どろどろの季節

それにしても寒いのか暑いのか。
この突然の雨は夕立なのか竜巻なのか。
不順な天候のせいもあるのか、体調も相変わらず悪い。
朦朧としながらテープおこしをしたり、
来月に出る雑誌の会議に出たりする。
今日こそ早く帰って休もう、と思っていたが、
このエンドレスな感じ、なんとかならないものか。

うひょひょひょひょ。

嗚呼。死滅していたと思っていたのに。
どうしてそんなに強靱で能天気なのだ、邪悪なＴ君よ。



濃口ソース？　からしマヨネーズ？
これってペヤングなのか。

「そうなんですよ～赤い彗星で他の追随を許さなかったペヤングなんですけど、
　待ちに待った新製品がコレとはまた、うひょひょ」

濃口って、ソースが濃いということなのか。

「そうらしいですけどね～もともとペヤングのソースは
　かなり濃いんですけど、さらに濃厚なんじゃないですか～。
　きっと、どろどろのソースですよ～たまりませんね～」

からしマヨネーズって、どこかで聞いた気が。

「おや～気がつきましたね～そうです、
　一平ちゃんですよ、一平ちゃん～。
　まさかアレと同じパターンで行くとは、
　ペヤングもヤキが回ったみたいですね～」

ヤキが回っているのは、君自身だろ。

「いやいや～メーカーが知恵を結集して作ってきた
　カップ焼きそばのバリエーションも、
　ついに枯渇したみたいですよ～
　根性がないですね～根性が～」

珍しく苦言を呈する邪悪なＴ君。
それにしても根性なのか、カップ焼きそばって。

「まあペヤングで一平ちゃんを
　味わうと思えばいいんじゃないですか～。
　いろんなことをあきらめると、
　新たな桃源郷が見えてきますからね～うひょひょひょ」

貴様こそ桃源郷に送ってやる、
と思った途端、邪悪なＴ君は
しゅるしゅるとその姿を消してしまうのでした。