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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

せつなさと力強さと

2016年11月28日 | 映画など

新海誠監督「君の名は。」を見る。

今さらこんな大ヒット映画を見るなんて、

いささか気恥ずかしいけれど、それはそれとして、

なんともまあ、素晴らしい。

表現したいという思いと、それをスクリーンで見せるときに、

ちゃんとした形にして提供できる技術の確かさ。

さらにイマジネーションの豊富さと、ゆるぎのない美意識。

日本のアニメーションの凄さをまじまじと見せつけられた次第。

 

 

 

主人公が女子高生で、タイムスリップもの。

そして運命の人と繋がっている赤い糸伝説。

「時をかける少女」の例を出すまでもなく、

限りなく食傷気味なテーマを、これほどまでにせつなく、

胸がときめく物語にできたのは驚き。

 

緻密に描かれる東京の街並みと電車の動き。

田舎の坂道とそこを走る自転車が、

作品にリアリティーを与え、空気感が出来上がる。

 

彗星が落ちてくるというファンタジックな結末に向かって、

時間軸が錯綜して、果たして二人は会えるのか、

思いは伝わるのかというサスペンス。

ある意味強引に、クライマックスまで観客を引っ張って、

最後に泣かそうという作り手の術中に、

見事にはまってしまうのでした。

そんな映画を世に出した新海監督を始め、

スタッフとキャストの熱意というか、若さに感服。

 

シネフィル的には上記の「時かけ」と「転校生」の記憶が。

かつての大林映画にときめいた人は、

きっとこの映画にも心が揺れることだろう。

 

 

 

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