今週からタマル産の外来に、クリスマスツリーを飾りましたよ。
少しでもみなさんの心が暖かくなれば良いですね。
クリスマスの本来の意味までは忘れてしまったかもしれなくても。
さて、今週は4人の初産婦さんが赤ちゃんを産まれました。
そのうち3人は、他院でなら間違いなく帝王切開でしたよ。
1人は36週まで、さかごでした。
最近はこの時点で帝王切開を希望する女性が増えていましたが、
このお母さんはタマル産で外回転術を受け、それで無理ならさかごのまま産むと決められていたのです。
ですが結局36週になって、さかごから頭位になったのです。
遅くに回ったものですから、出口が硬くてお産に3日もかかりました。
あるいは予定日を2週間ほど超えて陣痛誘発をした初産婦さんも2日がかりでした。
この方も予定日超過なのに、いつまでも赤ちゃんがプカプカ浮かんでいたのですから。
他院でなら陣痛が始まる前に帝王切開で、おそらく陣痛は経験できていなかったことでしょう。
もう1人のお母さんは、胎児の首に臍の緒が強く巻いていて、大病院なら緊急帝王切開になっていたでしょうね。
タマル産では熟練の技によって、ちゃんと生まれましたよ。
クリニックだからリスクが少ないお産ばかり扱っているのだろうと思われがちです。
私は以前、兵庫県立病院で医長をしていた時に、過去10年分の医師の成績を調べてみたのですよ。
すると私だけが帝王切開率は10%ほどで、もう1人の女医先生が20%代、他の10人ほどの先生は30%代、
そして部長だけが40%代だったのです。
リスクの高いお産を扱っていても、帝王切開率は下げられるということですね。
それで今では、わずか2%ほどと、世界でもっとも低い帝王切開率になっているというわけです。
これだけ宣伝しても、若いカップルは最近は大病院志向が強くなっています。
私はもったいないな、といつも思ってしまうのです。
私が大病院を辞めて開業したのは、帝王切開ばかりで産ませてしまう逃げの考えに反発してのことなのですから。
赤ちゃんを産むのって、そんなにリスキーなことなのでしょうか?
先日、タマル産の職員の親戚の経産婦さんがタマル産で健診してカナダで産まれたのですが、
産んだその日に退院だったそうですよ。
産む時はドクターは立ち会いません。非常時には駆けつけるようですが。
いわゆる院内助産ですね。
ですが助産師さんのレベルを上げないと、日本ではなかなか外国の真似をするのは難しいでしょうね。
先ほどの夜診でも、若いカップルが、妊娠と分かるとすぐに病院を紹介してくれと言われるのです。
こんなに近くに良心的な施設が有るというのに。
いやはや可哀想に、というのが本音ですよ。
明るい話題も提供しておきましょう。
タマル産の数件隣に青山産業さんという企業が有って、
そこから頼まれて赤ちゃんの足のサイズを測ってあげたのです。
それで完成したのが、この赤ちゃん用の足袋なのですって。
これなら脱げたりせずに、お宮参りにちょうど良さそうですね。
私は大学時代に山登りをやっていたので、夏は足袋にワラジで川を登っていたのを思い出しましたよ。
少しでもみなさんの心が暖かくなれば良いですね。
クリスマスの本来の意味までは忘れてしまったかもしれなくても。
さて、今週は4人の初産婦さんが赤ちゃんを産まれました。
そのうち3人は、他院でなら間違いなく帝王切開でしたよ。
1人は36週まで、さかごでした。
最近はこの時点で帝王切開を希望する女性が増えていましたが、
このお母さんはタマル産で外回転術を受け、それで無理ならさかごのまま産むと決められていたのです。
ですが結局36週になって、さかごから頭位になったのです。
遅くに回ったものですから、出口が硬くてお産に3日もかかりました。
あるいは予定日を2週間ほど超えて陣痛誘発をした初産婦さんも2日がかりでした。
この方も予定日超過なのに、いつまでも赤ちゃんがプカプカ浮かんでいたのですから。
他院でなら陣痛が始まる前に帝王切開で、おそらく陣痛は経験できていなかったことでしょう。
もう1人のお母さんは、胎児の首に臍の緒が強く巻いていて、大病院なら緊急帝王切開になっていたでしょうね。
タマル産では熟練の技によって、ちゃんと生まれましたよ。
クリニックだからリスクが少ないお産ばかり扱っているのだろうと思われがちです。
私は以前、兵庫県立病院で医長をしていた時に、過去10年分の医師の成績を調べてみたのですよ。
すると私だけが帝王切開率は10%ほどで、もう1人の女医先生が20%代、他の10人ほどの先生は30%代、
そして部長だけが40%代だったのです。
リスクの高いお産を扱っていても、帝王切開率は下げられるということですね。
それで今では、わずか2%ほどと、世界でもっとも低い帝王切開率になっているというわけです。
これだけ宣伝しても、若いカップルは最近は大病院志向が強くなっています。
私はもったいないな、といつも思ってしまうのです。
私が大病院を辞めて開業したのは、帝王切開ばかりで産ませてしまう逃げの考えに反発してのことなのですから。
赤ちゃんを産むのって、そんなにリスキーなことなのでしょうか?
先日、タマル産の職員の親戚の経産婦さんがタマル産で健診してカナダで産まれたのですが、
産んだその日に退院だったそうですよ。
産む時はドクターは立ち会いません。非常時には駆けつけるようですが。
いわゆる院内助産ですね。
ですが助産師さんのレベルを上げないと、日本ではなかなか外国の真似をするのは難しいでしょうね。
先ほどの夜診でも、若いカップルが、妊娠と分かるとすぐに病院を紹介してくれと言われるのです。
こんなに近くに良心的な施設が有るというのに。
いやはや可哀想に、というのが本音ですよ。
明るい話題も提供しておきましょう。
タマル産の数件隣に青山産業さんという企業が有って、
そこから頼まれて赤ちゃんの足のサイズを測ってあげたのです。
それで完成したのが、この赤ちゃん用の足袋なのですって。
これなら脱げたりせずに、お宮参りにちょうど良さそうですね。
私は大学時代に山登りをやっていたので、夏は足袋にワラジで川を登っていたのを思い出しましたよ。