タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

女性の人権無視する市

2023-05-26 15:07:49 | つれづれ
昔は優生保護法、今は母体保護法という法律が有ります。
いわゆる人工妊娠中絶術を行うのには医師の免許と、施設の免許の2種類が必要になるのです。
私も若い頃は免許を持っていましたが、開業する時に免許を更新しなかったのですよ。

最近、日本でも経口中絶薬が許可されたというニュースは見られましたでしょうか?
ただし未成年の場合は、親の同意がこれまでと同様に必要になります。
親に内緒で気軽に手術を受ける、なんていうことが無いようにという配慮からです。

まあ、ここまでは時代の流れなのだろうと思うのですが、新たに困った問題が出てきましたよ。
今度は親の同意なんて無くそう、というものです。
もう少し正確に言うと、親が信仰深い両親であったなら、子供は親の意向を無視できるというのです。
もし親が中絶なんてだめだ、たとえ片親でもちゃんと産んで育てなさい、と言おうものなら、
児童相談所に、児童虐待として報告しなさいというのですから、驚きです。

女性の人権を決めているのは誰かご存知ですか?
ユダヤ人でアメリカ在住ののジョージ・ソロスという人物です。
この人がバイデン大統領を操っているのですよ。
だからアメリカでは中絶を合法化しようとしているのです。
これに反対するのが熱心な宗教家であるトランプ元大統領ですね。

先日、バイデンが日本に来て、岸田首相に耳打ちしたのでしょう。
突然、中絶容認と、LGBT擁護の法律ができてしまいましたね。
目的は何でしょうか?
世界の混乱ですよ。

女性用のトイレやお風呂に男性でも自由に入れるようになります。
スポーツ界では、女性はもはや優勝できなくなるのですよ。
一部のLGBT擁護と言いながら、世の中の半数である女性の人権は無視するのです。
ついでに言うと、信仰心篤い人の人権もですけれどね。

丹波篠山市ではいち早く、「パートナーシップ宣誓制度」を導入しました。
恐ろしいことですよ。
なぜ皆さん、反対しないのですか?
安倍元首相が暗殺されていなければ、こんな野蛮な法律は成立していなかったことでしょうね。


梅毒の非常事態

2023-05-19 20:35:07 | 婦人科
5月は連日のように赤ちゃんが生まれて、タマル産は大忙しです。
今週は6人連続で生まれて、最後のお母さんははとっってもたいへんでしたよ。

そんな中でも連休は、多可町のラベンダーパークに出かけてきました。
多可町から来院される方も居られますからね。
ですがまだラベンダーが咲くのには早かったかもしれません。
ようやくタマル産ではイングリッシュローズが満開ですが、ラベンダーはその後に続くはずですから。

さて健康課から緊急で、梅毒診療ガイドなるものが送られてきました。
最近は性感染症の増加がものすごいからでしょう。
年毎に指数関数的に増えています。
2021年は7,875人の感染者だったものが、2022年は12,964人ですよ。
今年はさらに勢いづいています。

先日も梅毒の話はしましたが、発見が遅れると生命に関わる病気なのです。
原因は何でしょう?
私が感じるのには、1つはピルの存在でしょうか。
ピルは避妊はできますが、性感染症は防げません。
みなさん気楽にピルを飲む時代になりましたからね。

2つ目は経済状況が悪くなって、性産業で働く人が増えています。
敷居が低くなっていますね。

3つ目は家庭の崩壊ですね。
結婚せずに、いろんな人と付き合うからでしょう。
結婚前に付き合った人数が多いほど離婚率も高いし、子宮頸がんになる確率も上がります。

産婦人科医から見ると、現世は地獄と化して行くかのようです。
モラルをまだ持たれている方は、幸せな結婚を目指してください。
世の中のリベラルな報道に騙されないようにね。
最近のメディアは宗教を否定しますが、宗教心の有る人こそ、そして自分の性を大切にする人こそ、この世でも、後世でも幸せになれるのですよ。








このままでは3人に2人は帝王切開です

2023-05-12 15:11:29 | 産科
〜連休中のある日の夕食〜
●ハンバーグ、大根ステーキのせて、デミソース
●勘八のカルパッチョサラダ
●紫キャベツのポタージュスープ
●インカのバジル和え
●バスクチーズケーキとハーブティー
インカとは断面が紫色のポテトで、最近ではスーパーでも見かけますよ。
クリニックでおいしそうな食事を出すと、お客さん狙いだと羨まれます。
ですがお客さんをもてなすのは当然のことでしょう。

ところで昨年は、タマル産では帝王切開がたったの1件しか無かったのは、何度も報告していますね。
今年は4ヶ月が過ぎ、たくさんの赤ちゃんが産まれましたが、まだ帝王切開は有りません。
ですが希望で他院に紹介した方の返事を見ると、よく帝王切開で産まれているのですよね。

そこでWHOの報告を見てみましょうか。
最近はビルゲイツが牛耳るWHOの評判も地に堕ちていますが仕方ありません。

私が開業する少し前の世界では、全世界の帝王切開は1990年に7%だったのです。
ところが1990年から2018年まで、154カ国の出産に関する資料を分析した結果、
現在21%を占める帝王切開が次第に増え、2030年に29%に増加するだろう、
との予測がされています。

帝王切開率は国によって大きなばらつきが有ります。
医療施設が不足しているアフリカ南部では、5%に過ぎないのに、
南米や中米では経膣分娩を避ける傾向が有って、帝王切開が43%です。
現在の韓国も42%です。

もう一度WHOの予測を示すと、2030年には29%ですが、
その内訳は東アジアが63%、南米や中米で54%、南欧で47%とされていますよ。
日本では比較的経膣分娩が希望されきましたが、
最近では医療スタッフに安全だからと騙されて、帝王切開を選択される方が増えていますからね。
お隣の丹波市に有る県立病院も、(こんなに帝王切開が増えているのに)安全ですよ、と宣伝していますよ。

WHOの結論です。
帝王切開の濫用が母子の健康を脅かす可能性が有り、こうした増加傾向に懸念を示しています。
「母親が帝王切開の長所と短所を十分に熟知した上で、手術を決定できるようにすべきだ」とされましたよ。
帝王切開は出血、感染、将来の妊娠時の合併症などを引き起こす可能性が有り、
出産に長い時間がかかる場合や、赤ちゃんが正常でない位置にいる場合など、例外的な場合にのみ推奨されました。

ところでタマル産ではこのゴールデンウィークは、お産ラッシュでしたからね。
ある初産婦さんは逆子(さかご)だったので、他院でなら帝王切開だったでしょうけれど、
外回転術で頭位に戻してあげましたから、これから自然分娩にチャレンジされますよ。
もっとも逆子が治らなくても、タマル産での経膣分娩を希望されていましたよ。
他院でならその選択もできなかったでしょうけれどね。