丹波市氷上町の惺弥(せいや)くん、10月7日生まれ。
「周りのことを気遣える、広い心を持つ子に育ってください。
初めてのウォーターベッドでの出産、痛かったけれど楽に産めました。」
赤ちゃんも、お母さんも、上の子たちも、1ヶ月もせずにみんな風邪をひいたのですね。
もう11月も終わりですから、タマル産での妊婦さん用のインフルエンザワクチンも
まもなく終了します。まだの方はお急ぎください。あと4人分しか有りません。
非妊婦さん用のインフルエンザの予防接種は、一般内科でまだしばらく受けられるでしょうから、
機会をなくされた妊婦の方は、内科の先生と相談してください。
インフルエンザでなくても、急に寒くなると、皆さんよく風邪をひかれます。
政府としてはカゼ薬やビタミン剤は保険からはずしたいようで、
積極的に薬局やコンビニに誘導していますね。
それでも妊娠中は産婦人科で風邪薬を貰いたいという方も居られます。
普通の風邪に対しては、産婦人科では主に漢方薬を処方します。
風邪の初期と中期に飲むように。
あるいは長引く後期症状に対して、3つの段階で処方することが多いです。
風邪の初期症状に私が処方するのは葛根湯(かっこんとう)一点張りなのですが、
体力の無い女性には少し動悸がして、キツイかもしれません。
そんな女性には、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などもいいでしょう。
この初期に飲む薬は常備しておいた方がいいでしょうね。
夜中では診療所も開いていませんからね。
薬局でなら遅くても買えるかもしれませんが。
今年の風邪は、のどと鼻水の症状を訴えられる方が多いですね。
初期の症状も峠を越して中期の症状としては、鼻汁なのです。
ドロッとしたものでなく、サラッとした鼻汁なら、
分泌を抑制する小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などがいいでしょう。
中期の症状はいろいろですから、多少バリエーションが有りますけれど。
後期症状でいつまでもしんどい場合など、体力回復の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や、
カラ咳が続く場合の、麦門冬湯(ばくもんどうとう)などを常時置いています。
これなら妊婦さんでも問題なく内服できますね。
インフルエンザの場合は少し違いますよ。
日本産婦人科学会が、抗インフルエンザ薬をすすめているので、
これを処方してもらいたい場合は内科に行ってください。
本当はインフルエンザでさえ、漢方薬の方が同等か、よく効くとも言われているのに残念です。
最近は何でもガイドラインに書かれていないことは、お勧めしにくいのです。
ですが、家族になら漢方薬を処方しますよ。
インフルエンザの場合は高熱が出るので、
熱を下げる石膏(せっこう)の成分が入っているものがいいです。
普通の風邪の場合はむしろ身体に籠った熱を発散させるようにするところが違います。
高校生の娘は、私が処方する漢方薬がお気に入りで、
いつも1日で治ると友達に言うのだけれど、
学校の友達は漢方薬をバカにするそうです。
どうも小さいときから、みんな薬漬けにされているようですね。
私も不規則な生活でよく風邪をひくのですが、
1日で治す術をいくつか知っていますからね。
まあ、妊婦さん用ではないので、それはまた次回に。