2月28日(火)、高砂市議会3月定例議会2日目、本日は平成28年度補正予算の審議。
予算区分では商工費や土木費、都市計画費に教育費など等。本日、そんな予算の中で特に紛糾したのが、公的支援をしているNPO法人高砂物産協会(以下物産協会)とそこから分離したと見える御影屋という会社の関係。
本件は、今年に入ってから1月、2月の【建設環境経済常任委員会】で報告がなされたのですが、物産協会で製造した工楽松右衛門バッグ等を取り扱う会社として御影屋が販売権等取得し、御影屋が上げた利益の10%を物産協会に還付するという契約がなされていました。
そして問題になったのは、物産協会と御影屋の代表者が同じであること。
本来、高砂市が公的お金を投入して物産協会に工楽松右衛門バッグを製造や販売をしたり、そこから独立できる会社が出現することは非常に望ましい事で地方創生としても目指している仕組みです。
問題となったのは、その代表者が同一の人であり、これは法的にも問題があり、上記契約は破棄し是正されることが決まっているにも関わらず、未だに御影屋さんが、どの様な契約がされているのか示されずに、契約破棄前と同様に販売を継続していること。
高砂市にとって工楽松右衛門バッグは貴重なブランド商品。素晴らしい製品であり、素晴らしい創造的な仕事です。早くこの様な問題をクリアーして堂々と販売を継続して欲しいと願っています。
その他、工楽家邸宅含む堀川周辺整備では、駐車場を整備しそこに埋設してしまっていた雁木を公開展示しようとしていることに対する考え方の整理など等。
[以前に開催された堀川の雁木説明会の時の写真(↓)。市民には関心が高い様に思えたし、当時の生活が目の前の雁木を通じて垣間見える気がし、ワクワクしました]
私が懸念するのは、松右衛門バッグや工楽家旧宅再整備・堀川周辺(駐車場)整備等、創造的な仕事に対し、議会が質疑し、異論を発することで職員さんが委縮し、創造的な仕事を回避しようとしてしまわないかということです。
このことに関し私の考えは、議員は質疑し自分の意見を発信する事が使命、それに対し職員さんはそれに耐えうる信念と理屈を構築し、堂々と説明をすることこそが求められることだと思っています。
高砂市は、万灯祭という成功事例を成し遂げました。これは特定の職員さんの強烈な実行力の賜物と思っています。(大拍手です)
創造的な仕事には風当たりが強いもの、でもここで挫けては何も新しい物が産まれません。是非とも創造的な仕事に対し、強い拘りをもって、頑張って頂きたいと思います。