こわそうに見えますが、とっても優しいお父さんです。
お父さんになれて良かったですね。
私も父親になったのは26年以上前ですが、昨日のことのように思い出します。
これは産婦人科医になっての26年と完全にダブりますからね。
それもそのはず、大学を卒業してすぐに長女が生まれたのですから。
進路を決める時に、長女を妊娠したことが、産婦人科への道へと導いたのです。
子が生まれることによって、自分も親となるのです。
さて、水曜日は婦人科のお話です。
先週は避妊の話が途中で終わってしまいましたから、その続きと致しましょう。
不妊手術ができるというお話でした。
もっともお産で入院の時とか、帝王切開の時のついでの時くらいにしかされないでしょうが。
子宮の中にリングを入れるという方法も有ります。
ただし誰にでも使用できるかと言えば、そうでもありません。
赤ちゃんを産んだことのある女性が適応になります。
しかも産後は数ヶ月して、子宮の大きさがある程度落ち着いてからがいいでしょう。
産後すぐではない場合は、月経が終わった直後が入れ易いです。
その方が排卵前になりますからね。
排卵前だと子宮の出口も少し開いているので、挿入しやすいのです。
ちなみに排卵が終わって高温期に入ると、子宮の出口は閉まるのですよ。
抜くのなら、月経前の方が都合がいいです。すぐに月経が来るので、出血しても収まりますから。
リングのメリットは、一度入れたら数年は大丈夫ということでしょう。
昔のタイプはプラスチックのY字型のものでした。
これは3年毎に交換するようになっています。
きっと10年入れていても避妊という目的は達成するでしょうが、
長期に入れたままにすると、今度は抜けなくなってしまうので、
決められた年数で交換してください。
今入れるなら、金属の銅線が巻いてあるものがいいです。
水回りなんかにも、最近は銅製の殺菌作用のものが多いですからね。
イオンの働きで精子も死んでしまうのでしょうか。
銅が巻いているものは2年毎に交換することになっています。
もう1つ、避妊リングにホルモン剤が塗ってあるものが有ります。
これがびっくりするくらい値段が高いのです。
しかも太くて入れにくく、術者泣かせなのです。
これはさらに避妊の確率を高めました。
ただしそれでもリングでは、100%の避妊効果は有りません。
数%は入れたまま妊娠することが有ります。
実際、タマル産でも1人、避妊リングを入れたまま妊娠された方を知っています。
その後、いろいろと経験され、最近また計画的に妊娠されましたが。
女性がイニシアティブをとる時代ですね。
避妊リングには他にもいくつかデメリットも有ります。
挿入した後の数ヶ月間は、月経の量が多くなる傾向にあります。
もっとも数ヶ月後には、普段の量に戻ることが多いので、少し我慢が必要です。
先ほどのホルモン剤が塗ってあるリングは、逆に月経の量が少なくなります。
だから子宮筋腫のために月経の量が増えている方に治療として入れることも有ります。
ただし保険は利きません。
以前、そのことを患者さんにお話したら、自分でネットで調べて来て、
子宮内膜を焼却してくれる施設が有るとかで、ホルモン剤付きのリングではなく
焼却する、そちらの施設に紹介したことが有ります。
リングによる他のデメリットとして、まれに感染して、熱が出て、お腹も痛くなり、
やむを得ず抜かないといけないことも有ります。
もちろん費用は戻ってきません。
費用的にはピルよりもずっと安いのですが、途中で抜いたら損してしまいますね。
ですが結局、今ではピルが一般的になってきましたから、
リングよりもピルを希望される方の方が増えましたね。
こちらは100%の避妊効果が有りますからね。
どんな種類のピルが有るかは、また今度お話致しましょう。
フィスブックはこちらhttps://www.facebook.com/tamarclinic
お父さんになれて良かったですね。
私も父親になったのは26年以上前ですが、昨日のことのように思い出します。
これは産婦人科医になっての26年と完全にダブりますからね。
それもそのはず、大学を卒業してすぐに長女が生まれたのですから。
進路を決める時に、長女を妊娠したことが、産婦人科への道へと導いたのです。
子が生まれることによって、自分も親となるのです。
さて、水曜日は婦人科のお話です。
先週は避妊の話が途中で終わってしまいましたから、その続きと致しましょう。
不妊手術ができるというお話でした。
もっともお産で入院の時とか、帝王切開の時のついでの時くらいにしかされないでしょうが。
子宮の中にリングを入れるという方法も有ります。
ただし誰にでも使用できるかと言えば、そうでもありません。
赤ちゃんを産んだことのある女性が適応になります。
しかも産後は数ヶ月して、子宮の大きさがある程度落ち着いてからがいいでしょう。
産後すぐではない場合は、月経が終わった直後が入れ易いです。
その方が排卵前になりますからね。
排卵前だと子宮の出口も少し開いているので、挿入しやすいのです。
ちなみに排卵が終わって高温期に入ると、子宮の出口は閉まるのですよ。
抜くのなら、月経前の方が都合がいいです。すぐに月経が来るので、出血しても収まりますから。
リングのメリットは、一度入れたら数年は大丈夫ということでしょう。
昔のタイプはプラスチックのY字型のものでした。
これは3年毎に交換するようになっています。
きっと10年入れていても避妊という目的は達成するでしょうが、
長期に入れたままにすると、今度は抜けなくなってしまうので、
決められた年数で交換してください。
今入れるなら、金属の銅線が巻いてあるものがいいです。
水回りなんかにも、最近は銅製の殺菌作用のものが多いですからね。
イオンの働きで精子も死んでしまうのでしょうか。
銅が巻いているものは2年毎に交換することになっています。
もう1つ、避妊リングにホルモン剤が塗ってあるものが有ります。
これがびっくりするくらい値段が高いのです。
しかも太くて入れにくく、術者泣かせなのです。
これはさらに避妊の確率を高めました。
ただしそれでもリングでは、100%の避妊効果は有りません。
数%は入れたまま妊娠することが有ります。
実際、タマル産でも1人、避妊リングを入れたまま妊娠された方を知っています。
その後、いろいろと経験され、最近また計画的に妊娠されましたが。
女性がイニシアティブをとる時代ですね。
避妊リングには他にもいくつかデメリットも有ります。
挿入した後の数ヶ月間は、月経の量が多くなる傾向にあります。
もっとも数ヶ月後には、普段の量に戻ることが多いので、少し我慢が必要です。
先ほどのホルモン剤が塗ってあるリングは、逆に月経の量が少なくなります。
だから子宮筋腫のために月経の量が増えている方に治療として入れることも有ります。
ただし保険は利きません。
以前、そのことを患者さんにお話したら、自分でネットで調べて来て、
子宮内膜を焼却してくれる施設が有るとかで、ホルモン剤付きのリングではなく
焼却する、そちらの施設に紹介したことが有ります。
リングによる他のデメリットとして、まれに感染して、熱が出て、お腹も痛くなり、
やむを得ず抜かないといけないことも有ります。
もちろん費用は戻ってきません。
費用的にはピルよりもずっと安いのですが、途中で抜いたら損してしまいますね。
ですが結局、今ではピルが一般的になってきましたから、
リングよりもピルを希望される方の方が増えましたね。
こちらは100%の避妊効果が有りますからね。
どんな種類のピルが有るかは、また今度お話致しましょう。
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