Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

神々しさと血なまぐさと

2008年04月20日 | 映画など
セルゲイ・ボドロフ監督『モンゴル』を見る。
チンギス・ハーンの半生を描いた歴史大作で、
殺戮と復讐にまみれた血なまぐさい描写が続くにも関わらず、
不思議と神々しい印象を与える。
まるでキリストやブッダの伝記映画のようだ。

Mongol(2007)

きっとモンゴルの人からすると、
チンギス・ハーンは神様みたいな存在だろう。
世界史上、類のないほど広大な領土を有することができたのだから、
よほどのカリスマ、というか神に近いのかもしれない。

だから意外とドラマ部分が希薄、というか
神話のような物語にはディテールは必要ないのだろう。
モンゴルの知識などほとんどない僕だが、
まったくリアルなものを感じられないのは、
おそらく作り手の明確な意図があってのことだと思う。

主役の浅野忠信は、
そんなカリスマ性や神々しさに加えて
ピュアなイメージを醸し出して、さすがの存在感。


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