丹波市春日町の彩花(あやか)ちゃん、5月28日生まれ。
「たくさんの笑顔に囲まれた人生を送ってください。
3人目ということもあり、リラックスして産めました。
どの方も丁寧にアドバイスしてくださり、はげみになりました。」
次は上の子たちと一緒に産みたいそうです。願いが叶いますように。
もうすぐ七夕ですからね。願い事は大切です。
今日は月末の火曜日なので、お産の話をいたしましょう。
それも陣痛促進剤、あるいは陣痛誘発剤と言われる薬についてです。
陣痛の無い妊婦さんに投与すると誘発剤、
陣痛は来たものの強くならなくて長引いた時に使用すると促進剤、と呼び名が変わります。
医療者側からすると、陣痛促進剤による被害を考える会、というのが有るので、
とても使いにくい薬です。
そんな本音は誰も言わないでしょうが、実際そうなのです。
けれども、この薬が有るからこそ、正常に生まれない赤ちゃんでも、
たくさんのお母さんが帝王切開にならずに、産むことができてきたのです。
どんな時に使用するかと言えば、
前期破水の時に使うことが多いのです。
破水すると24時間以内に産むことが要求されます。
24時間を過ぎて、赤ちゃんが感染症などになると、法廷で罪を問われますから。
諸外国では24時間経てば帝王切開と決まっています。
日本では48時間くらいまでなら今のところは許されているように思います。
その他に使用する場面と言えば、
へその緒が首に絡んでいる時です。
へその緒が絡んでいると、引っ張れて、回り具合もおかしくなりますし、
へその緒が圧迫されて低酸素状態になるので、陣痛が遠のくことが多いのです。
そんな時は、陣痛促進剤を使用すると、なんとか生まれるのです。
さかごの時も破水してしまう前に、子宮に入れる風船と一緒に使用し、
陣痛を誘発する方が安全に生まれます。
子宮の出口が開く前に破水してしまうと、
へその緒が脱出したりして、危険になるからです。
他には妊娠高血圧症候群などの病気で、早めに産まないといけない時にも、
陣痛誘発剤として使用します。
ただし血圧が上がりやすいので、ひどい場合は初めから帝王切開です。
促進剤を使用すると、たいていはうまく生まれてくれるのですが、
それでも生まれない時は、緊急で帝王切開になるのです。
近頃は、せっかく産ませてあげようとして陣痛促進剤を使用しても、
薬を使用してもうまく生まれなかったり、
もともと生まれにくいから使用するので、吸引分娩になることも多く、
そんな時は、早くに帝王切開しておいて欲しかったという妊婦さんが増えてきました。
医療者側も、無理をして文句を言われるより帝王切開しておいた方が、
文句も言われず、ましてや裁判沙汰になるようなことはないので、
気が楽なのでしょう。
こうして陣痛促進剤より、帝王切開の方が好まれてきているのが現状です。
ここでタマル産の方針を説明しておけば、
みなさんの期待とは逆に、無理をしてでも帝王切開をせずに、
無事に産ませてあげる方を好みます。
ネットでは、タマル産は切らないようだ、などと揶揄する意見も有るようですが。
次に使用方法を見てみましょう。
陣痛誘発剤には主に3種類有って、
飲み薬のPGEという薬は、初めに使う薬です。
というのは、PGEには子宮の出口を柔らかくさせる働きが有るからです。
出口がまだ硬いうちに使用すると、上から押されるは、下は出られないわで、
挟み撃ちになるからです。
次に使うのがPGFという、点滴で使う薬です。
この薬は、輸液ポンプで量を調節しながら時間ごとに上げていくので、
みなさんが思われるより、かなり安全に使用できます。
しっかりした陣痛が、徐々に来ます。
3つ目の薬はオキシトシンという点滴剤で、
陣痛の最後の方に使う薬です。
陣痛と陣痛の間を縮めるように、回数が多く張るようになるからです。
問題は、これらの薬は使用方法に従って、輸液ポンプを使いながら、
分娩監視装置を連続的に付けつつ行う、ということになっているのですが、
4割以上の施設でこれを守っていなかったという、日本医療機能評価機構の調査結果でした。
もちろんタマル産では、これらを遵守して使用していますから、ご安心を。
使用方法を守らない施設が有るがために、
先の被害を考える会などに、医療全体が悪者だと言われてしまうので、
医療者側にも大きな反省点は有りますね。
ただし原則として、医療者側は人に良かれと思ってしている医療で、
結果が願い事と違った、という理由だけで罰せられるのでは、
逃げ出したくもなるでしょうね。
ご意見は有りますか?
「たくさんの笑顔に囲まれた人生を送ってください。
3人目ということもあり、リラックスして産めました。
どの方も丁寧にアドバイスしてくださり、はげみになりました。」
次は上の子たちと一緒に産みたいそうです。願いが叶いますように。
もうすぐ七夕ですからね。願い事は大切です。
今日は月末の火曜日なので、お産の話をいたしましょう。
それも陣痛促進剤、あるいは陣痛誘発剤と言われる薬についてです。
陣痛の無い妊婦さんに投与すると誘発剤、
陣痛は来たものの強くならなくて長引いた時に使用すると促進剤、と呼び名が変わります。
医療者側からすると、陣痛促進剤による被害を考える会、というのが有るので、
とても使いにくい薬です。
そんな本音は誰も言わないでしょうが、実際そうなのです。
けれども、この薬が有るからこそ、正常に生まれない赤ちゃんでも、
たくさんのお母さんが帝王切開にならずに、産むことができてきたのです。
どんな時に使用するかと言えば、
前期破水の時に使うことが多いのです。
破水すると24時間以内に産むことが要求されます。
24時間を過ぎて、赤ちゃんが感染症などになると、法廷で罪を問われますから。
諸外国では24時間経てば帝王切開と決まっています。
日本では48時間くらいまでなら今のところは許されているように思います。
その他に使用する場面と言えば、
へその緒が首に絡んでいる時です。
へその緒が絡んでいると、引っ張れて、回り具合もおかしくなりますし、
へその緒が圧迫されて低酸素状態になるので、陣痛が遠のくことが多いのです。
そんな時は、陣痛促進剤を使用すると、なんとか生まれるのです。
さかごの時も破水してしまう前に、子宮に入れる風船と一緒に使用し、
陣痛を誘発する方が安全に生まれます。
子宮の出口が開く前に破水してしまうと、
へその緒が脱出したりして、危険になるからです。
他には妊娠高血圧症候群などの病気で、早めに産まないといけない時にも、
陣痛誘発剤として使用します。
ただし血圧が上がりやすいので、ひどい場合は初めから帝王切開です。
促進剤を使用すると、たいていはうまく生まれてくれるのですが、
それでも生まれない時は、緊急で帝王切開になるのです。
近頃は、せっかく産ませてあげようとして陣痛促進剤を使用しても、
薬を使用してもうまく生まれなかったり、
もともと生まれにくいから使用するので、吸引分娩になることも多く、
そんな時は、早くに帝王切開しておいて欲しかったという妊婦さんが増えてきました。
医療者側も、無理をして文句を言われるより帝王切開しておいた方が、
文句も言われず、ましてや裁判沙汰になるようなことはないので、
気が楽なのでしょう。
こうして陣痛促進剤より、帝王切開の方が好まれてきているのが現状です。
ここでタマル産の方針を説明しておけば、
みなさんの期待とは逆に、無理をしてでも帝王切開をせずに、
無事に産ませてあげる方を好みます。
ネットでは、タマル産は切らないようだ、などと揶揄する意見も有るようですが。
次に使用方法を見てみましょう。
陣痛誘発剤には主に3種類有って、
飲み薬のPGEという薬は、初めに使う薬です。
というのは、PGEには子宮の出口を柔らかくさせる働きが有るからです。
出口がまだ硬いうちに使用すると、上から押されるは、下は出られないわで、
挟み撃ちになるからです。
次に使うのがPGFという、点滴で使う薬です。
この薬は、輸液ポンプで量を調節しながら時間ごとに上げていくので、
みなさんが思われるより、かなり安全に使用できます。
しっかりした陣痛が、徐々に来ます。
3つ目の薬はオキシトシンという点滴剤で、
陣痛の最後の方に使う薬です。
陣痛と陣痛の間を縮めるように、回数が多く張るようになるからです。
問題は、これらの薬は使用方法に従って、輸液ポンプを使いながら、
分娩監視装置を連続的に付けつつ行う、ということになっているのですが、
4割以上の施設でこれを守っていなかったという、日本医療機能評価機構の調査結果でした。
もちろんタマル産では、これらを遵守して使用していますから、ご安心を。
使用方法を守らない施設が有るがために、
先の被害を考える会などに、医療全体が悪者だと言われてしまうので、
医療者側にも大きな反省点は有りますね。
ただし原則として、医療者側は人に良かれと思ってしている医療で、
結果が願い事と違った、という理由だけで罰せられるのでは、
逃げ出したくもなるでしょうね。
ご意見は有りますか?