3月2日(水)、高砂市議会では10時~本会議にて以下の5件について報告と質疑がありました。終了したのは18時半。
『中期財政計画』=高砂市の財政についての向こう5年間の具体的計画とその後の5年間(合計10年間)の見通し。
『定員適正化計画』=H31年までの職員数の見通し
『水道事業中期経営計画』=今後5年間(H32年まで)の水道事業の経営計画(数年後には値上げは必至です)
『下水道事業中期経営計画』=今後5年間(H32年まで)の経営計画
『市役所庁舎建設計画』(素案)=何処にどの程度の物を建てる予定か→「現在の地に建て替えたい」との意思
先ずは中期財政計画。この資料(その一部を2枚)を下に添付させて頂いていますが、このまま10年間が過ぎればかなり「危険水域に入る」という数字が示されており、「それだから何とかしていかないといけない」という危機感だけを示す資料となっています。
この資料で指標として分かり易いのは、最下段の一つ上の[実質公債費比率]で、平成27年度=10.5、平成37年度=20.1。この指標は18以上で財政運営には県の許可が必要な自治体となり、25以上で早期健全化団体、35以上では夕張市の様な財政再建化団体となります。私含め、議員各位から出た質問の多くは、この数字を出してきて「それで、どうするのか?」ということでしたが、それについては「こうならない様に出来ることをしていく」というもの。
夕刻16時過ぎから始まったのがもう一つのビッグテーマである市役所庁舎建設問題。行政の意志は「総合的に判断しコスト的に優位な、現在の場所に建て替える」というもの。
[築後60年が経とうとしています。「もう限界!」と声が聞こえてきそうですが、次の庁舎が完成するのは早くても6年後です]
様々な方が質問しましたが、私が質問したのは「高砂市の今後において、市町村合併の可能性をどう考慮したのか?」でした。登市長からは「高砂市は単独で自治体運営できる。合併の意志はなく、考慮していない」というものでした。
私自身もこの庁舎問題がどうあるべきかは明確に答えをもっていないだけに、これ以上言えることはなく、現在の首長がはっきりと「合併の意志がない」ことを示したことが良かったと思っています。(これと実際の市町村合併がどう進むかは別です)
私には未だに、広域でも対応の取れた新図書館建設よりも市役所庁舎建設が後回しになったことが残念でなりません。がこのことは本日の議場では過ぎたこととして封印しました。
財政見通しは勿論、市民病院経営、互助会裁判の今後等、懸念事項山積で、人口減少社会の首長にのしかかる負担は大変なものになっていると思います。明日以降は平成28年度の運営を見据えた条例制定や予算審議です。建設的な質疑を心掛けたいと思います。