写真は、丹波篠山市今田町の奨生(しょうき)くん、6月19日生まれ。
「誰にでも優しく、褒めてあげられるような人になってください。
お産は、死ぬかと思うぐらいしんどかった。
気になることも相談しやすく、みなさん親切でした。」
あっという間に3人、タマル産で産まれましたよ。
死ぬかと思うだなんて、それはオーバーですね。
今回も安産されたではないですか。
ところで今、全国的に流行しているのは、
先日からお話している手足口病とヘルパンギーナ、それに伝染性紅斑の3つです。
うちの1歳の孫は大阪に居るのですが、手足口病にかかって高熱を出したそうです。
今は治ったようですけれど。
前回は妊娠中のサイトメガロウィルスのお話をしましたが、
今回は妊娠中の伝染性紅斑のお話をしましょう。
いわゆる「りんご病」という、ほっぺたがりんごのほっぺになる、かわいらしい病気ですよ。
ですが妊娠中にかかると、笑ってはいられませんからね。
原因はパルボウィルスB19というウィルスです。
妊婦さんがかかれば、流産したり、胎児貧血から胎児水腫になることも有るのですよ。
こどもの頃にかかって免疫が有るお母さんは、20〜50%くらいです。
だから半分以上のお母さんは免疫が無くて、妊娠中にかかってもおかしくないのです。
水疱瘡でも風疹でも再感染はあまり問題になりません。
前回お話したサイトメガロウィルスだけは、再感染でも問題が有るのでしたね。
このパルボウィルスも妊娠中の初感染が問題になります。
初感染したお母さんのうち、20%が胎児にうつります。
うつった胎児のさらに20%が胎児貧血や胎児水腫という病気になるのです。
初感染のお母さんの4%だけに、赤ちゃんに症状が出るという計算です。
むしろ少ないと考えられますか。
それでもその4%に入らないかと心配になるでしょう?
妊娠20週より前がとくに流産しやすくて、
妊娠28週以前の胎児に症状が出やすいのです。
妊娠後期での感染はあまり問題にならないということですね。
もし上の子がりんご病をもらってきた場合で、
お母さんが感染した覚えがなければ、血液検査をします。
普通の抗体検査では初感染かどうか分からないので、IgM抗体というのを測ります。
感染初期にだけ上昇する抗体です。
IgG抗体というのも有って、こちらだけ陽性なら、過去にかかっているという証明になりますよ。
万一IgMだけ陽性なら、大きな病院で詳しく経過を診てもらった方が良いでしょう。
何を診てもらうかと言えば、超音波検査を頻繁にして、
胎児水腫にならないかです。
ただし感染して12週を超えて何もなければ、心配度は下がるのです。
胎児水腫になった場合は、お腹の中で胎児に輸血したり、
あるいは産んでもらったりするのですよ。
それはそれでリスクが有りますね。
ということで、りんご病には注意が必要なのです。
ただしその確率はわずかだということもお忘れなく。
「誰にでも優しく、褒めてあげられるような人になってください。
お産は、死ぬかと思うぐらいしんどかった。
気になることも相談しやすく、みなさん親切でした。」
あっという間に3人、タマル産で産まれましたよ。
死ぬかと思うだなんて、それはオーバーですね。
今回も安産されたではないですか。
ところで今、全国的に流行しているのは、
先日からお話している手足口病とヘルパンギーナ、それに伝染性紅斑の3つです。
うちの1歳の孫は大阪に居るのですが、手足口病にかかって高熱を出したそうです。
今は治ったようですけれど。
前回は妊娠中のサイトメガロウィルスのお話をしましたが、
今回は妊娠中の伝染性紅斑のお話をしましょう。
いわゆる「りんご病」という、ほっぺたがりんごのほっぺになる、かわいらしい病気ですよ。
ですが妊娠中にかかると、笑ってはいられませんからね。
原因はパルボウィルスB19というウィルスです。
妊婦さんがかかれば、流産したり、胎児貧血から胎児水腫になることも有るのですよ。
こどもの頃にかかって免疫が有るお母さんは、20〜50%くらいです。
だから半分以上のお母さんは免疫が無くて、妊娠中にかかってもおかしくないのです。
水疱瘡でも風疹でも再感染はあまり問題になりません。
前回お話したサイトメガロウィルスだけは、再感染でも問題が有るのでしたね。
このパルボウィルスも妊娠中の初感染が問題になります。
初感染したお母さんのうち、20%が胎児にうつります。
うつった胎児のさらに20%が胎児貧血や胎児水腫という病気になるのです。
初感染のお母さんの4%だけに、赤ちゃんに症状が出るという計算です。
むしろ少ないと考えられますか。
それでもその4%に入らないかと心配になるでしょう?
妊娠20週より前がとくに流産しやすくて、
妊娠28週以前の胎児に症状が出やすいのです。
妊娠後期での感染はあまり問題にならないということですね。
もし上の子がりんご病をもらってきた場合で、
お母さんが感染した覚えがなければ、血液検査をします。
普通の抗体検査では初感染かどうか分からないので、IgM抗体というのを測ります。
感染初期にだけ上昇する抗体です。
IgG抗体というのも有って、こちらだけ陽性なら、過去にかかっているという証明になりますよ。
万一IgMだけ陽性なら、大きな病院で詳しく経過を診てもらった方が良いでしょう。
何を診てもらうかと言えば、超音波検査を頻繁にして、
胎児水腫にならないかです。
ただし感染して12週を超えて何もなければ、心配度は下がるのです。
胎児水腫になった場合は、お腹の中で胎児に輸血したり、
あるいは産んでもらったりするのですよ。
それはそれでリスクが有りますね。
ということで、りんご病には注意が必要なのです。
ただしその確率はわずかだということもお忘れなく。