今日もですね、つい先ほど赤ちゃんが生まれました。
けっこうたいへんだったのですよ。
こう言っては何ですが、他院では帝王切開になっていたことでしょう。
少なくとも、私の前の勤務先ではそうなるところでしたね。
写真は、今年生まれた赤ちゃんとお父さんです。
なるべくお父さんの顔は斜めから撮っているので分かりにくいでしょ?
職場に行ったら恥ずかしいでしょうから、遠慮して撮っているからです。
さて、今日は遅くなりましたが、月食の方に興味が行っていますか?
タマル産では、妊娠高血圧症候群の治療を復習しておきましょう。
最近の妊婦健診で、何人か居られるからです。
妊娠中に血圧が上がると、お母さんにとっては「しかん発作」という痙攣を起こすことが有ります。
産んで数日してから起こることも有るので、気を抜けませんね。
場合によっては脳出血する場合も有ります。
もちろんそんな場合は、若くても生命に関わりますから、血圧を上げすぎてはいけません。
あとは肺水腫と言って、肺に水が溜まったり、
ヘルプ症候群と言って、急激に肝臓や腎臓などが障害されたり。
胎児にとっては、胎盤の働きが悪いのが原因ですから、胎児の発育が遅れてきます。
最悪、子宮の中で亡くなってしまうことが有ります。
常位胎盤早期剥離になって、血流が途絶するからです。
それで、先日のブログで、一般的な高血圧の定義が変わり、治療のことを書いたのです。
それで妊娠中に使える薬は、カルシウム拮抗剤という降圧剤くらいだと。
ニカルジピン(ペルジピン)という名前で、欧米では一般的なのですが、ただし妊娠初期に飲んでいると、
奇形率が5%ほど上昇します。気にするお母さんも居られるかもしれませんね。
しかも、薬の説明書には、妊婦さんは飲んではいけない、と書いてあるのですよ。
日本ではむしろ、ヒドララジンという薬が使われます。
商品名で言うと、アプレゾリンという名前です。
飲み薬や点滴や注射で使えるので、調節しやすいのです。
タマル産では、この2系統の薬は常に置いています。
アプレゾリンはただし、脳出血が有れば使わずにカルシウム拮抗薬の方を使う、
という注意だけ覚えておかなくては。難しいですね。
あと、ジアゼパム(ホリゾン)という、しかん発作の予防兼治療薬とかも必要です。
血圧の上が160以上か、下が110以上が重症です。
お産の前には、上を140程度、下を90程度まで下げないといけません。
あまり下げすぎると、胎児への血流が悪くなるので、注意します。
でもね、一番の治療は、早く産んでしまうことです。
緊急の場合はもちろん帝王切開です。
本当を言うと、一般的な脊髄麻酔より、無痛分娩に使う硬膜外麻酔の方が、血圧が変動しないので良いのですが。
余裕が有れば、陣痛誘発剤を使用して、早めに産むのですよ。
と、元気そうな妊婦さんにお話しても、なかなか理解してもらえないのですよ。
心配するのはこちらばかりで、入院したくない、とダダをこねるお母さんも居られるのですからね。
さあ、そろそろ空を見上げてみましょうか。
けっこうたいへんだったのですよ。
こう言っては何ですが、他院では帝王切開になっていたことでしょう。
少なくとも、私の前の勤務先ではそうなるところでしたね。
写真は、今年生まれた赤ちゃんとお父さんです。
なるべくお父さんの顔は斜めから撮っているので分かりにくいでしょ?
職場に行ったら恥ずかしいでしょうから、遠慮して撮っているからです。
さて、今日は遅くなりましたが、月食の方に興味が行っていますか?
タマル産では、妊娠高血圧症候群の治療を復習しておきましょう。
最近の妊婦健診で、何人か居られるからです。
妊娠中に血圧が上がると、お母さんにとっては「しかん発作」という痙攣を起こすことが有ります。
産んで数日してから起こることも有るので、気を抜けませんね。
場合によっては脳出血する場合も有ります。
もちろんそんな場合は、若くても生命に関わりますから、血圧を上げすぎてはいけません。
あとは肺水腫と言って、肺に水が溜まったり、
ヘルプ症候群と言って、急激に肝臓や腎臓などが障害されたり。
胎児にとっては、胎盤の働きが悪いのが原因ですから、胎児の発育が遅れてきます。
最悪、子宮の中で亡くなってしまうことが有ります。
常位胎盤早期剥離になって、血流が途絶するからです。
それで、先日のブログで、一般的な高血圧の定義が変わり、治療のことを書いたのです。
それで妊娠中に使える薬は、カルシウム拮抗剤という降圧剤くらいだと。
ニカルジピン(ペルジピン)という名前で、欧米では一般的なのですが、ただし妊娠初期に飲んでいると、
奇形率が5%ほど上昇します。気にするお母さんも居られるかもしれませんね。
しかも、薬の説明書には、妊婦さんは飲んではいけない、と書いてあるのですよ。
日本ではむしろ、ヒドララジンという薬が使われます。
商品名で言うと、アプレゾリンという名前です。
飲み薬や点滴や注射で使えるので、調節しやすいのです。
タマル産では、この2系統の薬は常に置いています。
アプレゾリンはただし、脳出血が有れば使わずにカルシウム拮抗薬の方を使う、
という注意だけ覚えておかなくては。難しいですね。
あと、ジアゼパム(ホリゾン)という、しかん発作の予防兼治療薬とかも必要です。
血圧の上が160以上か、下が110以上が重症です。
お産の前には、上を140程度、下を90程度まで下げないといけません。
あまり下げすぎると、胎児への血流が悪くなるので、注意します。
でもね、一番の治療は、早く産んでしまうことです。
緊急の場合はもちろん帝王切開です。
本当を言うと、一般的な脊髄麻酔より、無痛分娩に使う硬膜外麻酔の方が、血圧が変動しないので良いのですが。
余裕が有れば、陣痛誘発剤を使用して、早めに産むのですよ。
と、元気そうな妊婦さんにお話しても、なかなか理解してもらえないのですよ。
心配するのはこちらばかりで、入院したくない、とダダをこねるお母さんも居られるのですからね。
さあ、そろそろ空を見上げてみましょうか。