そのハイドロキノン何％？

美容皮膚科を始めるために、けっこう本屋さんでは女性用の雑誌を見ます。
ちょっとは恥ずかしいのですよ。
もともと産婦人科医ですから、子育てのコーナーや不妊のコーナーの雑誌は見ていましたが、最近では美容に関する雑誌が増えましたね。
それだけ皆さん、関心が有るということなのでしょう。

美容皮膚科を始めたと言うと、たいていの方は、このシミが取れますか？
と言われます。
その次に興味があるのは、それって高いのでしょう？という疑問でしょうか。

今、手元に今月号の日経ヘルスがあるのですが、
「スキンケアでシミを消す！」というコーナーを開いています。
ハイドロキノンの特集によりますと、市販の美容コスメにはこんなのがあります。
オバジHQのブライトニングナイトセラムが10gで9,450円、
アンプルールのラグジュアリーホワイトコンセントレートが11gで10,500円だそうです。
ちなみにタマル産で処方しているハイドロキノンは10gで4,200円ですから、
値段だけでも安いですね。

ですがドクターズコスメと市販コスメでは、そのハイドロキノンの濃度も異なります。
一般的にシミに最も効果があるハイドロキノンの濃度は４％と言われます。
５％以上だと濃すぎて、紫外線で変成してシミ抜きがまだらになります。
だからアメリカでは２％以上の濃度は医師の処方箋が要ります。
個人で勝手に使用するべきではないということですね。
逆に化粧品に含まれているような低濃度では、あまり効果がないとも言えます。
もちろん、タマル産で処方しているのは４％のハイドロキノンなんです。

ハイドロキノンはできてしまったシミにも効果があるのですが、
皮膚が白くなるということは、メラニン色素が減るということですから、
肌に直接、紫外線の影響が出るともいえます。
だから必ず、UVカットと一緒に使ってくださいね。

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今も赤ちゃんが生まれていて、中断してしまいました。

今日の写真は先日、外来に来てくれていた女の子です。
これからお姉ちゃんになるんですよ。