入できたとして、受精もして、受精卵というものになります。
卵は２つ、４つと分割していき、子宮の方に流れて子宮に着床すれば妊娠成立なのですが、
この際にも胚分裂がうまくいかなかったり、
着床を妨げたり、妊娠までしても、流産してしまったりすることがあります。
いろんなところで悪さをするのですね。

この抗体の有無を調べる検査法としては、精子凝集試験や精子不動化試験などが有ります。
精子不動か試験の方が不妊症の方に特異的であり、タマル産ではこちらの検査法を採用しています。
ただ、精子に対する抗体を持っていたとしても、抗体の値は上がったり下がったりするので、
いつ採血しても一緒だとは限りません。
このことは自然治癒も有ることを示唆しています。

もし抗精子抗体が陽性だったら、治療しないと妊娠しにくいわけです。
妊娠しても先ほど説明したように、流産もしやすいのです。
以前はコンドームを数ヶ月使って、精子と出会わないようにして、
免疫力を下げてから、一気に妊娠させる、なんていう原始的な方法をしていた時代も有ります。
或は人工授精をしていた時期も有ります。
ですが今では、体外受精をすることが一般的です。
ただし体外受精でも受精障害や着床障害が起こることが有ります。

そんな場合はさらに顕微授精という治療をする必要が有ります。
この顕微授精はまた次回お話しましょう。

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産後のケアハウスって流行るかしら

赤ちゃんが生まれたらすぐに産声（うぶごえ）カードというものを差し上げています。
退院時には赤ちゃんのおくるみだとか、内祝いのカタログだとか、ミルクだとか、
他にも有りますが、そういう一般的なものとは違って、
今まさに生まれた時の赤ちゃんの生々しい第一声です。
電池を換えればずっと赤ちゃんが大きくなった時にも聞けるはずです。
赤ちゃんの手形や足形なら、家に帰ってから自分で通販に申し込めばできますが、
第一声となると、もう再現はできませんからね。

この産声カードの中にさらに誕生日のカードを入れています。
誕生日の誕生花です。外国だったら、その誕生日の聖人の名前なんかを付けるのですよ。
例えば８月１５日生まれなら、マリア様だとか。
この誕生日の花のカード、実は赤ちゃんの名前の由来をお聞きすると、
よくこの花のカードから名付けておられることがあります。
うち子たちにも季節の色と季語を入れて、韻を踏んでいるのですが、そんな感じでしょう。

最近ではご存知のように、生まれた時の母子の写真を撮ってあげて、
フェイスブックに載せさせて頂いています。
きちんと同意書ももらっています。たまに断られてしまうのですが、
読者の方も楽しみにしておられるので、是非載せてあげてくださいな。
お産の時の顔なんて、恥ずかしいと思われるようです。
でもオリンピック選手のような、人間本来の美しさが感じられるのです。

また前置きが長くなってしまいました。
今日のニュースを書くつもりだったのに。
来年から赤ちゃんを産んだお母さんと赤ちゃんのための、
産後ケアハウスという制度を政府は考えているようです。
タマル産では経産婦さんには出産後５日目まで、初産婦さんには出産後６日目まで入院していただいています。

中にはもっと早く退院したいという方も居られれば、
もっと長く入院していたいという方も居られます。
そう、家に帰っても誰も世話してくれないので、もっと入院していたいというお母さんのために
寝泊まりできる施設を作るようですよ。
そんなことしなくても入院を延ばせばいいと思うのですが。
そして入院を延ばしても費用があまりかからなくすればいいのです。

実は私は開業する前からこのケアハウスの案は持っていました。
実際にお隣の韓国でも以前から流行っていたので、これからは実家の両親も働かれているので、
こんなケアハウスが日本でもブームになるんじゃないかと１５年前も前から予想していました。
もう１つのアイデアとしては、アメリカなどでは出産の前から妊婦さんたちが共同で生活できる
マタニティーハウスというのが有ります。
合宿して、プレママたちがお母さんになる準備をする施設なんですね。
こんなのも将来流行るかもしれません。
アメリカでは国籍を取るために泊まっている人も多いようですが。
これもあれも赤ちゃんを育てるために、お婆ちゃんの手が借りられない事が背景に有るのです。

カナダでは日本と同様に産後に１週間くらい入院するのですが、
アメリカなんて、産んだらさっさと退院ですから、
産後自宅に帰って助産師さんに訪問してもらうとか、ケアハウスに宿泊する必要が有るのでしょうね。

来年からパイロットスタディーです。一般に普及するのはもう少し先でしょうか。
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苦労の多い社会であるから
一日も早く平和にしてあげたいと思い
困難な道だからこそ
最も愛する者を遣わすのです。
悲しみと孤独の境地を通過する時
その気持ちを神様に返しなさい。
涙を流しただけ
神様の心情を知ることができ
苦労する人の心の痛みを
理解できるのです。
あなたが歩んだ苦労の道は
いずれの日にかきっと
多くの人に希望と喜びを
与えることでしょう。

　　　レバレンド・ムーン

白虎は多汗症にも使います

昨日は木曜日で夜診は無かったのですが、夜に勉強会が有り出かけていました。
以前は勉強会といえば、遠い阪神間まで行かなければならなかったのですが、
最近は近くのホテルでネットで見れるという便利なものが多いのです。

演題は「女性のストレス疾患」の漢方治療です。
皆さんは西洋医学に対して少し不信を抱かれているでしょう？
だから漢方だったら害が少ないのではないかと期待されるのです。

民間療法に走る方も居られれば、
最近は気付かないうちにサプリメントを飲まれている方も多いのです。
でもそれって、エビデンスが有るのでしょうか？
エビデンスというのはたくさんの人が使って、本当に効果が有って、
あるいは何年、何十年と使って、副作用の出た人が多くなかったのか、ということです。
先日もえらく血液検査で、ヘモグロビン値が高く、聞いてみればやはりサプリメントを摂られていました。
たいていどんな効果が有るのかをご存知ないのです。

本題です。金曜日ですから、美容的なことでしたね。
その漢方の使い方の講義から１つ拾ってみましょう。
先日来、「汗」についてのボトックス治療のお話をしてきました。
実は漢方でも汗を減らす処方は有るのです。
これはタマル産にも以前から常備しているのですが、
白虎加人参湯（びゃっこかにんじんとう）という薬なんです。

白虎って何だと思いますか？
それは鉱物の「石膏」なんですね。
そう立体で人の頭なんかを作るあれですね。
以前、県立美術館にロダン展を観に行ったのですが、
「考える人」を作ったロダンという人は、というか当時の芸術家は石膏で像を作るのですね。
それを、職人さんが、ブロンズにしたりするわけなんだそうですよ。

その石膏ですが、人に使用すると、熱を下げる作用が有ります。
よく風邪の時には葛根湯を飲みますね。
あれは熱を出す、汗を出す方の薬です。
それとは対象的に、石膏は身体の温度を下げますから
インフルエンザの時のような高熱時に熱を下げるために使用します。
同じ風邪の薬でも作用が逆なんですね。

ここまで言えば分かりましたか？
多汗症の治療には西洋ではボトックスを使うのですが、
東洋では昔から石膏を使うというのです。私もこの処方は好んでいます。
１つためになりましたか？
最近では皆さんの回りではショウガダイエットなんかが流行りましたか？
冷えの予防なんかにも本屋さんにはたくさんショウガの本が売っていますね。
もちろんショウガは身体を温める方の生薬です。
このように漢方では身体を温める成分と冷ます成分の生薬が有ります。
どちらでもないものと。
お茶なんかでも温めるお茶と冷ますお茶が有りますね。
調べてみますか？
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今日は再度、ボトックスのページに飛びます。