たかお治久の活動報告

高砂市議会議員/たかお治久の活動報告

景観と防草シート

2016-03-12 06:01:42 | 高砂の風景

 3月11日(金)、昨日は5年前に1万5894人の方がなくなられた東日本大震災の発生した日です。また未だ行方不明の方が多数おられます。お亡くなりになられた方々にはご冥福をお祈りいたします。

 さて、昨日は私の議員生活6年で最も遅くまで本会議を行った日となりました。午前10時から始まった本会議が終了したのは20時半。さすがにこれだけの時間ずーっと座っているのは本当に疲れます。(勿論時々発言に立ちます)

 昨日私が本会議で問うたのは、新図書館エリアの景観でした。下の写真(現像した写真を撮影したもの)をご覧ください。

 これは新図書館横にわざわざ出来たバス停の前のゾーンです。茶色になっているのは防草シートというものらしいのですが、これが新図書館と横にある多目的広場のエリア内にあります。

 私は景観といったことへの造詣は深くありませんが、一市民としてせっかく出来た新たな空間、しかも図書館と言う文化的施設と公園的ゾーンの中にこういった”空間演出”があっていいのだろうかと怒りを込めて思います。心の底から残念です。

 昨日は、事前にこのことを通告で伝え、高砂市が計画する「市内緑化への考え方」と重ねて必ず聞くことを伝えていました。事前確認では、「これは教育部の所管する図書館エリアではなく、道路を所管するまちづくり部の所管で、まちづくり部としては除草の手間等を考慮して」と。

 そしてその答弁は(言葉は違っているかもしれませんがニュアンスは次の通りでした)「確かにベストの状態ではありませんが、もしこのエリアに防草シートを敷いていなければ結構な草が生えるので、除草が大変で、そのコスト等を勘案し、このようにした」とのこと。

 私が言いたいのは、勿論市内のあちらこちらで除草のことが問題になり、その作業に大変な状況があることは考えられるし、いい加減なことがされているとは思いません。むしろ感謝したいと思っています。私は何処のゾーンでも防草シートが駄目と言っているのではなく、(勿論直ぐにでも剥がした上で、芝生を敷く等の対策をとって欲しいですが)このようなメイン中のメインの空間で緑(自然)を排除し、自分達の仕事のし易さに重点を置き過ぎた仕事への姿勢に間違いがあるということなのです。本気で是正を求めたいといまだに思っています。

一週間が終わりました。ほっとします。しかし議会はまだ本会議での特別会計、企業会計の質疑を残しており、1.5日~2日間の遅れを生じています。真剣な議論の結果ですので仕方がないのですが、休憩中等には冗談で「誰の質問が一番長い?」「あんたや」「いやあの人や」と会話が飛んでいます。確かに「長ーーーい!」と思う質問もあります。

週末2日間はゆっくりしたいと思います。では良い週末を!

 

 


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それぞれの一般質問

2016-03-10 22:13:52 | 一般質問

 3月10日(木)、朝10時~高砂市議会では一般質問が行われました。

 これまで数年間殆ど(受付順で行う)一般質問で一番手として指定席を獲得していた迫川高行氏(公明党)が今回は市長選挙に立候補を表明している10期目の生嶋洋一議員に頼まれて一番手の席を譲る形で一番手として一般質問に立たれました。(私等会派代表質問で立った議員は基本的に一般質問はしませんのが、今回の一般質問に立ったのは9名でした)

 下記に生嶋議員の一般質問概要を記載させて頂きます。

生嶋洋一議員:①登市長が一期目に立候補する時から賛同し手伝ってきたが最近は詰めの話が来なくなった。②明姫幹線南地区再開発「やる気があればできるはず」スピード感をもってやらないと駄目。③曽根塩田跡地周辺道路整備未解決。④曽根天満宮敷地の旧教育センター跡地とその前の道路(マイロード計画)どうするのか。⑤広域ごみ処理施設建設にあたり他市町から来るゴミ収集車を中間処理する等し減らすことは使命⑥大塩曽根線に代表されるあらゆる箇所の道路整備が未解決のまま。どうするのか。⑥ため池への課題どうするか。 等々本当にスピード感をもって解決しないといけない課題が解決されていないと感じている。政治家はマニフェストが命、出来ることをやいたい。一般質問で、私は初めてでしたが、行政当局の答弁のない40分間の思いを語る場になりました。

それから後は、迫川高行議員(公明党)、島津明香議員(明風会)、井奥雅樹議員(無所属)、石徹議員(明風会)、川端宏明議員(新政会)、坂辺勝彦議員(日本共産党)、鈴木利信議員(未来ネット)、北野誠一郎議員(未来ネット)となりました。以下メモを写真で掲載させて頂きます。(拡大しないと読めませんがご容赦ください)

それぞれの議員が自分の思いを執行権をもつ行政当局に問うのが一般質問です。様々な視点からの質問に「なるほどその通り」と思う事が多々あります。現場を担う当局の人々には現場の事情があると思いますが、でもやっぱり諦めることなく訴えていくことの大切さを感じた本日の一般質問の時間になりました。

 明日はあれから5年の東日本大震発生の日、今(10日午後10時半)もテレビではNHKスペシャルで「風の電話」というタイトルで身内を失った人たちの心に焦点をあてた番組が放映されています。自分たちが生かされているこの命と時間を大切に真剣にいきたいですね。

 

 


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誇りある街に向かって、一丸となって

2016-03-09 22:36:04 | 決意

 3月9日(水)雨。朝は直接議会へ出向き、9時半~【議会運営委員会】。ここでは追加議案として互助会裁判に関する最高裁への「上告受理の申し立て」が出されました。

 その後は10時~本会議が開催され、上の追加議案の上告期限が3月11日となっているため、最優先で取り扱うことになり、上告費用(約135万円)の補正予算も加えて本会議質疑→総務常任委員会(私はその委員長でした)での審議を行い賛成多数で上告することになりました。

 本件議員等資料を精査している者にはその経緯が分かると思いますが、一般の方々には何のことかさっぱり分からないことだと思います。また、少し理解している人でも、最初は裁判所が「職員が税金を山分けしたのだから返しなさい」と言っていたのが、今回は裁判所が「市の請求に払う必要はない」と言っている様に解釈できそうで、いったいどうなっているのか理解に苦しまれているのではないと感じます。

 少し詳細に説明させて頂くと、「”互助会”という職員さんが構成する団体が税金を山分けした職員さんにその返金を求めることは妥当」だが、「互助会に代わって”高砂市”が請求することはおかしい」ということになり、高砂市の主張は「互助会に代わって請求することはおかしくないはず」というものです。

今後この判決がどう出るかは、数カ月後か、数年後かも定かではないのですが、「市が請求することはおかしい」との判決が出た場合は、これまで返還してくれている方々に対する対応も含め本当に泥沼になっていくことが懸念されます。

 午後からは当初の予定通りの一般会計当初予算の審議に戻り、⑦商工費、⑧土木費、⑨都市計画費の審議が行われました。

 色々なことが審議されたのですが、私が問題にしたのは、「ブライダル都市の看板架け替え予算」について、何故これ程色褪せ、見えなくなるまで放置していたのか?高砂市は「住んでいる人に誇りを持ってもらえる街」を目指しているはず。それであるならば、せめて年に1回でもいいから、自分達が市内に出している看板や地図等々の状況を確認することを仕事の仕組みの中に組み込むべきではないかということ。

 この様に仕組みを変えないと、こんな単純なことで、毎日職員さんが見ている「看板」ですら「誇りを持てるレベル」には変化できないと主張しました。

 明日一般質問ですので何もなく、明後日は再び一般会計の予算審議になるので、そこでは「折角完成した新図書館前の緑化エリアに何故か芝生や土ではなく、土色のビニールシートが敷かれているのか(事前調査では草の管理に手が回らない為)、また同様のシートが市の池公園の花壇にも敷かれているのか?その理由を確認の上、改善を求めたいと考えています。

こんな些細な事の一つ一つのことが普通に出来なくて「住んでいて誇りがもてる街」になれとは思いません。昨日会社の先輩からJRの吊り広告にこんなのがあったとメールで送られてきました。

  「暮らしていいね!」って本当に思って頂ける様に、日々の街のあり方、制度等を一丸となって変えていかなければなりません。一生懸命それに向かって取り組んでいる職員さんも沢山おられます。

 「微差は大差」この思いで明後日も細かいことの改善を求めて質疑します。

 

 


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不妊治療とbiological limit

2016-03-09 06:22:31 | 政策

 3月8日(火)、久しぶりに会社に顔を出し、早々に議会へ。議会では10時~高砂市議会3月定例議会にて前日に続き本会議質疑が行われ、終了したのは午後7時寸前となりました。

 昨日、これだけの時間をかけて進めたのは、平成28年度一般会計予算の③民生費に始まり④衛生費⑤労働費⑥[農林水産業費]。本日以降にも商工費や土木費、都市計画費に教育費、消防費等々を残している上に、他の会計(国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療保険、上下水道、工業用水、市民病院等々)を残し、更に昨日最後に確認された「互助会裁判の最高裁への控訴」について本日(9日)一番で追加提案されることになった(正式には本日の【議会運営委員会】で決定)だけに、これだけでも相当な時間を要すると考えられ、当初の予定で計画していた9日までに本会議質疑を終えるというスケジュールはかなり厳しいのではないかと思われます。

 昨日も様々な当初予算事業について質疑されました。学童保育の手狭な環境、子育て支援センターの開館状況、不妊治療助成、梅井保育園の子ども園化に伴う既存幼稚園の閉園に対する地元説明のあり方、2市2町共同運営の夜間救急センターに対する加古川市の取組への高砂市の考え方、鳥獣被害に対する対応、ため池管理のあり方、等々。

 それぞれに大切な質疑がなされましたが、ここで少し記載したいのは、不妊治療に対する助成の件。

 今回高砂市は不妊治療者に対し、上限10万円の補助金を出す(案)が提案されてきています。(年齢制限(43歳迄:詳細規定あり)と所得制限730万円未満(夫婦の年収で約1020万円迄位)があります)。この事業に対しては体外受精では国も上限30万円(これまでは15万円)、兵庫県は5万円(新年度から)とそれぞれの規模で助成金が出されることになりました。

ここで話題になったのが、年齢制限。これを設けている理由は不妊治療を行う母体への健康上の理由と加齢による妊娠確率の低下の状況。英語では、本で見たのですが「生物学的妊娠の適齢期」を[biological limit]と表現するらしく、”limit”という言葉が使われています。

 また身近な人にもいた不妊治療の状況を聞いていると、不妊治療を止める決断はかなり厳しいものと思います。

不妊治療への助成は(会派要望でも出していたのですが)必要と考えますが、母体への影響を考えれば自治体として無制限に助成金を出して奨励することはやはり避けるべきと考えます。

 昨日、議会終了後、予約していた上に1時間遅らせてもらい行った散髪にてスッキリ。さあ今日も頑張っていきたいと思います。


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自治体間の補助合戦を懸念

2016-03-07 22:04:17 | 議会報告

 3月7日(月)、朝は9時半~【議会運営委員会】、そして10時~は高砂市議会3月定例議会にていよいよ平成28年度一般会計当初予算の質疑が始まりました。

 総額340億円規模の一般会計ではありますが、いわゆる社会保障関連にあたる扶助費や借金の返済等も多く、自由に使えるお金は全体の1割にも入らないといった形で、結局殆どの事業は起債(借金)により進められることになります。

くしくも本日の神戸新聞(朝刊)にもこの件に関わる高砂市の中期財政計画が掲載されておりましたので、ご覧になられた方も多いと思いますが、添付させて頂きます。

 

 本日の一般会計当初予算質疑では、先ず人件費が質疑され、それに続いて議会費、総務費と進められたのですが、人件費では残業のあり方等が問われました。

 そして、総務費では、研修のあり方やその活かし方、証明書等のコンビニ交付、交通安全対策、自転車に対する道路インフラの整備、市が開発した牛谷団地の落石防止対策、公共施設等総合管理計画等々、様々な予算案について質疑が行われました。

また他には新婚世帯への、所得制限を設けた上での家賃補助や引っ越し費用補助等もありました。

ここで気になったのが、無い袖を振りながら自治体間で、補助金合戦になり、あの自治体(例えば加古川や姫路や明石等)が○○の補助金を○万円、○年間するから、それを上回る補助条件を提示しないと負けるといった形で、次から次と補助金が出されていくことです。

首長としては出したい所ではあると思いますが、各自治体が共倒れにならないかも心配しますし、競争の世界を脱しての優越性を確保できる特徴ある自治体運営で出来ることが理想ですよね。

何がベストなのか、そう簡単に「これだ」と思える訳ではありませんが、それだけに日々の行政執行には心のこもった運営を求めたいと思います。明日にはそのあたりを問いたいと思います。

 

 

 

 

 


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